2020年度の残酷おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の残酷成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月24日の時点で一番の2020年度の残酷おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.4 1 2020年度の残酷アニメランキング1位
劇場版 メイドインアビス -深き魂の黎明-(アニメ映画)

2020年1月17日
★★★★★ 4.2 (535)
2331人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い…

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、森川智之、水瀬いのり

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「喜びしか知らぬ者に真の祈りは産まれません」。夢と祈り、その果てにあるものは…。

幕張でほぼ満員の中で鑑賞。流石は劇場版!なスーパークオリティーのかなり原作に忠実な映像化。故に原作の良いところも悪いとこも出てる。


原作の時点で思ったが、一番美味しいトロなエピソードになりそうだったのに、この幕切れは少々勿体無い。プルシュカの件もだが、単行本ならもう一冊、映画ならもう30分くらい尺が必要だったかな。


しかし、全体的にはやはり最高にサイコー!。特に戦闘シーンは、ちゃんと燃えるセットアップが出来てるからこそ超絶作画で上がる。


特典でミニカレンダーがもらえるとは豪華やし、EDはなんと表現していいか水墨画がヌルヌル動いてるような凄まじい出来映えで、これどうやって作ったのか撮影したかもよくわからぬ逸品だ。


原作ファンなら当然見に行くとして、アニメのみの人はまぁ言わなくてもわかってるだろうが覚悟して見るべし。


ボンドルドは、あたしの好きな「ガンソード」の鉤爪の男くらい好きな悪役なので、イッちゃってる悪役好きには見逃せない。


それにしても、結局ボンドルドの真意は明らかにならずで、その辺が後々きいてきそう。


次の2000年、祈手、お祈り骸骨、「喜びしか知らぬ者に真の祈りはうまれません」、祈る手の形な白笛、たぶんこれらはみんな繋がってるだろう。


さらに、ボンドルドのオブセッションが祈りなのは明らかだ。これらのことから彼は単なるマッドサイエンティストなんじゃなくて、大きな目的があってやってるうちにあんなことになっちゃったんじゃないかな?。大いなる絶望の果に、あんな存在になっちゃった…だったらより好きになっちゃう。


原作でたぶんその辺も今後明らかになって、ボンドルド倒しちゃったことに後悔、あるいは彼に対する気持ちがより複雑になりそう。


オススメ動画「カートリッジの作り方」、ワクワクさんとゴロリの有名動画のパロディー。ナナチ「こんなの作りたくないよ!だ」。


「メタルインアビス」、クソ映画界の雄メタルマンの博士とボンドルドの夢のマッドサイエンティストコラボ。「本当に申し訳ない」。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 52
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

冒険と探求を続けるための凄惨な儀式

【物語 4.0点】
R-15。地獄でなぜ悪い。“宿敵”ボンドルドとの対話と対立を軸に、
アビスの深層のヤバさと、冒険に深入りし過ぎた人間のヤバさが、さらに深化。
常識を越えた“探窟家”の価値観から受ける負荷に
精神が押し潰されそうになる試練の100分間。


【作画 4.5点】
R-15。グロくてなぜ悪い。出血、部位欠損だけじゃない。
排泄や、生物の体内組織漏出など、
見たくない物を見せ付けてくる作画は健在。

怖じ気づいた鑑賞者を引き止めるように披露される圧巻の自然背景描写。
だから冒険はやめられない。ズルいよ。


【声優 4.5点】
本作のキーとなるボンドルド役・森川 智之さんが
沈着冷静に優しい声色から滲む狂気を好演。

もう一人のキー、プルシュカ役は水瀬いのりさん。
主人公リコ役の富田 未優さんが原作読んでいる際、
いのりんボイスでプルシュカのシーンを
脳内再生していたという“意中”のキャストで相性良好。


【音楽 4.5点】
劇伴は引き続きケビン・ペンキン氏が
フィルムスコアリング(映像合わせて作曲する)による新規書き下ろしにより、
人知を越えた体験と価値観に直面した登場人物の割り切れない感情に、
弦楽や高音ボイスを駆使した繊細で複雑な旋律で肉薄。BGMもいよいよ深層突入。

ED主題歌のMYTH&ROID起用も本作やペンキン氏による劇伴の作風にマッチした適材適所。


【キャラ 4.5点】
ついにメインストーリーのド真ん中に躍り出た黎明卿ことボンドルド。
某“白笛”による“筋金入りのろくでなし”
との評判に違わぬキチガイぶりでスクリーンを制圧。{netabare}「愛です、愛ですよ」{/netabare}

彼に挑むリコ陣営。脚本のシリアス化を中和するように、
ナナチのモフモフに宿る和みパワーにすがるパターンが定着。


【感想】
引き続き原作未読のまま挑みましたが、私にとっては予想通り、
本作は正義の主人公が悪のボンドルド卿をやっつける話ではなく、
リコの冒険心とボンドルドの探究心、
どちらがより強いのか、見方によっては、どちらがよりイカれているか、
さらなる深淵に挑む権利をかけた、ある種の儀式にも見えました。

泣ける展開もありましたが、私はTVアニメ最終話ほどは泣けませんでした。
TVアニメの時は探窟家に人生を無茶苦茶にされた人間の哀しみが伝わって来ましたが、
本劇場版に至っては、どーせ探窟家ってそうなんでしょ?
って感じで諦観。涙も涸れ果ててしまった感じでした。

決して主人公リコに全面的に共感して感情移入する物語じゃない。
作品傾向もさらに鮮明になって来たので、
私は一番人間らしさを残していると目している
ナナチのモフモフにしがみ付いて惨劇を眺めていました。

ただそのナナチですら確執や罪を越えて、冒険熱が再燃しつつある……。


そして発表されたシリーズ続編制作決定の報せ。

ええぃ、ここまで奥深くまで付いてきてしまったなら、もうヤケクソじゃ。
者共、地獄の底まで参りましょうぞ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

この恐ろしくも残酷な真実

 2020年最初に見た劇場アニメは、『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』だぁ‼です。
 TVシリーズの続き、細かく言えば、最後に出てきたボンボルドの娘、新キャラ、プルシュカ登場この前年公開された「劇場版 総集編メイドインアビス 【後編】放浪する黄昏」の続きとなるのです。

{netabare}  前座アニメ、『マルルクちゃんの日常1』もなんだか和んだです。{/netabare}

 ナナチを加えて、次の旅へのリコとレグ、この先に待ち受けるのは、深界第五層、ナナチ、ミーティの宿敵となるボンボルドの本拠地なのです。
 第六層に進むには、そこにしかない侵入口、避けられないボンボルドの遭遇はいかにです。

 その前に出てくる美しい花畑にも、残酷?!な場面もあるので、キャラが可愛いのとは対象的な正にメイドインアビスだったです。これだけでは驚けないのが、この先なのです。

 意外な展開からのプルシュカとの出会い、ボンボルドとの遭遇、何かありそうだったです。
 思ったとおりになるです。ボンボルドの狙い、レグどうなっちゃうの?危ない!でしたです。
 プルシュカは純真な子供で、リコたちと仲良くなれるけど、この先の展開に私の頭の中は、超サイヤ人化したです。

 ボンボルドの非人道的な、善悪のかけらのない狂人性、「今日を生きる資格がない!」という憤りを感じたです。
 レグとボンボルドのバトルシーンは、正に大迫力必死だったです。

 明かされる白笛の謎、第六層に行くということ、ボンボルドという存在、プルシュカの運命、あまりにも残酷な真実を突きつけられ、この光景は目を背きたくなるほど、子供に見せられない内容だったです。
 白笛は、{netabare}ハガレンに例えると「賢者の石」に近いかもしれないです。終盤、新しい白笛ができたシーンあったですが、{/netabare}衝撃だった印象です。{netabare}(これは無残で、酷いと思えたです。){/netabare}(

 それらを乗り越えたとき、深海第六層の道が開けるのだろうか?要注目です。

 リコ、レグ、ナナチ、ボンボルド、プルシュカ各々、キャラとしての個性が強く出ていたお話だったと思うです。{netabare} 「to be continued」{/netabare}最後に出てきたこの文字、「私、気になります!」だったです。 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

76.6 2 2020年度の残酷アニメランキング2位
ダーウィンズゲーム(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (507)
2281人が棚に入れました
平凡な高校生である須藤要のもとに見知らぬアプリ「ダーウィンズゲーム」の招待メールが届く。アプリを起動させてしまったカナメは、プレイヤー同士が異能を駆使して戦うゲームに巻き込まれてしまう。わけもわからぬまま、襲い来る強力なプレイヤーとのバトルを切り抜け、カナメは生き残ることが出来るのか!?

声優・キャラクター
小林裕介、上田麗奈、大森日雅、八代拓、花守ゆみり
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

燃えよダーウィンズ!

原作未読


言いたいことだけ言おうかしら!?
注)読み手無視します。悪しからず。


【高校の同級生's】

 須藤要(CV小林裕介)
 京田浩之(CV小林千晃)
 篠塚ヨウタ(CV落合福嗣)
 ハマダ(CV広瀬裕也)


着ぐるみ『バンダ君』がどう見ても『ドアラ』にしか見えない件
背番号は“1994”ならぬ“666”ってオーメンですか?

バク転せずに包丁持って今日も新人狩りしてます。まずはハマダが…

おいおい!うちのドアラになんてことさせてんだ!ったくもう


ん!?京田を新人狩り?

川上憲伸以来のうちの新人王になにしてくれてんだ!オラ


2011年の優勝以来、守道が継いだ翌年を除きずっとBクラス。ちょっと気が立ってました。すみません。

その優勝決定の横浜スタジアムはバックネット裏に居た私です。
岩瀬でなく浅尾でのゲームセット
優勝監督インタビューの後に現役時代のチャント


 {netabare}さーんかん 落合 広角 打っ法~{/netabare}

 {netabare}レフトへ ライトへ ホームラァーンンー{/netabare}


あの甘美な一瞬をもう一度味わいたい
背番号“666”じゃなかった(^_^;) “66”よもう一度!

しかしそれは二度と叶わぬ夢。親会社の紙面ばりに見当ハズレなことしかせん球団首脳に辟易ですわ。


それにしても福嗣クンのキャスティング狙ってませんかね?
スタッフの中に重度のドラキチがいるに違いません。


我ながら見事な考察。もう今シーズンの仕事はやり切りました。


{netabare}アンコールですか!? しょうがないなぁ{/netabare}


主題歌はASCAの『Chen(チェン)』…じゃなかった『CHAIN』

内容にも少し触れとくと、主人公カナメはどうやら新人ながら特別な力を持ってミラクルを起こす模様です。まるでウォーリー与那嶺みたいですね。
彼が率いて巨人のV10を阻止したナゴヤ球場になんと私のリアル父親は居たそうです(マジ)。血は争えません。残念ながら球場の中には入れなかったらしいですが(笑)



ダーウィンっていうくらいだから種の進化的ななにかを期待してました。
例えば父には果たせなかった優勝の瞬間を球場の中で迎えるコツみたいなのをです。
蓋を開けてみたらただのデスゲームでしたね。巻き込まれ型のやつにストーリーを望むべくもありません。食傷気味です。

渋谷を舞台に多人数参加のデスバトル始まりましたが見るべきはちらっと映ったセンター街入口の大盛堂書店でしょうか。創業者は言わずと知れた“不死身の分隊長”船坂弘元軍曹であります。
興味あったらお調べください。このデスゲームが屁に見えるくらいの戦地アンガウルで、このアニメに出てくるどのキャラも鼻糞に見えるほどの生き残りの執念を見せた軍人さんです。


※{netabare}大盛堂書店と球団以外のネタは第一話に全部詰まってます。{/netabare}




■結局最後まで観てしまった

ドラゴンズ&渋谷への愛着の残り香と全11話で短めなのもあってまあいっかと最後まで。
結局デスゲームっていくら主人公が足掻いたところでゲームを作った人を超えるにはなりにくい。破滅願望あるゲームマスターならワンチャンありそうでもそうなるとしらけます。それこそ「殺されるために殺す」みたいなね。

{netabare}終盤で仲間になったランキング1位のお姉さんはどこいっちゃったの?{/netabare}

ストーリーへの期待を捨ててバトルっぷりを楽しむという作品です。



■僕は気づいてしまった

思った以上に、シュカ(CV上田麗奈)がイカれてて良かった。

で、アニメに感じる物足りなさの話になるんですが、カナメとの濡れ場がない不自然さ。
これ以外にもいくつか作品を鑑賞してきてアニメ作品で濡れ場がないことにすっかり慣れてしまいました。しかし湧き上がる違和感。

 グロ と ○○

 ヴァイオレンス と ○○

対になるであろう ○○ に入る単語ってあまり求められてなくって僧侶枠でやれば?くらいの扱いなのかしら、と思います。
マスではそうかもしれませんが、きちんと描かれてる作品は総じて自分の評価は高い。『虐殺器官』『PERFECT BLUE』あたりがそうでした。


{netabare}例えばクライマックス最終話。笑顔で人体を切り刻めるシュカ。グロと暴力で彼女の狂気が伝わってくるシーン。カナメだって、殺人への躊躇いを振り切ってワンらの手駒をばんばか射殺してる頃合い。
そんな二人が闘い終わった直後なんて昂ぶってるでしょうに。回りくどい言い方やめれば

{netabare}ヤルだろう、普通。{/netabare}

隠すことで逆に嘘っぽくなってしまうことに僕は、気づいてしまった。
それか実写映画のお約束を踏襲してくれないことへの不満なのかなぁ。{/netabare}

いややっぱり違う。昂ぶれば行為に至る。「リオのカーニバルベイビー」「楽園ベイビー」。名作『クラダルマ』主人公の出生タイミングも災害下緊急事態に種の保存本能が働いたからだし。

何処がダーウィンやねん!?
種の保存より断絶に向ってることにも気づいてしまった僕は続編あっても観るかは微妙です。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----
2020.04.28追記


ドラゴンズ元ネタ詳細 注)ダ:ダーウィンズ ド:ドラゴンズ

・{netabare}ダ:バンダ君 ド:ドアラ 見ためが酷似{/netabare}
・{netabare}ダ:京田浩之(要の同級生) ド:京田陽太(2017年セ新人王){/netabare}
・{netabare}ダ:666(バンダ君の背番号) ド:66(落合博満監督の背番号){/netabare}
・{netabare}福嗣クン ご存知、落合博満氏のご子息です{/netabare}
・{netabare}ダ:CHAIN(主題歌) ド:Chen(2004-2011在籍の台湾出身投手)
  {netabare}※学生だった彼をスカウトしたのは故大豊泰昭氏です。彼も台湾出身。{/netabare}{/netabare}
・{netabare}ダ:カナメ(Dゲーム期待の新人) ド:ウォーリー与那嶺{netabare}⇒名は要{/netabare}{/netabare}

皆さんいくつ見つけられたでしょうか?



2020.03.21 初稿
2020.04.28 追記
2020.10.09 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53

六目チャー飯 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

性懲りも無い作品

相変わらず目新しさの無い金太郎飴的な世界観に辟易する。
デスゲームに異能力、ラッキースケベと色んな要素をてんこ盛り。

まだ最初だから色々説明不足は当然としても、
それを知ったところで興味が湧く気配は全くないし。

それより、キャスティングの違和感や回りくどい台詞、
多すぎる一人語りが痛すぎて見てらんない感じ。

なんか色々とセンスないよねえ。

絵は綺麗だからしばらくは様子を見てみるけど、
より印象が悪化する気がしないでもないかな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

sukesuke さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この主人公、うざいぞ。

フツフツと感じるこのうざさ。
説明されたのに、そんなこと聞いてない! なんで!? というやり取りのオンパレード
まじでバカだ。本当にバカだ。

というか演出でわかるように説明されてるのに、全て主人公を通して説明してくる。
さらにその主人公がクソバカなもんだから反吐がでる。
原作がこうなの? まじで視聴者バカにしてるわ。

4話で諦めそうなんだが、しばらく垂れ流そう。
ほら、いつも通り総合得点詐欺のアニメだってわかるかもしれないな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

82.2 3 2020年度の残酷アニメランキング3位
進撃の巨人 The Final Season(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (507)
2098人が棚に入れました
「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた。自由のために戦った。名は――進撃の巨人」ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。それでもなお、彼らは進み続けなければならない。壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。――やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……?エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、谷山紀章、細谷佳正、朴璐美、神谷浩史、子安武人、花江夏樹、佐倉綾音、村瀬歩、川島悠美、松風雅也、沼倉愛美、増田俊樹

アニメ好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

やりやがったなMAPPA

最初の製作者側はカッコイイと思ってるオープニングを見た時、このダサさ…これはまさかMAPPA制作のアニメじゃないだろうな…
と思ったらほんとにMAPPAが作っててガッカリした。マッパというかツインエンジン制作が嫌いなんですけど。マッパとの関係性がよくわからん

体操ザムライと呪術廻戦でマッパやるやんと見直していたのだが、同じ会社でもアニメによって全然完成度も毛並みも違うのは一体なぜ?
呪術廻戦とはアニメとして天と地の差があるぞ?

とりあえず今季の進撃の巨人は自分とは合わなさそう。
1話見た感想
オープニングだっさ!エンディングも変な曲でアニメション手抜きか?
登場人物目の周りの縦線多用してるのがめっちゃ腹立つし気になる!ちびまる子ちゃんかよ
目の周りの縦線は原作漫画でシュールなギャグやシリアスなシーンで多用されてきたものなのに常時付けてるのなんなの!?原作愛なしか?

原作読んでても話しに全く引き込まれない1話の構成、これ意味不明で1話切りする人多そう。

など、3期まで進撃のアニメ凄いなぁと思ってたのに、制作会社が変わって積み上げてきたものが全て壊れたような感想しか出てこなかった。
褒めるところを考えたのだが、どうしよう、思いつかない…

私は上手く言語化できないけど何がこんなにも違うんですかね。
wikiみたら監督もシリーズ構成もキャラクターデザインも全部人が変わってて、そこらへんがこの違和感に繋がってるんだと思います。

なんか楽しみにしてただけに悲しい。
2期に駄目にされたけものフレンズ事件を思い出した
2話から良くなっていくのかな!?見る気起きないけどここから良い作品にしてくれるんだよね!?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

再追記 恐怖も世界観も矮小化してしまったがっかり感。設定を設定で解決しないでほしい。

再追記 ついに結末を迎える前に

{netabare} 本作のもっとも面白いところ、それは孤立した人類の反撃…だと思っていました。島設定がでるまでは。

 壁が一つ一つ破られて、巨人たちに追い詰められ食料が足りない、反撃の手段もない。仲間が次々に死んでゆく。そこに現れた一つの希望。それがエレンイエガーという巨人になれる人類の登場。

 そこには父親との因縁もあり、壁の中の巨人もいて、他に巨人になれる人がいて…それがどう収束するか、というのがワクワク感でした。

 ここに実は島の外に人がいて、人類の生存域を埋め尽くしていたと思っていた巨人も実は島の中に閉じ込められてたいた。

 これは勝手な見方なので作品のクリエータ側からすれば知ったことじゃないかもしれませんが、世界の中で訳の分からないなかで孤立する日本のメタファのようなもの…時代の閉塞感のようなものを見ていたのに、急に問題が矮小化されてしまいました。
 巨人が人類に操られているような設定で、得体のしれない恐怖から兵器へと格下げになった感じです。

 エレンの存在が、過去のストーリーとは乖離して、重要度がいままで積み上げた物語の流れから急に浮いてしまいました。いや、だったら何もしなくてよかったってこと?まあ、外を知り、出て行く必要があったんでしょうけど。
 その意味では狭い世界の外に実は真実が…っていうことで今の現実世界のメタファになってなくはないですけど。
 結末はまだですが、旧ハガレンのアニメ版の最期、等価交換という最大のテーマについて、錬金術を見事に別世界の文明と結びつけたようなカタルシスがありません。

 エレンが立体機動歩兵になって動機とか、母の仇とかどこに行っちゃったんでしょう?ミカサとの思い出や昔の事件の意味は?父親の謎は?こういうドキドキ、つまり3クールかけて描いてきたことが、なんといいますか茶番になってしまいました。

 設定を設定で解決する、という意味を実によく表している展開です。結末で実は●●を◇◇すると▽▽になるから、これで解決するんだよ、と後付けで言われる感じです。考察も謎も意味ね―じゃん、ですね。まあ、この長い物語を畳めるのは大したものですが…。ちょっと残念でしたね。{/netabare}

 総評はファイナルの2期目が終わったら書きます。




以下 初回時の感想です。


テーマ性と設定の浅さにはがっかりしました。追記 なぜ本作が世界系だと駄目なのか


 期待外れ感が強いです。ストーリーの面白さはあると思いますが、テーマ性や設定の浅さなどでがっかりしています。ヒューマンドラマとして見る価値がないとはいいませんが、それは進撃の巨人に期待していたものではありません。

{netabare}  エレンに関して言えば成長というより変身…闇墜ちあるいは魔王化ですね。個人的因縁の伏線は回収されて行きつつあります。ですが、だからどうした感はあります。ミカサが東洋の国のお姫様といわれたところで…ふーんでした。守るべき命令がプログラムされてとか…スクラップドプリンセスですか?

 個人個人に過去の因縁をくっつけて悲惨な話をこれでもか、と積み重ねていますが、本筋の進行が遅すぎます。サシャとガビの話とか必要だった?

 やっぱり巨人どころか立体兵装ですら未知の力の産物でした。そして巨人の秘密に科学や理論といった匂いがしません。つまり、悪魔の力で済ますことになるのでしょう。で、生殖能力を無くす?うーん。ここの謎ときを一番楽しみにしていたんですけど…どうやら、理屈が無いみたいですね。

 結局は、エレンの能力の選択、地ならしで世界を滅ぼすか、生殖能力を無くすのか、あるいは始祖としての能力を消すか…しかないですよね。やっぱり世界系になってしまっています。風呂敷の畳み方の工夫に一縷の望みをかけるしかなさそうですね。

 で、このエレンの選択の材料が提示されていません。彼は何を悩んだ結果、これらの中から答えを選択するか、がテーマになるはずなんですけど。そのためにはやっぱり島とは何だったか、巨人とは何だったかという問題が提起されなければいけないのですが、最終破壊兵器というつまらない舞台装置に堕してしまった感じです。 

 ちょっと3期から感じていたことですが、壁の中の絶対的絶望感という視点が人類が外部に存在していたこと、力関係の逆転があったことで、蒸発してしまっています。人類の希望だった立体兵装が凶悪な兵器として視点が変わってしまいました。

 ヒストリア、アッカーマン等の因縁がどうでもいい問題になってしまっています。もちろん、エレンの能力に対抗する別の戦い…たとえばミカサが東洋のお姫様という身分で何かできるならいいですけど…{/netabare}

 うーん。2000年とか巨人とか公開可能な情報とか、壮大なストーリーとオリジナリティを期待していたいたわりに、伏線回収ゲームみたいな形で最後はやっぱり世界系で終わり?回を重ねるごとに問題が矮小化していく気がします。
 個人の因縁を深いとみるか浅いとみるか、ですが個人の内面に作家性があまり見いだせないです。

 巨人=人間になったことで、自然の中の命の儚さではなく戦争被害になってしまいましたし、人間の残酷な行動がテーマ性に昇華されなくなってしまいました。


 せめて感動ポルノにならないことを望みます。気が付いたことがあったら追記してゆきますが。



追記です。なぜがっかりか。世界系の話が悪いと言っている訳ではありません。本作が世界系エンドになるとかなり出来の悪い世界系になりそうだということです。

 本作は巨人が謎の最大の要素ですが、ユミルの民、巨人の種類、実は人である、壁、王家、イエーガー家の設定はすべて巨人の設定の要素になります。

 で、巨人は前提条件として解決が提示できない謎(ユミルが悪魔からもらった力という説明以上の論理的解決が提示できないこと)だとすると、巨人は世界系の舞台設定になります。
 ですので、これにまつわる話をエレンの選択で解決したとしても、それは設定を設定で解決する…というトートロジーになってしまいそうな感じです。

 巨人の謎を、エレンの謎の力を前提とした選択で解決しても、要は中身が「空」ということになり、テーマ性としてもそうですが、物語としても実は意味が無いことを繰り返していたということになります。

 エヴァンゲリオンのATフィールド=人間=使途というように巨人が比喩的に人間の内面の弱さのような表現でもなさそうです。巨人の意味が破壊兵器としての脅威だけです。

 ですので、巨人の謎だけで物語が進行するとじゃあ我々は何を見ていたんだ?になります。
 エレンの物語としての世界系なら、巨人による危機という舞台あるいは設定に対し、テーマとなる要素がないといけません。一般的には恋愛とその他の価値観の選択になるんでしょうが、恋愛の世界系は普通は力があるのはヒロイン、選択するのが主人公です。

 世界系なら本来はエレンとミカサ、あるいはエレンとヒストリアに注目すべきですが、ファイナルシーズンからエレンに全く感情移入できない描き方で、いろんな人物に焦点を当て始めます。ミカサもすっかり邪魔者になって後付けの設定がでています。ヒストリアなんて名前だけになってしまいます。


 キャラそれぞれのエピソードを「巨人世界」という舞台の上で、オムニバス的に楽しむ構造で終わる気がする、という意味で壮大な歴史の結末を期待したのにがっかりしたという事です。

 こういうエピソードの積み重ねや、謎解き的な伏線回収が好きという人にとっては面白いというのは頭では理解しますが、本筋の謎を謎の設定で解決する、みたいな話は私の好みではありません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

大義名分で舗装された道

原作は途中から控えたMEN
1クールにしてはボリューミー全16話です。
※以下3期までのネタバレは隠してないのでご注意を。


エレンたちが海に辿りついてから4年。太平の世が終わりエレンのおかんが食われて9年後の世界。

本放送中に原作が完結したりいよいよか!な〝FINAL”と銘打ちながらまだまだ続きがあるようです。
放送時期毎に感想書いてるとネタがつきてくるもんですが、そうはならない数少ない作品。毎度新たな一面を見せてくれ、それでいて一本筋が通ってるのが特長。

「あれ!?なんか観るアニメ間違えたかしら?」
{netabare}「あれ!?どちらのゴールデンカムイでしたっけ?」{/netabare}

そんな冒頭でさえ不安にならないのはひとえに積み上げたものへの信頼です。きっと回収するはず!
そんなひとつ。見上げた空に羽ばたく鳥たちのオープニングカットは1期第1話を彷彿とさせました。

「あーいよいよ完結するんだなぁ」 
「あーこのあと壁の中はえらいことになってたよなぁ」

そんなオープニングカットからの連想。前者は大河ドラマ並に重厚な物語が終焉を迎える高揚感と一抹の寂しさ。一方で後者が示唆するものはやや不穏。1期で壁内人類を襲った悪夢の再来です。
そうしてFinalseasonはお馴染みの面々抜きで海の向こうの国〝マーレ”側の視点から幕が開きます。ひとまず此度の16話をまとめるなら

 〝16話分のキャラ回”

1クール群像劇なら6話~8話あたりで適宜挿入されるアレ。キャラ評価の逆転を狙う目的なら終盤10話あたりまでと何処にでも挿入可能性あるアレ。敵味方問わず登場人物たちを深掘りし物語に深みをもたらすアレをまるまるやっていただいた印象。
思えば主人公エレン(それとアルミン)の原動力は〝駆逐してやる!”と〝璧外への憧憬”の二つ。憧れを象徴する台詞が「海を見たい」だったと思います。海をイタリア語で〝マーレ(Mare)”と言いますが、そんな海を冠した壁内人類との因縁浅からぬ国と対峙するぞ!というところで3期は終幕してました。
おさらい兼ねて駆け足で振り返る59話↓

 第1期(#01-#25) 人類対巨人の絶望的なパワー差でも抗う人類の意志を描き
 第2期(#26-#37) 絶対真理と思っていた『打倒巨人』の前提に揺らぎが生じ
 第3期(#38-#49) 揺らぎや萌芽が形となって壁内の人間同士の争いへと発展
 第3期(#50-#59) 明かされる世界の仕組み。壁内人類の災難はマーレ起因らしいことが判明
 第4期(#60-#75) 今ここ

そのままマーレを敵認定した組み立ても成立したでしょうがそうはしません。キャラ回をあっさり1話ちょっとで終わらせず、新キャラも順次投入し厚みを持たせていました。代表はガビ♀とファルコ♂の四月に嘘ついてそのうち神様になりそうな実力派声優コンビで息もぴったり。

 戦争は対峙する両者がそれぞれの正義を掲げ絶対的な善悪など存在しない

散々言われてきた使い古されたモチーフです。善悪二元論に傾かない最近の例で超絶ヒットした『鬼○の刃』でも鬼側の事情を丁寧に描くことに奏功してました。

そこに良い意味でえげつなく足を踏み込んでるのがこのFinalseasonではなかったでしょうか。単に相手側の事情説明に終わっていないのが良い。
対立してる二つの視点を擬似体験させる手法が徹底しているため、今目の前で繰り広げられてることや向けられるセリフ随所に〝かつての○○と同じ”フラッシュバックする場面わんさか。その意味ではガビ&ファルコはニコイチでかつてのエレンと見立ててました。死にたがり野郎成分多め「駆逐してやる」状態エレンを担当するのがガビ。その対極、勘はいいけど思慮浅めで戦士適正が低い落ちこぼれエレンなファルコ。


明かされていく伏線に唸るのももちろん楽しいですが、〝かつての○○”がいちいち刺さり、その最たる犠牲者!?ともいえるライナーが第1話(#60)声優紹介のトップを飾っていることがなによりのメッセージかと思われるFinal前半でした。
ただの知識でしかなかった善悪の曖昧さを疑似的に体験できる貴重な経験を得られるかと。文科省推薦にして夏休みの課題アニメにしたらいいと思います。
善悪に関する哲学的な思考。歴史観。各々の価値観次第でなにかしら引っかかるものがある傑作なことは言うまでもないでしょう。



※ネタバレ所感

■仕方なかったってやつだ

{netabare}「尊敬してたのに」とエレンを面罵するファルコ。昔同じこと言われたライナーの表情が蒼ざめる。
「友達だと思ってたのに」と姉の仇ガビに憎しみをぶつけるカヤ。そりゃそうなのです。

「人類を救うためです」シャーディス教官に答えた若き日のライナー。そう!人類を救うためなのよ。

パラディ視点で始まったこの物語は100年続いた安寧をマーレ側が破ったことが発端。抗戦の大義名分ありまくりです。
一方世界からみればパラディ(壁内エルディア人)は長年巨人使って残虐行為の限りを尽くしてきたわけで、それが辺境の島に残存戦力抱えて逃げ込んだ挙句〝地ならし”なんて切り札持ってる連中から「平和を望んでいる」と言われたところでそんなん信じられるか、ボケ!ってのは頷ける話です。

作者の性癖かもわからん。悉くブーメランがライナーに刺さるのが痛ましいのであります。
そして信じてたものが切り崩されてく絶望というものをガビとファルコが受け止めてくれました。おかげでガビの心がガビガビに…(自粛){/netabare}


■まあそう思っちゃうよね

ワルシャワのゲットー(跡地)をほっつき歩いた経験から、居住制限区域が対ユダヤ人のそれに見える。
{netabare}その前提に立つと、腕章での住民ラベリングやちょび髭の閣下風なあの人の登場だったりで、国家マーレにおけるマーレ人とエルディア人の関係はゲルマン人(アーリア人)とユダヤ人とのそれですわな。
密告社会だし、少年兵はヒ○ラーユーゲントだし、ヴィリーダイバーの真実の中に適度に嘘を散りばめた演説がゲッペ○スのそれにも見えるわけでして。

ドイツ人これ観てどう思うんだろ?{/netabare}


■そしてこんな風にも見えるよね

『山河燃ゆ』って大河ドラマをアメリカで放送した時、現地の日系人から猛烈に抗議を受けたそうな。どんな内容か?
{netabare}原作は山崎豊子の『二つの祖国』。その名の通り、大東亜戦争時の日系人の葛藤を描いた意欲作。
それで猛抗議する日系人の事情も配慮しないとですよね。アメリカ人として日本のことなど全く考えもしないという姿勢を見せないと移民国家では悲しいかな生きていけないのです。

被差別民族の忠誠心競争も、そんな彼らを地雷原や最前線に送り込むのもよくある話。
冒頭の戦役は203高地攻略っぽいし、エレン派のクーデターは二・二六事件になぞらえることも可能です。エルディア人=ジャパニーズ説。だいたい鎖国してる島国に列強が襲ってくる図式なんてまんまそれに見えなくもない。{/netabare}


ドイツにせよ日本にせよまたそれだけに限らず、歴史の表裏や機微を上手く表現してるからどの歴史にも代入できるんでしょう。外人さん政治/歴史大好きだから海外でウケるのには納得しますわ。

{netabare}始祖の巨人奪還作戦も示唆に富む気がします。始原への執着は宗教戦争に発展するわけで…
ユダヤ・キリスト・イスラムと聖地エルサレムを巡る三すくみの例は言うまでもなく、人類の始原をアーリア人(インドヨーロッパ語族)とすることで優秀なアーリア人とそれ以外はオマケと見做す選民思想に酔ったハーケンクロイツな面々なんかそうでしょう。これは麻薬にも似た誘惑があるのか、隣国からナンデモ起源説が無くなることもありません。

 優れた我々のルーツ

合理性とは異なる尺度で争いは始まります。2000年単位のエルサレム界隈では対処するための知恵を蓄積してますが、うしろ二つは歴史の長い文脈でいえばまだまだ若い。
始祖マンセーな歴史と最終兵器としての〝始祖の巨人”とでは厳密には話は異なりますが、〝ルーツ”を争いの元としてる点が一つのメッセージのように思えるのでした。{/netabare}



■オマケ

1.制作会社変更
私にはあまり違和感なく移行できてるように見えました。
{netabare}ただピークちゃんのデザインがなんとなく伊藤潤二氏の漫画に出てきそうな見た目だったのが残念。{/netabare}

2.道半ば
2021秋からスタートするクールで完結するらしい。。。
{netabare}まだまだどうなるかわからんですね。いったん地ならししないと収まらん気がします。エレンがミカサやアルミンら守るために偽悪を演じてる可能性も捨てきれず。それで次世代への継承みたいな感じでファルコやガビが新たな世界を歩んでいくような。いずれにせよエレンの未来は暗そう。{/netabare}

3.楽園
イタリア語でもう一つ。楽園を〝パラディソ(Paradiso)”言いますもんね。
{netabare}囲われた島パラディが楽園というのも皮肉が効いております。作中でも罪を犯したエルディア人にお注射ちっくんして島に置き去ることを『楽園送り』と称してるあたり、楽園は薔薇色ではないんですよね。{/netabare}


 地獄への道は善意で舗装されている

ポジティブさの裏に潜む地獄。作中用語であれば〝善意”を〝仕方なかった”に置き換えればよい。



視聴時期:2021年1月~4月 地上波リアタイ

-----



2021.05.07 初稿
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 41

74.5 4 2020年度の残酷アニメランキング4位
ひぐらしのなく頃に業 新編(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (437)
1603人が棚に入れました
都心から遠く離れ、色濃く残る自然に囲まれた集落──雛見沢村。かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、今もなお昔と変わらない姿で、転校生・前原圭一を迎え入れる。都会で暮らしていた圭一にとって、雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、いつまでも続く幸せな時間のはずだった。一年に一度行われる村の祭り、綿流し。その日が来るまでは…。昭和五十八年、六月。ひぐらしのなく頃に。日常は突如終わりを告げ、止まらない惨劇の連鎖が始まる──。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦
ネタバレ

カカオ副担任 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ひぐらし卒でどう巻き返すのか?期待していいのだろうか?不安しかない…

原作から入った私としては内容は粗方わかっているので
大好きな作品がどんな展開になるのか楽しみです。(旧作と比較しています)


3/19 追記/ツークール目の全体の感想(猫騙し編~郷壊し編)
{netabare}
猫騙しは梨花を主軸に黒幕を突き詰める物語、
郷壊しは沙都子が黒幕になるまでの過程の物語でした。
グロは旧作よりもはるかに上回るスプラッターになっていますが、
不安や恐怖を感じる前提である独特な雰囲気が上手く描かれていないため
シリアスなギャグに見えてしまうシーンはいくつかありました。

ただ16話の腸流しはかなり怖かったです。グロも過去最高でした。
あれはぜひ竜騎士のテキストで見てみたいです。

業で一番ショックだったのが、人を信じても報われないという
ことが一貫している点です。旧ひぐらしのテーマを徹底的に否定的に
捉えているのが何故なのかいまだに良くまかりません。
色々な人の考察を見る限り反転説が有力ですが、そのような伏線が
今まで回の中にあったのか疑問に残ります。


ツークール目で黒幕が沙都子だということが明かされます。
綿騙しの神経衰弱から若干疑っていましたがまさかほんとに
黒幕だったとは思いませんでした。「一体どんな理由があって?」と
期待を背負って郷壊し編に突入しますがその期待は一気に落胆してしまいます。
沙都子と梨花は偏差値が高いであろう聖ルチーア学園に入学し
成績の問題で二人の間に距離ができていきます。ここなんですけど、

沙都子は「勉強がしたくないが梨花と共に過ごしたい」
→この学校は自分には合わない。でも梨花と遊びたいから入学する。
 (入学後、二人で過ごしたいためクラスメイトがいるときは
  差し伸べられた梨花の手を断ってしまう。やがて成績は下がり
  今までことは無かったように梨花が悪いと逆恨みをしてしまう。)

梨花は「一緒に学園生活を送る機会は用意する予定だから入学しよう」
→長き惨劇をようやく突破できたのだから自由に生きたい。
 沙都子もいれば高校生活はもっと楽しくりそう。
 (入学後は約束通り沙都子に手を差し伸べたものの、
  ほんの数回断られただけであっさりと沙都子を見切ってしまう。
  今までの惨劇で得られた最後まであきらめないあの志は何処へ…)

本編を見ればわかりやすいと思いますが、元々二人の馬は合わないのです。
しかし二人とも貪欲なため無理に理想を抱え込んで学園生活を送ります。
その結果、沙都子は自分の理想の為に偶然出会ったエウアの力を使って
梨花と共に躊躇なく心中してしまいます。死に対して全く抵抗がなかったのです。

本編を見たとき、「ホントにこれはひぐらしなのか?」と疑ってしまいました。
あれだけ惨劇を起こさせておいてその動機がただの逆恨みだったなんて
思いもしませんでしたからね。ただただ残念でした。
しかも沙都子の株はダダ下がり。ただのサイコパスじゃないですか。
結局最終回まで一貫していましたが、ここから株を巻き返すことは可能なのでしょうか…
キャラがぶれないこと自体は好きですけど、今までただの悪ガキだった彼女が
本当にただのサイコパスに変わってしまうのは流石にドン引きですよ。

しかし物語が進んでいき内に「これは完結しないのでは?」と
思うようになっていきました。明らかに尺が少なかったのです。
そして24話以降にも物語があると思い本編を見ると、意外と楽しめました。
「この先にもまだ捻りがあるのでは?」と思えるからです。

その後予想は見事的中し、ひぐらしは密かに続編が作られていたことが分かりました。
(AT-Xの件はどうやら違っていたようですね。)
ホントに安心しましたよ。なかったら原作レイプもいいところです。
わざわざアニメ化したことですし、ひぐらしらしいオチを期待してますが、
ここから旧作のように(?)風呂敷を畳むことはできるのでしょうか?
不安ですけど楽しみではあります。はやく7月が来て欲しいです。
{/netabare}



12/30 追記/ワンクール全体の評価の決定(18話まで変更なし)
     (キャラデザや演出などについて)
ワンクール終わりましたので作品について書いておこうかなと思います。
↓1つのまとまりとして括っているのでネタバレはしていません。
{netabare}
・物語について
今作は2006年に作られた『ひぐらしのなく頃に』シリーズの新作となっています。
リメイクではないので注意してください。旧作は原作の同人作品を端折りながら、
合計で50話近くの長編作品となっていますが、業はその約半分の24話となっています。
13話の時点ですが、今のところ出題編という物語の謎が出される計3編の構成となっています。
各編の内容は旧作の鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編の3編の内容に
寄せながら、後半で大きく異なる「○騙し編」となっています。

今作の物語の各編の前半は良くも悪くもほぼリメイクとなっているため
旧作を視聴してる人にとっては多少飽きてしまう時があるかもしれません。
ただ、後半は旧作を知っている人でも茫然となってしまうような
展開の連続でとても面白いです。現に私は、掲示板や考察動画を見ながら
あーでは無いこーでは無いと推測して楽しませてもらっています。
ストーリー原案がひぐらし作者の竜騎士07であるため伏線が沢山あり、
物語を通して考察をするのが好きな人・ひぐらしファンにとってはオススメできる
作品となっています。(ただし、考察勢は旧作を視聴して尚好きな人に限る)


・キャラデザ/作画について
キャラデザは物語シリーズやグリザイヤの果実で有名な渡辺明夫氏。
今作は渡辺氏の個性的なキャラデザと原作の独特な絵が合わさって、
原作の絵が上手く現代版にリメイクされたキャラデザになった印象です。
ただ、絵のクセは他のアニメと比べてかなり強めとなっています。
旧作よりもクセは強いです。実際に見れば早いですが、口元が「ω」こんな感じです。
自分は原作の独特な絵に慣れてしまったので特に悪いとは思わなかったです。

制作会社は、異種族レビュアーズやひなこのーとなどを制作したパッショーネです。
作画の良さをひぐらしシリーズで表現すると、旧作2期>今作>>旧作1期
みたいな感じです。特に崩れる描写はありませんが個人的には2期の方が
よいと思っています。(業2話の演舞シーンは作画がとても良いので必見です。)


・声優について
声優は旧作と同じ声優陣が担当しています。
まさか旧作から約16年経った今でもほぼ同じ声質で演技できるのは正直感動しました。
特に沙都子を演じているかないみかさん(メロンパンナは今でも健在)は
昔よりも声がはっきりしていてクセも抑えられていてとても聞きやすかったです。
逆に、富竹を演じている大川さんや圭一を演じている保志さんは多少他の
声優陣と比べたら劣っていた印象でした。しかし年のせいもありますが、
大川さんに関しては病気を患っていたのでしょうがないと思いますけどね。
しかし、演技はベテランということもありとても良いと思っています。


・演出について
個人的な意見としては、旧作の方がとても良い出来だと思います。
特に怖さ・グロの魅せ方はあまり良いとは思いませんでした。
「グロは規制されているからしょうがないじゃないか」とかの意見も
あると思いますが、私はそこに関してではなくホラー・グロ描写になるまでの
雰囲気作りが旧作に劣っていると視聴しながら感じました。
ホラーは雰囲気が作られているからこそ怖さが増していくと思っています。
旧作ではその手法を上手く使っていたのですがですが、
業はその逆でいきなり来る怖さを多く使っていると感じました。
これが好みだという人もいると思いますが、私は前者の方が不気味な雰囲気を
味わうことができますし、簡素なグロでも怖く感じてしまう利点があると思っています。

グロ描写に関しては、旧作以上です。血の量はこっちのほうが多いです。
よく規制が厳しい世の中ここまでできたのは凄いと思いました。
ただ、勘違いしないで欲しいのはたとえグロが凄くても
それに伴って怖くなっていくことは限らないということです。
個人的にはEDの絵のようになにか不穏な雰囲気が感じ取れるような
描写を増やしてほしいです。まだ、13話までは直接的な描写が少なかったので、
14話以降で、怖いと思えるような描写が増えてくれることに期待したいです。
{/netabare}


以下感想

第一話 感想
{netabare}冒頭、いきなりグロシーンが来ましたね。
このシーンは旧作よりも作画の気合が入ってたので嬉しいです!
意外と規制は掻い潜れているのかな?これから先のグロシーンにも期待です。

まず印象に残ったのが声優ですね。もう10年以上もたっているのに
ほとんど変わっていなくてびっくりしました。特に女性陣の皆さんは
全然変わってないww しかし、さすがに年のせいか男性陣は少しキレが
衰えた印象でした。でも、予想してたよりも変わっていなかったので、
そこまで違和感は大きく感じることはありませんでした。

作画に関してはあまり気になったところはありませんでしたが、
キャラが遠くに書かれたときは少し雑味があった印象です。
でも、旧一期のと比べれば、安定はしていますし、全然問題ないと思っています。
ただ、解の時と比べてクセが強めになっているので、好みが分かれると
思います。しかし、ここからどう怖くなっていくのかは見物ですね。

物語は旧作の鬼隠し編よりかは少し原作寄りのペースでした。
「ただ絵を綺麗にしただけなのかな?」と思っていましたが、
所々旧作との相違点がありました。

気になった相違点
・部活がジジ抜きではなくマジックペン探しだった。←既にやっていたらしい
・部活が終わった後のレナの調子が少しおかしかった。
・ゴミ山の宝探しでレナが圭一に話しかけられたときにちょっと焦っていた?
・ラストで梨花ちゃんが二人を見つめていたこと(しかも目が真っ赤)
これも今後の伏線か何かなのでしょうか?
よく考えればタイトル自体「鬼隠し編」なんて何処にも書いていません。
もしかしたら、鬼隠し編に寄せた新たなオリジナルストーリーなのかもしれません。
ネタバレ込みで個人的な考えですが、 {netabare}レナが雛見沢症候群に感染していって、
さらに圭一も感染するルートなのかもしれません。レナがオドオドしているのを見る限り、罪滅し編でレナが部活メンバーに見つからずに死体を埋めているIfの世界線に鬼隠し編が混ざってしまった可能性があります。実際、原作では死体を解体していた時のレナの心身はとても疲れていましたからね。{/netabare}
となるとこの物語は何編になるのでしょうか?次回予告が気になりますね。

あと曲!!そのまま旧作を引き継いでくれるんですね!最高です!
まだOPになるかどうかはわかりませんが、もしなったら新曲で変にがっかり
しなくて済みそうです。仮にそうでなかったとしてもどんな雰囲気の曲に
なるかは期待しています。できればEDと予告もそのままであって欲しいです。

総括
一話の掴みとしては未視聴・視聴済みでもよかったと思います。
礼までしかプレイしていない私としては、これからどんな展開が待ち受けているのか楽しみで仕方ありません。いいリメイクになることを心から願っています。
{/netabare}

第二話 感想 
{netabare}
明らかに展開が変わりました。
序盤の場所は恐らく梨花がカケラ集めをした場所でしょう。
しかも羽入も早速登場です。本来なら解からの登場なのですが、
こんなにも早く登場させてしまうんですね。さすがにびっくり。
これでリメイクではなく、新作だということが明らかになりました。
どうやら梨花はまたあの惨劇の六月に舞い戻ってしまったようです。
セリフから察するに祭囃し編→賽殺し編→ココ
のルートを辿っている可能性が高いです。…惨劇はまた繰り返されるのか。

OPはノリノリになりました。旧OPは特殊だったのでしょう。
タイトルもここで「業」となることが明らかになりました。良いサプライズです!
個人的には旧OPのほうが怖さもあって好きです。
でも映像の怖さなら業の方がいいと思います。

「しかしこれ…新規楽しめるのか?」
置いてけぼりじゃないですかw
再放送は何度も放映していましたがが果たしてどうなるのか。
でもまだ二話目なのでいずれ説明は来るでしょう。

物語は梨花が惨劇を知っていた上で鬼隠しに似た「何か」に変化しています。
一話でも鬼隠しと何かが違うと匂わせていましたが、二話からはもう隠す気はなさそうですね。
部活が終わり約束のケンタ君人形を掘り出しに行きますが、
レナの違和感は相変わらず変わりません。圭一が鉈で掘り出していると
なんと、鬼隠しの惨劇の記憶を思い出します。やるな圭一。
しかし圭一がレナに顔を向けると不気味な目が据わっていました。
レナに一体何が起こってしまったのか?気になります。

何日が経ち、綿流しがやってきました。
ここで少し疑問に思ったのですが、梨花は惨劇の対策をしているのか?
見た限りでは、富竹に時報の忠告もしていませんし、何もしていない印象です。
もしかしたら今回は様子見or既に対策をしているのかもしれません。
※いきなり対策したら新規は「??」になってしまいますからね。
これが正しいなら後に説明してくれるでしょう。

そして演舞本番。ここ凄い良いですね!めっちゃ動きます!
正直ここまで作画が丁寧なら他の雑な部分をもっと頑張ってほしかったです。
ですが、ここまで丁寧なら次回から安定してくれることに期待したいと思います。

EDは絵がめっちゃ怖いです…特に圭一の撲殺シーンは鳥肌が立ちました。

総括
衝撃的な展開を迎えた第二話。もう知ってる人からは良いサプライズでしたが、
新規の人がついていけるのか不安です。
でも今更知らない人なんて少ないのかも…
ストーリー展開の予想がつかなく来週の放送が楽しみです。
{/netabare}

第三話 感想
{netabare}
と、富竹が行方不明だって!?時報の役割は!?
今回の話でただの鬼隠し遍ではないのが完全に明らかになりました。
富竹が行方不明ってことは梨花が何かしら動いたのかもしれません。
2話のなでなでは「わかってる」の暗示だったのかもしれません。

そしてひぐらし名シーン「嘘だッ!!」のシーン
いまいち迫力がありませんでした。恐らくですが、
旧作の圭一は雛見沢症候群に感染しているからこそ
あのように怖いレナが見えたのかもしれません。
つまり、今回の圭一は雛見沢症候群に発症していない可能性があります。
逆に、レナはセリフから罪滅し編でのリナを殺していると思われます。
今のレナは部活メンバーに処理工程を見られなかった後のレナだと思います。
つまり、本作のレナの「嘘だッ!!」は本来の圭一がみる嘘だなのだと思います。(作風が丸くなったから怖くなくなったとは言いたくない…)

あとレナの後ろで見ていたシーン、正直旧作より怖かったです…
旧作よりペースが遅い分ホラーシーンが良くなっています。

総括
富竹の行方が気になる3話でした。
鬼隠しと罪滅しと新シリーズが混じった新展開で次が気になります。
{/netabare}

第四話
{netabare}
レナがついに発狂し圭一を殺そうしていましたね。
梨花の助言はほぼ無意味になってしまった。可哀想。
グロシーンはよくこのご時世ここまでできましたよね。制作人に感謝です。
しかし、肝心のホラー演出面に関しては正直残念でした。
レナの滅多刺し自体は良いと思うのですが…旧作の方が雰囲気は合っている感じがします。
惨劇シーンはなんかschool daysに似た何かを感じました。

しかし、ストーリーは頭を悩ませるばかりでとても面白いです。
まず、圭一のタフさ。普通あんな刺されて死なないはずがありません。
恐らくレナが机の角に当たった時にすでに死んだのでしょう。
そのあとは圭一の症候群レナによってが爆発して幻覚を見ていたのだと考えられます。
病院でネックガードが付いていたのが証拠です。
病院側は圭一が発症していると判断し、治療を行っていたのだと思われます。

入江診療所が畳んでしまったのも気になりますね。
鷹野が行方不明になったので指示する人がいなくなり東京が畳むのを早くしたのでしょうか?
まだ情報が少ないのでこれぐらいしかわかりませんが、
鷹野が黒幕の線は薄そうな予感がしました。

以下はネットの参考
梨花と沙都子の死亡シーン。
入江診療所が畳んでしまったので、沙都子の薬が切れて発狂したのだと思いました。
しかし、魅音(かな?)から情報を教えてもらいましたが、
「2人とも“同じ包丁で”首を何度も刺されて…」のセリフの違和感がすごいです。
何故そんな詳しく知っているんだ?警察が指紋を確認したとなれば話が早いですが、
昭和の時代であんな血塗れの包丁を短期間で指紋鑑定できると思いません。
もしそうだとすると…

総括
だいぶ急展開で一幕下ろした鬼騙し
演出に少し不満を持ちましたが、ストーリー展開がなかなか面白かったです。
{/netabare}

第五話 感想
{netabare}
今回は綿流し編の原作ベースで話が進んでいるように思えました。
ただ、綿騙し編ということもあって変更点もいくつかありました。

まず、試合中に沙都子と魅音が途中で退席している場面です。
これは私の記憶が正しければ原作にもなかったシーンのはずです。
ただのティータイムと考えればそれで終わりなはずですが、
わざわざ描く必要はないと思います。
もしかしたら、魅音?と沙都子は裏で何か手を組んでいるのでは?
そうだとしたら目的は…まだ大きな変化が起こってないので解りませんね。
考えすぎだと思いたいです。

そして、分岐点となる人形のシーン
人形が不細工なのは当時の時代のリスペクトと考えたほうがよさそうでね。
経験者の梨花は綿流し編を避けようと魅音?に渡そうと圭一に助言します。
それだけでは惨劇は回避できませんよ梨花ちゃん…
はたしてどうなるのか。

詩音と圭一の対面シーン
綿流しベースなら詩音ですが、反応から魅音としても疑いきれませんね。
綿騙し編と書いてある以上、常に魅音か詩音かは疑いを持つべきでしょう。
ここのシーンはまだ詩音と思えるのですが、
弁当を渡してきたシーンは魅音の可能性がありますね。
旧作の魅音は圭一がひもじい思いをしているから弁当を作りましたが、
今作の魅音は人形のお礼だそうですね。
魅音は恥ずかしがり屋なので詩音に変装して渡してきそうです。

(ちょっと気になったことですが、↑と↓の間で梨花と沙都子が演舞の練習でどっか行ってしまうシーンがあるのですが、二人がどこに行ったのか気になっています。しかし旧作でも同じことをしているので特に大きな問題ではないのかもしれません。一応気になったので書かせていただきます。)

ヤンキーとの揉め事シーン
ここも詩音と考えるべきなのでしょうか。
変わっていたとしたら動機は何なのか。圭一のそばにいたいから?
まだ解りません。これは続きを見ないとどうしようもなさそうです。

総括
新たな幕開けの綿騙し。詩音参戦もあって物語は複雑になった気がします。
渡した相手が魅音になったことで一体どんな展開に転がっていくのか、
来週でその片鱗が見れるとうれしいです。
{/netabare}

第六話 感想
{netabare}
今回も原作とあんまり変わった感じはありませんでした。ですが、
詩音と魅音が今回ではっきりしたので前回の姉妹判別はなんとなくわかってきました。

序盤のエンジェルモートは詩音だと思われます。
詩音は魅音と違ってダム計画の噂あっさり言ってしまうので恐らく詩音でしょう。
前回言ってたお弁当の件はやっぱり魅音でした。
そこよりも、魅音の 知らない知らないブンブン(>_< )( >_<)ブンブンが可愛すぎです。

…しかし詩音もなんか裏がありそうな感じを醸し出していますね。
「でも、許せないなーって所は色々ありますよ」(本編抜粋)
これは旧作には無かったと思われるセリフですね。
圭一が魅音に人形を渡したことが関係ありそうです。

魅音「ジャーンッ!圭ちゃんから貰ったんだ!大事にしよっと♪」
詩音「私は悟史君から人形なんてもらってないのに…許せないッ!!」
…なんか短絡的な感じもしますが、
あの詩音ですから、あり得ない話ではないです。
わざわざ魅音にあげた人形を買わせようとしたのもなんか怖いですね。
さすがヤンデレ四天王。16年経ってもキレは衰えていませんね。

声優のゆきのさつきさんの演技は素晴らしいです。
旧作と全然変わらないどころか魅音・詩音をはっきり分けて演じられるのは
中々できないことですよね。

総括
詩音・魅音でごちゃごちゃな綿騙し。混乱の中で新たな惨劇が幕を開けようとしていた。
そして、祭具殿に入る鷹野一味。祭具殿の中は一体どうなっているのか。
来週からは本格的に怖いエピソードとなるはずなので演出に期待です。
鬼騙しのようなギャグっぽい捉え方もできる惨劇にならないで欲しいです。
{/netabare}

第七話 感想
{netabare}
う~ん?展開が全然違うぞ?
いや、分かってはいたのですが、伏線らしきものが多くあって現在困惑中です。
一応綿騙しということもあるのでの綿流しのおさらいをしていきましょう

<綿流し編について(本来のパターン)>
三四は雛見沢村の歴史と鬼隠しの噂を教え、
鬼隠しは村人による殺人事件だと圭一に吹き込む。…①②③
↓…④
魅音に富竹について問い詰められ、
「圭ちゃんは何も悪いことしていないって言っておくよ」と意味深な言葉をかける。

放課後、詩音に誘われ興宮の図書館に行くと、
偶然にも大石と出会い、そそくさと詩音はその場を立ち去る。
大石は圭一に園崎家が鬼隠しと称して村人の怪死事件に関わっていると吹き込む。

その日の夜、詩音(魅音)から電話がかかってきて富竹と三四が死んだことを圭一は知る。…⑤

翌日、村長の行方不明の話が広がり始め、鬼隠しにあったと噂が広まる。
ここで圭一が梨花に祭具殿に入ったことを打ち明ける。…⑥⑦

ーーーーーーーーーーー内容が似ているのはここまでーーーーーーーーー

沙都子・梨花が行方不明になる。
レナの推理により魅音(詩音(魅音))が犯人だとわかり
園崎家に向かいますが返り討ちに合い惨劇となる。(終)


次は解答編となる目明し編
<詩音(魅音)の行動経緯>
詩音は悟史に恋していたが、悟史の両親が園崎家に逆らったので
悟史と沙都子は村八分の目に合っていた。
詩音は悟史を助けたいと思いますが、園崎家は許してくれなかった。

村八分と養親の虐待により沙都子は情緒不安定になり、
ついに悟史は鉄平の奥さんを殺害し、そのまま失踪。

詩音は悟史の苦しみは沙都子と園崎家の長である祖母のお魎のせいだと
思い込み、2人を殺害する。沙都子は殺される直前まで悟志に会うまで
絶対泣かないという自らの誓いを守って死んでいった。
詩音は自分の罪を魅音に着せるため魅音と入れ替わり、
魅音を殺害し、自分は魅音として圭一に自分が殺害の犯人だと自供して逃亡する。

しかし魅音の幻に苛まれた詩音は、魅音の想い人である圭一を
殺害することでふっきろうとするが、圭一を殺害後に悟史の言葉を
思い出し我に返る。後悔と失意の元、その後詩音は自殺。(終)


今回の大きな相違点について考えていきます。
・オヤシロサマ像の片腕が壊れていなかったこと。①
 また、頭がすでに二つに割れていたこと。②
・詩音(魅音)が発症の兆候である羽入の足音を聞いていない。③
・翌日ではなく、綿流しの晩に大石に富竹について聞かれる。④
・詩音?は圭一に電話で富竹・鷹野が車で雛見沢を脱走したと伝える。⑤
 ↑どこで聞いた話なのか疑問に残るが騒ぎで聞いた可能性大。しかしなぜ本家?
・公由村長が綿流しより一日早く失踪する。⑥
・ブラック梨花を早々に圭一に魅せて、完全に諦めモード。⑦

⑦の梨花は完全に八つ当たり状態でしたね。何か対策をしていたらいいのですが…

まず今すぐにわかることは③から詩音(魅音)は発症していない可能性が高いことです。
鷹野の怪談話を最後まで聞いていた以上発症は無いと考えたほうが良さそうです。

⑤は一体何が起こったのか?今のところ緊急性があったとしか分かりようがありません。
梨花の助言が関係していると真っ先に思ったのですが、
黒幕鷹野の前で梨花が話すとは思えません。鷹野が作戦を遂行しなかったのも気になります。
雛見沢を逃げるということは、
鷹野が自分が見捨てられることによる寝返り
or 命の危険を感じたぐらいしか理由が思いつきませんね。
もしかしたら、第三者が故意に関わっていたり、この話自体嘘の可能性もありますね。
鬼騙しでも同じようなことが起こったのでしょうか?謎だらけです…

⑥はそもそも詩音に殺される予定の人物です。魅音が犯人だとすると、
詩音が悟志を思って村長に相談したと同じように魅音も
祭具殿に入った圭一たちのことを悟って村長に相談したのだと思います。
しかし、目明し同様園崎家は許されるものの、圭一が許されなかった。
魅音は憤怒し、詩音と同様に殺しに手をかけたのではと私は考えます。

①②は過去の出来事が消えている、あるいは改変されていることが分かります。
あの片腕は本来沙都子が過去にかくれんぼで壊してしまったものです。
そこで彼女はそれから起こる両親溺死や虐待をオヤシロ様の天罰だと思うようになります。
それがなかったとなると、彼女は賽殺し編のようにただの甘えん坊になってると考えられます。
しかし、この出来事は梨花が旧作でループできる範囲より前の出来事なので
梨花・羽入が過去改変できるとは思えません。
となると、第三者の動きが関係してきそうですね。

黒幕となると個人的に沙都子が怪しいと思ってしまいます。
気になる点としましては、OP・神経衰弱で圧勝・あっさり泣く・そして何より
レナや魅音?と二人きりになる場面があるところでしょうか。
旧作にはないシーンであり、ただえさえ尺が足りないのに描写するということは
伏線の可能性が高いと個人的に思っています。
動機は恐らく悟志関係か鉄平の虐待が関係していると考えています。

総括
伏線だらけの第七話。綺麗に伏線回収されることに期待です。
梨花のホラー演出は、いままでよりかはまぁ怖かったので良しとします。
考察しながら初見のような気持ちでアニメを見れるのはとても楽しいです。
{/netabare}

第八話 感想
{netabare}
完全に置いてけぼりにされてしまいました。
疑問に残る点が多すぎて頭がパンクしそうです。

<感想>
ホラーではなく、ミステリーとして終わった綿騙し編でした。
ホラー絵自体はあまり怖くはないのですが、声優の凄さに思い知らされます。
考察しがいのある良いストーリーとなっていますが、
これを初見に進めるのはやはりできませんね。
新規は是非旧作・ゲームを見て視聴することを勧めます。

以下色々と考えてみる

・梨花の失踪について
早速失踪ですか… 魅音によると作業員と話していたといっています。
圭一が便槽に手をかけるとそれを止めるかのように梯子に居たと話します。
その後そこで梨花の死体が見つかりますが、これは暫定魅音が犯人だと考えられますね。
しかし、これはホントに魅音なのでしょうか。
その後の展開を見る限り魅音が圭一に対してここまで狂乱になる
シーンはないんですよね。となると詩音なのでしょうか?
…梨花の遺体を見る限り絞首で死亡。一番疑わしき暫定魅音が犯人。
 とっさに殺してしまったため人気の少ない便槽へ捨ててしまった。
 今までの過程から暫定魅音は詩音よりも症候群が重度の可能性が高いですし、
 好意を寄せていた圭一に梨花が「どうせみんな死ぬ」っていったもんだから
 罰を与えようと誤って殺してしまったのではと私は考えます。

・沙都子・暫定魅音の相打ち
状況を見る限り真ん中の銃(しかし魅音が持って行った銃ではない)
が使われた感じですね。血だまりを見ると魅音は額をぶち抜かれて
殺されていますね。ということは他殺?あの銃は沙都子ので沙都子が
魅音を殺してしまった?そもそも何故園崎家に?
…これは前半の梨花失踪で魅音を疑った沙都子が(或いは感づいた)
 魅音についていったと私は考えます。銃は山狗から貰ったのでしょうか?
 沙都子とほぼ同時期に侵入してきたのは山狗ですし、他にアテになる
 人は見つかりません。もしかしたら、沙都子&山狗なのかも。

{/netabare}

第九話 感想
{netabare}
今回は原作とほぼ変わらずの話でしたね。
内容はもう知っているのであまり話すことは
ないのですが気になる点が一つありました。

バーベキューでの詩音のねーねー発言。
これは祟殺しでは無かったものですね。
これは詩音が目明しを経験していることが分かりますね。
もし経験していたとするならば、詩音が沙都子を守るために
鉄平を殺す未来が見えますね。

それと旧作にはあった場面、帰り道魅音がレナのオヤシロ様妄言に対して
ビンタをする場面がカットされていますね。
尺の都合上かもしれませんが、もし故意的にカットしたならば
圭一が過去の怪死事件をオヤシロサマの祟りだと勘違いしなくなりますね。
そうなると旧作では鉄平が圭一に殺されていたものが詩音が殺しそうになりますね。
久々の惨劇シーン到来なるか。楽しみです。
{/netabare}

第十話 感想
{netabare}
今回は沙都子の虐待に対しての対処の過程は少し異なりましたが、
最終的に原作通りの沙都子が嘔吐する場面へと収束する話でした。
あんな可愛かった沙都子が令和でゲロインになってしまうとは…大暴落。
しかし、なんか違和感があるんですよね。圭一が沙都子の頭を撫でる時、
沙都子がハッとした顔をしたんですよね。演技っぽく見えるのは気のせいでしょうか。
もし演技なら沙都子がループしていて、まるでこの場面を行わないといけないような感じがしますね。

もし違うなら…演出としては微妙な所ですね。今回は全体的に演出面では微妙でした。
冒頭の圭一がバットを振りかざす場面も何故目が狂った感じにしないのでしょう。
折角作り出した雰囲気が台無しです。もっと瞳孔を小さくして怖くするべきです。
沙都子が鉄平の家に帰るために旧館から荷物を取りに持って帰る場面の演出も微妙でした。
鉄平が帰ってくるルートは稀なカケラの話なはずです。梨花ならもっと驚くはずですし、
BGMも落ち着いた感じではなく、不安を煽るような曲を選曲するべきです。

本来の祟殺しは綿流しや鬼隠しとは違って比較的グロシーンは少ない分
精神的に胸に来るシーンが多くあります。その大台に立つのは沙都子の虐待です。
勿論今回は祟騙しなので話は全然違うのですが、今回までは比較的に同じ構成となっているため、
せめてシリアスシーンは旧作のように不安に駆られる雰囲気を醸し出してほしいです。

<総括>
沙都子がゲロインとなってしまった。
原作と比較的同じ構成となっていたため特に驚く点もありませんでした。
ひぐらしはグロだけではなくシリアスシーン見ものとなっているので
制作会社には是非頑張っていただきたいと思っております。
{/netabare}

第十一話 感想
{netabare}
祟騙しとなっているためさすがに変化はありましたね。
沙都子の虐待と関係性がある皆殺しを混ぜ込んできました。
皆殺しの時と同じようにいくらみんなが言葉を投げかけても
児童相談所の人たちには思うように行動してくれません。
詩音も沙都子を守れなかったことを悔やみ怒り心頭です。
本来の皆殺しならここから大逆転への道が開かれていくわけですが、
はたして、今の圭一にはそんなカリスマ性があるのか。あまり期待はできなそうです。

もしこのまま皆殺しのルートに行くことになって沙都子を救い出せなかったら、
沙都子ははたしてどうなってしまうのか。仮にもし彼女がループ者で今回の黒幕であったら、
予想は尽きませんね。そもそも鉄平のトラウマを克服しているかどうかも謎です。
まだ誰がどうして、どういった目的でこの騒ぎを起こしているのか、
ここまで溜まった伏線が後半クールで回収されるのも楽しみです。
しかし、いくら変化とは言え、皆殺しと同じ内容では流石に退屈です。
個人的には、旧作視聴者にしか分からない事実とかをこっそり流して欲しいですね。
{/netabare}

第十二話 感想
{netabare}
いくらなんでも同じ構成過ぎませんか?
旧作見ている人ならわかると思うのですけれども、
同じ話の総集編を見ているようにしか思えないんですよ。
来週で今季も終わってしまうんで、何かしらの変化はあると思うのですけれども、
いくらなんでも三週間連続ほぼダイジェスト映像なのは流石にしらけました。

そして、演出に関しても正直あまり良いとは思えない出来だとは思えません。
今回の話は公由とお魎の説得の話でしたが、
部活メンバー説得にいまいち覇気を感じ取れないんですよね。
特に圭一の説得に関しては旧作より出来が悪いように感じました。
新規勢もこれでは感情移入ができないのではないでしょうか。
恐らくカットの多さなどが原因なのでしょうね。

次回で沙都子を救う回になりますが出題編なので結果的に誰かしら
死んでしまう話になると思います。私はこの物語の構成が好きではありません。
鬼騙しのような過程を通して考察できるような構成にして欲しいです。
そうでないと「ひぐらしのなく頃に業は各編の最終話だけ見ればよい作品」となってしまいます。
後半クールではこういう構成はやめて頂きたい。
今回は時間を無駄にしてしまった印象でした。

ただ、公由村長の声優担当の山野史人さんの声が、
前任の塚田正昭さんの声に寄せていたのは嬉しかったです。
{/netabare}

第十三話 感想
{netabare}
もう誰も信じられません。綿騙し同様意味が分かりません。
沙都子を助けるために役所まで相談していったのはわかります。
しかし大石が直々に沙都子を訪ねたいと提案してから段々おかしくなっていきました。
ただでさえ、1~4話がほぼダイジェスト映像だったので
ヒントが少ないこの現状に新たな謎を考察して答えを考えるなんて無謀を極みですよ。
次回は暇騙し編ではなく猫騙し編だったので少し調べてみたところ、
猫殺し編という外伝があるらしく話数から察するに小さな物語なのでしょう。
しかし、猫騙しが出題編なら解答編は追いつくことはできるのでしょうか。
もしかしたら業自体全て出題編で続編が存在したりするかもしれませんね。
それはそれで嬉しいことですけどね。


以下考えのまとめ
・沙都子のシャワーシーンから鉄平への虐待による外傷はないことが分かります。
(となると、鉄平はただの厳格な人だったのかなw)
そういえば祟り騙し冒頭で鉄平は薬を服用していました。
もしかしたら鉄平の出番が少なかったのは家に籠っていたからなのでしょうか。
そうなれば、何故沙都子は嘘をつく必要があったのでしょうか?謎が深まるばかり。

・沙都子が渡したかったものは兄として認めたので悟史のバットか
相当恥ずかしい何かなのでしょうね。しかし、圭一は鉄平とバットでもみ合いに。
幻覚と考えていいのでしょうか?しかし、もしそうなれば何故圭一は、
首を掻かずに生き残っているのでしょうか。大石が手を組んでいたと考えるなら、
鉄平は家にいたことになりますが、圭一を殺す必要はないですよね。
そういえば、圭一は各編で毎回生き残って沙都子は死んでいましたね。
意図的にそうさせているのか新たなルールなのかはまだわかりませんが、
猫騙しでも同じような出来事が起こったのならもう少し深堀していきたいと思います。

・大石の件も気になりますね。誰かが発砲したのかは確定していませんが、
考えられるとしたら、山狗・黒幕・沙都子・レナ・大石ですね。
山狗なら女王感染者の保護かL5による虐殺、
黒幕・沙都子なら何かしらの目的のため、レナはL5?(ないと思いますが)
大石なら正当防衛かL5ですね。もし正当防衛なら村中感染者になりますね。
役所への陳列で段々感染者が増えていったのでしょうか。
もしそうなら、原因は沙都子のトラウマによる嘔吐で虐待が起こっていると思い込んでしまったと考えます。やはり鉄平は厳格説ありえるか。
雛見沢症候群は基本突発的に発症することはないので
富竹に使われていた注射が使われていたと考えてもよさそうですね。
(圭一の場合はよく解りませんが)沙都子のトラップとかが
発動して無理矢理起こさせたのかな?

ヒントが少ないので考察ではなく、ほとんど推測しかできてませんね。
猫騙しで何かしら得られればいいのですが。
{/netabare}

第十四話 感想
{netabare}
いやぁやはり完全に新しい話になるとここまで楽しめるものなんですね。
羽入も久々の登場でしたけど、残りのパワーを使い切って梨花の最期の記憶を残らさせて
あっさりと退場してしまいました。またしばらくの間は登場しないんでしょうね。残念。
しかし、羽入があそこでパワーを使ったのは梨花がまたこの繰り返しの惨劇の回避できると
信じているからだと思ったのでしょうね。そんな梨花はズタボロでしたが。
そんな梨花を見て繰り返しを消滅する鬼狩柳桜の情報を伝える羽入。
要するにこの剣を使えば梨花はループせずに死んでしまうということなのでしょう。
梨花にはそんなことしないで惨劇に挑んで欲しいですね。頑張れ梨花ちゃん。

さて、前半は祟騙しの惨劇の内容が明らかになりレナの言う通り
大石が発症して魅音・詩音が銃で殺されてしまいました。
レナ曰く、沙都子も死んだらしいですが直接的な描写が今回もなく
本当に殺されたかどうか分からない結末でした。(ループしてるなら自ら命は落とすでしょうね)それに加え、血まみれになっていたことから
鉄平との騒動は完全な幻覚では無かったようです。
やはり今作の圭一はかなりタフな体をお持ちのようですね。
鉄平が幻覚ないということは虐待がなかったため大石に釈放されたと
考えるべきでしょうか。うーん折角解放されたのにまた警察沙汰になるとは思わないんですよね。
(まぁ相手が鉄平なので絶対ということはないですけどね)

大石は疑心暗鬼になる理由としては園崎ぐるみでありますけど
今まで急に発症するということはありませんでしたからL5注射を誰かに
打たれて急激に発症したと考えれば色々と辻褄は合います。
大石が血まみれのバットを持っていたはずなのに服には返り血が無いことから
沙都子の悲鳴や何かしらの理由があって圭一と鉄平の現場に潜り込み
バットを手とったと考えられます。L5はここで発症したのでしょうか。
現状はこんな感じですね。

綿騙し同様、羽入が言っていた剣はなくなっていました。
しかしカケラがあったことから誰かが梨花よりも先に剣を盗んだことがわかります。
これに関しては黒幕なのでしょうが見当がつかないので省略。
綿騙しといへば今回魅音が便槽の鍵を持っていましたね。
単純に考えれば綿騙しで梨花を殺しったのは魅音だとわかります。
もしそうなら捻りがなくて意外ですね。ここは新規でも考えられる内容なのでしょうか…

梨花はあと5回惨劇に挑戦するといっていたのでメタ的に考えれば
だいたい2話に1回死ぬ展開になりそうですね。それにしては尺が足りないように感じますね。
やはり3クール目が存在していたりするのでしょうか。期待したいです。

<総括>
完全オリジナル内容となったひぐらし業。
視点が梨花になり世界の謎が紐解かれようとしています。
梨花の宣言通り5回で死ぬならこれからは惨劇シーンになりそうです。
梨花に頑張って欲しいと思える1話でした。
{/netabare}

第十五話 感想
{netabare}
ちょっと今回はショックが大きすぎた1話でした。
前からグロが弱いとか言っていましたが今回は笑えません。
dアニメ環境で視聴していたため規制なしで見てしまいました。
TV版で見ていたら規制もあってギャグっぽく見れたかもしれませんが…

今回の話で赤坂が初登場。この時凄い嬉しかったんですよ。
なんせ赤坂は祭囃子編で希望を与えてくれた最高のキャラだったのですから。
そんな赤坂が即落ちで…ショックでした。
「君を助けに来た」あのセリフをここで使うなんて、竜騎士は悪趣味が悪いです。
そこから茜・公由・圭一まで惨劇が起こってしまいました。
梨花が不憫で見ていられません。

今回の肝は前回の予想を大いに外れてくれた点です。
「あと5回…」と梨花が言っていたものですから「1回死ぬごとに解決していくのかな」と
予想していましたがまさか1話で残機を4つも減るとは思ってもいませんでした。
グロ描写もかなり過激になっていたため気分は悪くなるばかりです。
前々からグロ描写が弱いとは言っていたのでそこは評価したいと思います。
ただ少々雑な展開だった印象でもありました。赤坂の回想シーンはもう少し
増やしてほしかったです。

今回で考えられる要素としては発症者が治療薬を求めているという点。
そして女王感染者で、近くに居れば発症しないといわれていた梨花の近くで
発症している点。そして何より発症条件が注射などによる強制発症の可能性が
高いということが分かりました。15話の時点で発症していないのが、
沙都子・鷹野・富竹・入江・鉄平ですね。注射を使うキャラとしては
入江・鷹野の2人ですね。何故強制発症させる必要があるのでしょうか。
そういえば羽入が記憶を継続させてから強制発症が早いですね。
まさか羽入は早く梨花を死なせたいのでしょうか。何か関わりがあったりして。
前から伏線として出されている高校生版が気になります。
今のところ私の頭ではこれぐらいしか思いつきません。
きちんと伏線回収してくれることを願うばかりです。
{/netabare}

第十六話 感想
{netabare}
今回の話はものすごく進展があったと思います。
まず沙都子が惨劇の実行犯に関わっているというところ。
猫騙しでの惨劇は死んだふりをしていたのでしょうね。
沙都子は監督から貰った注射を持っていたことから、入江も関わっている可能性が高いです。
発症しているので真実かどうかはわかりませんが、正気は保っていそうです。
ただ、部活メンバーも皆殺しにしたのはなぜなのでしょう。
以前のループの記憶でしょうか?

梨花が雛見沢を離れたいと思ったことから始まった惨劇。
まさかの賽殺し編みたいな展開でしたが、まさかこんなオチなわけがありません。
梨花は惨劇を通して雛見沢を戻りたくないと思っていましたが、
無理矢理に考えを変えさせられたようにしかみえません。洗脳みたいなもんです。
猫騙しといっている訳なのでこの考え自体が騙しで、真の真相はこの先にあるはずです。

ひぐらしでは久々に見た水着回、ここの場面凄く良かったです。
惨劇から解放されて平和に見えるはずの場面が何故か怖く見えてしまいました。
その後も順調に続く流れで余計に怖かったです。下手したらグロより怖いかも。

その後の鷹野の話が気になる終わり方でしたが、もしかしたら鬼狩柳桜関係の話かもしれませんね。
鷹野は綿騙しで知的好奇心を満たすために祭具殿の中にしばらく居続けましたが、
もしかしたら鬼狩柳桜のカケラを盗んだんじゃないでしょうか。
祟りか入江関係かはわかりませんが鷹野がわざわざイレギュラーを行っているため
何かありそうな予感がします。もしそうだったら熱い展開ですね。
続きが気になる一話でした。
{/netabare}

第十七話 感想
{netabare}
どうやら本当に沙都子が黒幕側だったようです。
今までの沙都子の怪しい行動も伏線回収されていきました。

今回のひぐらしはある意味初見で見たほうが真実にたどり着けそうな
順当なストーリーになっていますね。余計な情報がなくて羨ましいです。
(鷹野や機関がちんぷんかんぷんかもしれませんが)

「郷壊し編」
次回がまさかのダジャレで笑いました。
しかもこれ郷(ごう<業>)壊しとも読めるので実質解答編ですね。
ここから沙都子の経緯が解っていくはずなので楽しみです。

これまでの伏線回収を振り返っていこうと思います。
・鷹野と富竹がトラックに乗っていったのは…
→全編通して鷹野は改心していた。祭り逃走後番犬を要請し機関を制圧。
 突然改心したため小此木は個人的に34号文書を施行しようとした。
 ・鷹野が突然改心した原因は?
 →フラバの可能性が大。業序盤で圭一が実証済み。
  あるいはうみねこ関係…ファンサービス程度にして欲しいですね。
  解最終回で家族が生き残った鷹野のその後説を推していましたが残念。

・H173について
→いろいろな人が発症していたのはこれが原因。
 入江経由で沙都子が貰った或いは盗んだ可能性が大。
 映像を見る限りH173がひとつなくなっているため黒幕が
 だれかを発症させるのはいつでも可能。

・沙都子について
→拳銃を所持。やはり機関から盗んだか貰った可能性がある。
 梨花が雛見沢から離れるのを悲しがっており、何もしなければ惨劇は起きない。
 恐らく五年後の話でしょうね。前回で梨花が話していました。
 …ここは羽入が記憶を継続させる能力を継承させていたのがまさかのファインプレー
  黒幕がバレて殺してしまってもその後の世界で戦うことは可能。

「鬼騙し編」<ここからループが始まっているのか?>
・びっくり箱を知っていたのはループのため。
・「鬼ごっこ」で初見っぽい反応をしていたのでもしかしたらここからループしている
→しかし、梨花と沙都子が相打ちになったのはよく解らなくなる。
何故ここで死んでしまったのかは明かされていない。

「綿騙し編」<ここからループは明白になっている>
・神経衰弱を初見で一発で終わらせることができるのはこれが原因。
・魅音と沙都子がおもちゃの店から出て行ったのは何かしらの意味がある?
・沙都子と魅音の相打ちで落ちていた銃が魅音が
 所持していたのと異なっていたのは沙都子の拳銃だったため。
 →漫画版で瓶があることから梨花と同じくお醤油を取りにいったかもしれない

「祟騙し編」
・虐待の痕がなかったのはループ経験のおかげ。表情や嘔吐は全て演技。
→村ぐるみの訴えは全て意味がなかったことに。
 なぜ演技する必要が?梨花に世界線の異変を感じ取らせないため?
→なぜ圭一を家に連れ込んだのか?勇気ある行動が悟史みたいに見えたため?

かなり多く回収されました。
まだまだ謎があるあたり今後ももっと楽しめそうです。
{/netabare}

第十八話 感想
{netabare}
猫騙し1話のようにAパートは猫騙しのその後を描くかと思っていましたが、
まさか祭囃子編のその後を描くとは思ってもいませんでした。

しかし、何故雨が止んだばかりなのに服に水滴がついていないんでしょうか。
全体的に雑っぽいです。ちょっとがっかりです。

そして沙都子が言っていた学園の受験の状況が明らかになりました。
ブロッコリーとカリフラワーの違いも分からない沙都子が受かる学校なのでしょうか…
そもそも私立ですし裕福でない古出家にお金はあるのでしょうか。
詩音のように園崎家が優遇するのかな?

沙都子のことですし梨花と過ごすために必死で努力しギリギリ受かるのでしょう。
が、思うように成績が伸びないとか学校に上手くなじめなかったとかで
いじめが起こりそうな展開になっていきそうです。

EDもやけに不穏ですね。バッドエンドっぽい雰囲気。
こんなに悠長な回想ならもしかしたらもうワンクールありそう。
そうなるとこの郷壊し編は沙都子の動機物語となるのですかね?
裏側にさらなる黒幕がいるとは思いますけど。
{/netabare}

第十九話 感想
{netabare}
大方予想通りの展開。なのでこれといった面白味は特になかったですが
こういう世界観が実際にありそうである程度予想していても少し怖かったですね。
竜騎士ならここからかなり胸糞悪い展開などを広げていきそうです。
例えば沙都子が気に入らなくて取り巻きがいじめをして沙都子の勉強時間を阻害。
補修クラスに堕ちないためにも必死に勉強するが睡眠時間が日に日に無くなっていき
授業中に寝てしまってクラスのイメージが下がり悪循環が起こってしまう。
取り巻きのせいで何も救えず、ただ見てるだけの不器用な梨花が
まるで取り巻きと同じ輪に入って自分を見捨てたように見えたしまった
沙都子は「梨花と学園生活を送る」あの約束を余計に根に持ってしまう。
結局学校の成績はどんどん落ちていき梨花にとっては無縁の補修クラスに堕ちてしまう。

ここまでは現実的にありえそうな推測。ここからは完全に個人的な妄想。

何もかも嫌になった沙都子は
詩音と同じく脱走を決意するが失敗に終わり教職員の管理下に置かれてしまう。
いじめも過激になっていき、教職員には見放され完全に闇落ちしてしまう。
沙都子は例え逆恨みでも梨花を殺すまではいかないと思うので
いままでの過度なストレスが再び症候群を発症起こさせてしまい
学園はパニック。沙都子の大量虐殺が始まっていく。悪の経典みたいな。
そして最終的に梨花を殺してしまい、首を掻きむしって死ぬ。死後羽入のような神的存在に
「部活メンバーが集まったあの頃に戻って梨花と一緒に暮らそう」と言われ
梨花を自主的に雛見沢に住むまで沙都子は何度もループ生活をしていった…
ここまでの展開にはならないともいますが、ちょっと期待しちゃいますね。

沙都子の動機が逆恨みがきっかけであって、そこから膨らんでいったと願いたいです。
逆恨みだけが動機ってなんか単純で浅っいです。高野一二三先生の為に神になる
鷹野の決意とは比べ物にもならない。旧作以下の動機は流石にご勘弁。
そもそも沙都子は梨花に依存しすぎていますね。周りを全く見ていない。
詩音が脱走するレベルの学園なのに何故聞かなかったのでしょう。
悟史が帰るまで雛見沢に残るというあの志はまだ残っていますよね?
ツッコミどころはありますが、まだ編は終わっていないので気長に待ちます。

ここで思ったのですが、ひぐらし業の「業」の意味は梨花の依存なのではと
思いました。
思えば今話の中学生活での沙都子は梨花といることを優先しすぎて、
他の友達と遊ぶこと避けてしまい、クラスメイトとの接し方もまるでやり方が
全然わからないように見えました。一種の発達障害ですね。
いつも梨花に頼ってばっかりで精神的に幼い沙都子こそが業のテーマであり
その沙都子を完全に独立させることこそが業のゴールなのかなぁと思いました。

そしてひぐらしシリーズの最大の目標である
「犠牲が誰一人存在しない無い素晴らしい昭和58年を築き上げる」
個人的にはこれも解決してくれれば自分は大満足です。

郷壊し編になって梨花と沙都子の高校生姿が見れて新鮮でよかったです。
レナと圭一の大学生姿も見たかったですけど。卒業ぐらい会ってやれよ…
そして未だにEDは明かされないのですね。ネタバレ要素が沢山あるのでしょう。
高校生活で完全に闇落ちした沙都子が映ることを希望します。
{/netabare}

第二十話 感想
{netabare}
沙都子の動機の悪化もあまり変化せず、詩音や悟史などのツッコミの解説もなく
しまいにはうみねこで初登場し、かけら?の世界に存在するフェザリーヌを登場させ終了。

まさか…竜騎士がこんな手を使うなんて思ってもいませんでした。
予想はしていましたが期待が多かった分、がっかりが大きいです。
なんせうみねこで出てくるキャラなので…繋げずに独立してほしかったです。

無いと思いますが、もしこのままうみねこ路線にいったら視聴はやめようと思います。
熱が冷めたアニメを見る必要なんてありませんですし。
旧作の思いでが汚れていきそうで見るのがつらいですからね。

せめてこのフェザが完全体の羽入という設定ならいいですけど。
まだうみねこに繋がるフェザとは言い切れませんので。
「久しいな」と言っていたのでその可能性はあると思います。
それなら祭囃子後の羽入は眠りについたその後として説明できると思いますので。

まず沙都子の動機があまりにも幼稚すぎる。このまま悪化しないのであれば
ほんとにしょうもないです。新作を作ることが業でしたと思えるレベルです。
しかもなんでトラップをあんな高いところに仕掛けるのですか?
ケガするなんてすぐわかるのに反省の色もなしですか。
梨花の事ばかり考えているから他のことは何も気にしないと…
ここまで沙都子の株が落ちるなんて思ってもいませんでした。
そしてただ嫌われているだけの沙都子は闇落ちしたわけでもないので、
黒幕という点では今のところ完全にフェザの仕業ですよね。
まだ登場しただけなのでどう転ぶかはわかりませんけど、
このまま変化なく物語が進んでほしくないですね。

話は変わりますが、部活メンバーの声優さんの演技力は素晴らしかったです。
声が微妙に低くなったまま細かい演じ分けができるのはホントに凄いです。
特にレナ役の中原さんは少し落ち着いた雰囲気を醸しながら
演技できているのは流石プロだなと思いました。

ここから後4話でどう畳むのか、今まで考えた予想以外では全く見当がつきません。
というか完全に畳みかけられること自体が不可能な気がしてきました。
やはりもうワンクールありそうですね。でるとしたら解答編ですかね?
もしそうならいいのですが…
以上

誤字修正を行い、再投稿
{/netabare}

第二十一話 感想
{netabare}
今回の話は郷壊し編の中では一番面白かったです。
悪く言えば一番マシって意味ですが。久々に先の展開が気になりました。
うみねこらしい要素も今のところないですし、あのフェザっぽい人は
羽入と同様にループ装置としての役割を持っているだけなので今のところ
問題なく視聴していけそうですね。

とりあえず、沙都子について語っていきます。
やはり今回の事件に至った動機からですね。沙都子の気持ちはわからなくもないです。
「一緒に楽しく過ごしたい」と梨花に念を押してまで約束したにもかかわらず
まるでもう忘れてしまっているかのように振舞っている梨花には
流石にブチギレていいと思います()

ただ、沙都子は一緒に過ごしていたいという思いがあるのならば
勉強すればいいだけじゃないですか。高校ではそれが普通の事ですよね?
なのに苦手・やりたくないという幼稚な理由で放棄をするのはどうかと思います。
そもそもそれが嫌ならルチーア学園に受験する必要もないです。
ですが、梨花と一緒に居たいと沙都子は思いとどまり結局受験してしまう。
うーん…沙都子は欲張りですね。精神的な幼さはいまだに残っているのですね。
やはり業のゴールは他人からの自立なのですかね…

折角フェザから授かったループ機能があるならさっさと勉強しなさいよ。
しかもループ機能を手に入れた途端に殺人を惜しまないのですね。
ドン引きしました()竜騎士はそこまでして沙都子を嫌わせたいのですか?

今回の話で2クールで完結するとは思わないと確信したので、
もうワンクール以上の尺を使って今後なにかしらの理由やもっと深い事などを
説明していくと思いました。従ってその確証もない展開に期待して今は業を視聴しています。
(もしこのまま2クール以内でで終わるとするならば、
ひぐらしは解で終わったと脳内保管すればいいだけですしね。)

そして今回の話でもう一つ確信したのが、業は人を信じても報われないという
ことが一貫しているという点です。これはつまり旧ひぐらしの展開を
徹底的に否定的に捉えているといことになります。何故このようなことを?
竜騎士の思惑がさっぱりわかりません。隠し玉でもあるのでしょうか。

続編があるという期待無しでの全体の感想は業は駄作だったということになりますかね。
悟史や詩音ついてなどの多くの謎を残したままですし、
沙都子の動機が薄っぺらい為、同情もできず今までの謎も陳腐に見えてしまうからですね。
果たしてどうなることか。

個人的に今回で特に面白かったのはEDの映像ですね。
やはりネタバレ要素盛りまくりでしたか。螺旋状に堕ちていく演出は面白かったです。
「不規則性エントロピー」も好きなので今季見てる中では一番好きなEDでした。
{/netabare}

第二十二話 感想
{netabare}
先週に引き続き展開は遅めでしたが割と楽しめました。
ただ真相が純粋な沙都子の闇堕ちが理由ではないという前提での感想です。
前から言ってますが、これが真相ならひぐらし業は完全に蛇足です。
祭囃子編で綺麗に完結した話を、幼く薄っぺらい沙都子の動機で掘り上げるのは
正直見ても面白くありません。2クールで完結しないと悟ると意外と楽しめます。

展開的に沙都子視点の動機が明らかになりました。
今回はそこに至るまで少し鬱展開でした。相変わらず怖いというのは無いのですが、グロいです。
特に祟殺し編で死体が雑に扱われていたのは胸にくるものがありした。
ひぐらしのメインテーマをここで流したのはとても良かったです。
やはり今聞いても良い曲ですね。色褪せないです。

ここまで二人の気が合っていないのなら、元々馬が合わないのでしょうね。
互いによくばりで楽しく過ごしていきたいと願っていますが、
根本的な考え方は異なっていますね。沙都子は梨花と比べるとあまりに幼稚ですが。
そんな沙都子は今回で闇落ちルートをブレずに進んでくれました。
ここまでブレていない精神はかなり好きです。しばらくは突っ走っていって欲しいです。

今回で一番気になったのがフェザが羽入ではなさそうだというところです。
かといって公式がフェザと公認していないので真相はわからずじまい。
一体何者なんでしょう。あるとしたら桜花だったりするのでしょうか。
フェザということはないと思いますが。

それと今回沙都子が悟史を見捨てるのあっさりすぎませんか。
あんなに旧作では兄に会うために必死に頑張ってきた思いはどこにいってしまったのでしょう。
もしかして、全て丸く収まった場合に悟史を助けていくのでしょうか。
闇落ちルートに入るとここまで沙都子がキャラ崩壊していくものなんですね。
沙都子が好きな人にとっては悲しい話でした。
{/netabare}

第二十三話 感想
{netabare}
散々ネットで使われていた綺麗な鉄平がまさかの公式が反映。
いやぁ良かったです。今まで悪役を背負ってきた鉄平が改心するルート
なんて二次創作以外では見ることはないだろうと思っていました。
※シン・エヴァのネタバレ
{netabare}
親父が改心するネタが同じ週で放送されるなんてもはや奇跡ですよw
{/netabare}
となると、祟騙し編での圭一と鉄平の惨劇の鉄平は幻覚ではなく
本物である可能性が浮上してきました。鉄平が改心しているならば、
圭一が家に訪れた時、不良の時のように沙都子を虐めてきたと
思って圭一を襲ってきた。しかし、発症した圭一に逆に返り討ちに
あってしまい相打ちになってしまう。もしこうなら鉄平が余りにも悲しすぎます…

発症した原因も今回初めて名前が明かされたフェザではなくエウアが
関わってきそうです。あの惨劇の時確かシャリンシャリンと鈴が鳴っていたはずです
恐らくですが、ここで圭一の発症にエウアが間接的に関わってきそうな気がしました。
もしそうなら、何かしらの大きな理由があって起こしたのだと思いたいです。

祟騙し編のもう一つの惨劇である大石の行動も気になります。
悟史のバットを持っていたため、沙都子の家を訪れていたことが分かります。
そこで大石がその事故現場を見てどのような経緯で発症していったのか。
どう説明をつけるか楽しみです。あるとしたら園崎関係ですかね。

しかし…悟史に対する沙都子の対応のあっさりさがどうも腑に落ちません。
鉄平改心は面白かったですけど、旧作では沙都子の心の支えになっていた
彼がどうしてここまで影薄く対応があっけなく終わってしまうのか。
鉄平と同じように報われてほしいです。
今後悟史のセリフを聞くことはできるのでしょうか。

沙都子の殺人の動機も少しずつ確かなものになっていきそうですね。
逆恨みではないとするならば、やはり復讐ですかね。
祟騙し編で圭一や梨花が勝手に虐待だと思い運動を起こしたため
鉄平が一時的に捕まってしまう。折角平和に過ごしていたのに
勝手な思い込みによって日常壊されてしまったため恨むことになった。
あるいは、罪滅し編の時のように鉄平がレナを主軸に部活メンバーによって
殺されてしまうため恨むことになってしまう。
状況にもよりますが、人が殺人を犯すようになる理由としては、
親や親友が殺さてしまったことへの仇が一番納得がいきますね。

そして最後に、AT-Xで30話まで放送されることが確定したらしいですね。
おめでとうございます。やはりパチンコマネーの力は絶大ですね。
ここまで来たので最後まで見させていただきます。
次回ついに2クール目最終回です。
{/netabare}

第二十四話 感想
{netabare}
予想通り、鷹野はフラバを初めとして改心することになりました。
まさか一二三先生はその後認知症に患うことになってしまうんですね。
確かにそれなら鷹野は動いてくれそうですね。
元々鷹野は一二三先生が大好きな少女だったのですよね。
ホント根はいいキャラしてますよ。幼少期時代の鷹野も可愛かったです。

…一方、沙都子は擁護できない領域まで足を踏み入れていました。
パスワードを開けるために何度も何度も自殺してループを繰り返していました。
笑えませんよ。沙都子はもうサイコパスに成り代わってしまいました。
どれぐらいループを繰り返していたんでしょうか…数十回はいきそうですよ。
ただただ胸糞悪く微妙な回でした。前回の鉄平の盛り上がりは何処へ…
{/netabare}
10月1日 投稿 3月19日 終

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

考察終了。さて、答えは?

視聴終了。相当な長文レビューになってしまったので最初に視聴後の感想を簡潔に書きます。
時代は1983年、村の絵は完全に白川郷がモデルですが、
白川郷をモデルにした話ではないようです。
かなり刺激の強いシーンが多いので、怖いのが苦手なかたはやめたほうがいいかも。
キャラデザは結構癖がありますね。
この人の絵、笑いをこらえたような口元がすごい苦手なんですよね。
旧作も癖がある絵でしたが、人を選びそうではあります。
それから、やっぱりキャラクターが魅力的だし、
何が起きるかわからない怖さがあって、
怖いもの見たさと、推理欲を同時に満たしてくれる良作だと思います。

そして業はひぐらしファン向けのアニメですね。ファンとしての評価をするならとても面白かったですが、惨劇が起きる動機とかカラクリがかなり残念ですね。これ以上の何かがまだ隠されていることに期待したいところです。
特に、とあるキャラクターの好感度が著しく下がりました。
これこそまさに「嘘だ!!!!」って叫びたくなりましたね。
ただ、ひぐらしの世界はまだまだ終わらないと私は信じる。
是非ともファンが納得する世界をいつか見せて欲しい。



さて、ここから下はかなり真剣に考察をしたつもりです。
ひぐらしをよく知っている方以外は読まないようにお願いします。

※基本的に、各話を見ながらその時点でわかる情報から考察して記録を残していますので、間違った考察をしたと後から気づいても訂正はしません。

3話まで視聴後、これはリメイクではなく続編だと知り、旧作を十分に視聴した後戻ってきました。
※最下部にひぐらし全く知らない状態で視聴した3話までの感想残しておきます。
これは確実に前作の続編なので、旧作先に観たほうがいいですね。
先に旧作を見てから、業を視聴することを推奨します。



感想と考察を書いていきますが、基本的にネタバレ前提で書いています。

1~4話 鬼騙し編
{netabare}

基本的には業になって追加された新たな要素、新事実がないという前提で考察しています。新事実がもし判明した場合、考察のやり直しになりますかね。

鬼隠し編をベースにしてちょっと展開が違って最後わけわからんことになる話。適当に見るとそうなってしまうのだが、実はかなり複雑怪奇なことが起きているのではないかと私は思った。

あくまで旧作の設定を踏まえた上で何が起きているのか考察してみると
圭一とレナとさと子と詩音のL3~L5症状が同時発生しているというのが結論です。

りかちゃまは旧作のどの時点の記憶を持っているかはわからないが、かなり実態を把握していると思われます。もしかしたら完全解決後に再びループしてきたのかも。
祭りの夜にりかちゃまが富竹の頭を撫でたうえで何か話をしています。
たぶん、惨劇回避のための助言でしょうね。
ただ、その行動の結果なのかはわからないが
富竹と鷹野は死亡ではなく行方不明扱いであり、旧作とは違う展開になっている。これは新要素なのか、それとも複雑なフラグが絡み合った結果なのか不明だが、この富竹ジロウ死亡と鷹野鬼隠し事件は雛見沢で起きる出来事に左右されず必ず起きていた事件なため、新要素が発生している可能性が高いとみている。旧作で判明している要素で推測するなら、可能性としてはループ記憶を保持しているりかちゃまが惨劇回避のためにとった行動が影響しているのではなかろうか。
ただ、詳細は不明で憶測の域を出ないためひとまずは無視しておく。

ただ、この事件により鷹野が行方不明になった結果だと思うが、4話で入江診療所の引っ越し(撤収)が発生しており、その結果さと子への処置が行われなくなるため、さと子がより悪化したのではないかと思われるので無視できない要素だ。

圭一が疑心暗鬼になる過程は鬼隠し編とだいたい一緒だが、恐らくレナは罪滅ぼし編のフラグが着々と進行しているため、ゴミ捨て場で圭一と宝探ししているシーンは、恐らく本当に殺害した2人を埋めている最中に圭一に犯行がバレているんじゃないかとレナはビクビクしながら症状を悪化させていると思われます。
レナの異変については、レナが保健室で休むシーン、レナの可愛いモードが出てこないことなどから1話の時点でフラグを見せてましたね。
ケンタくん人形の運搬のくだりでもレナの様子はおかしかったです。
日付的に考えたらまだ殺害していないはずですが、この時の様子から恐らくはすでにリナと鉄平を殺害した後だと思われます。
嘘だッ!!のシーンはレナも圭一も疑心暗鬼状態なのでお互いに様子がおかしいですね。一触即発とはまさにこのこと。
また、日付けこそ全体的に早めにずれているものの、レナの暴走関係が罪滅ぼし編のタイムラインと被るんですよね。恐らく天候か、他の人の行動の結果か、綿流し祭りの関係でちょっとだけずれてますけどね。
基本は罪滅ぼし編のレナの暴走過程をなぞっています。
と言うことは、レナは暴走しているという結論でいいと思います。


圭一自身もL3症状であるため、妄想が入っていますが、レナがナタ持って襲ってきてクビを掻きむしっていたシーンは、恐らく本当に襲い掛かってきたのだと思われます。過去の記憶を圭一を前世の記憶みたいにフラッシュバックしている圭一なので過去ループ記憶で首を掻きむしる光景から来た妄想というせんもありますが、この世界線では圭一はクビ掻きむしりという行為は脳内にないはず。まあ、断言はできませんが。

そして首を掻きむしる行為から、レナは恐らく殺人を犯した後の極度のストレスを経験しており、圭一よりもはるかに重度の症状であることがわかりますね。ゴミ山のシーンで殺されなかったのは奇跡だったのかもしれない。
さらに言うと、ゴミ山での圭一の行動や言動は、レナ視点だとレナが殺人を犯して死体処理をしているところを感づいたようにもとれるはずなので、やはり殺人が圭一にバレたのではないかと勘違いしている可能性が結構高い。
圭一は純粋に村に隠された秘密が気になっていただけだとは思うが、その疑問への追求が、死体処理をしているレナには自分の犯行が気づかれたようにも見えるわけで、正に最悪なタイミングなわけです。

さと子のほうは部活の鬼ごっこで圭一がついた「両親が迎えに来ている」という嘘のせいでスイッチが入り暴走したものと思われる。さらに入江診療所撤収によりL5を抑える薬が切れているだろう。
りかちゃまは圭一の助力が得られない状態で一人さとこを止めようと奮闘した挙句、刺されて死亡したのではないだろうか?
普通ならそういう考察になるが、もう少し踏み込んで考えると、2人とも詩音が殺害した可能性がある。と言うのも、綿流しのお祭りの時の魅音のセリフがかなり違和感があり、詩音がすでに魅音と入れ替わっている可能性があるからだ。
つまり、描写がないだけで詩音も暴走しているということで、この場合、おりょうとか村長とか魅音も犠牲になっていると思われる。

本来なら滅菌作戦が行われる条件を満たしているが、鷹野が失踪しているのが本当ならそれは起きないはずだが、どうだろうか。

圭一のほうはりかちゃまの言葉で疑心暗鬼からの脱却を果たせたようにみえる。
元々圭一が暴走すること自体がレアケースな上に圭一は暴走しても回復しやすい。
そう旧作を見た視聴者は考察するだろう。
だが、これこそが鬼「騙し」編のポイントではなかろうか?
騙しというのは言うまでもなく視聴者を騙しているのだろうから。
つまり、圭一は脱却したと見せかけて実は疑心暗鬼の呪縛から抜け出せていなかったというのが私の考察だ。

その理由を説明したい。

最初にそういう可能性を考慮したきっかけは、レナが圭一をあまりにも積極的に狙いに来ている点が気になったからだ。
レナは罪滅ぼし編を含めて圭一を積極的に殺しに来ることはなかった。
ゴミ山で圭一に犯行がバレたのではないかと思って症状が悪化した部分はあるだろうが、それにしても圭一への元々の好感度の高さから積極的な危害は加えないはず。
恐らくは圭一自身の疑心暗鬼も手伝って、圭一への警戒度が罪滅ぼし編よりも高かったためではないだろうか?
そう思ったのだが、旧作を思い返してみると、レナが積極的に圭一を殺しに来た描写があった編が一つだけある。
そう、鬼隠し編です。
つまり、圭一は疑心暗鬼を克服などできていないんですよ。

この編の一番不審な点は、圭一はあれだけめった刺しにされてよく死ななかったなということです。
あれだけ刺されてたらまともに動けるわけないし、内臓の損傷か出血多量で絶対に死ぬし、奇跡的に死ななかったとしても意識回復まで時間かかるし、病院の設備ももっと大げさな設備じゃないと生命維持が困難だろうし、回復してもしばらくまともに動けないはず。
これが示唆するところは、レナが最後に圭一を襲ったシーンが圭一の妄想である可能性があるということです。(ただの描写ミスでなければの話だが)
レナは確かに暴走しているでしょうが、圭一同様、りかちゃまが動いて症状改善している可能性はあり、その場合、見間違えた可能性はある。
おかしな道具が入っている様子は圭一ではない視点から描かれているが、これも「騙し」の部分じゃないだろうか?
と言うのも、持ってきたのは凶器ではなく死体処理の道具であることがポイントだ。何故、死体処理の道具だけを持ってきたのか?
包丁が圭一の家にあることは普通は疑わないだろうが、レナはナタも所持しているのだからわざわざ包丁にするメリットはないはず。
包丁って、確実性があまり高くない凶器なんですよね。
力の差がある相手にはそれほど有利な武器とはいいがたい。
先述したように、レナは恐らく鉄平とリナを殺害しているのはほぼ確実。
そのため解体道具を持ち歩いていた可能性は否定できない。
また、病院での圭一は首に何か巻いてるし、頭にガーゼ当ててるし起き上がってるんですよね。
腹を刺されているのなら、数日入院した程度で起き上がるのは無理ですよ。
レナのせいかはわからないが、頭を打ってレナを刺したストレスで首を掻きむしってる時に救出されたのではないだろうか?

どちらにしても、あれだけ包丁で腹を刺されたのに、あれだけ動けるのはあり得ない話なので、レナが包丁で襲い掛かってきたのが圭一の妄想である可能性はかなり高いように思う。
そう考えれば、レナが何故かやたらと圭一を積極的に殺しにきている描写になる説明もつく。

最後に看護師から首がかゆくなったりしませんか?と聞かれて掻いてる。
看護師が注射をしたせいなら、鷹野失踪がフェイクの可能性がある。
だが、レナに刺されたのが圭一の妄想である可能性が高く、その場合は鷹野関係なく、純粋に圭一の容態を心配して声をかけたのだろう。

各種暴走の日程が早まっているのは、恐らくですが、同時に暴走が起きたことで症状の進行が早くなったのではないかと。

つまりこの編は3名+恐らく詩音が暴走するというひぐらし史上最悪な惨劇が発生しているというのが考察した結論です。滅菌作戦は起きていないと思われますが、鷹野がどうなっているのかでかわりますかね。

気になるのはEDアニメで6月22日仏滅のカレンダーだけやたらと強調されているところ。まあ、意味がないわけがないですよ。
何らかのターニングポイントがこの日に用意されているんでしょうね。
旧作だと22日は鬼隠しは2人のお見舞いおはぎ事件、綿流しは詩音の豹変を圭一が察知した日、祟り殺しは滅菌作戦実行日ということで重大な事件が起きた日ではあるが、共通点はない。恐らく業世界におけるターニングポイントなのだろうと推測する。



{/netabare}

5~8話 綿騙し編 考察
{netabare}
綿騙し編ですが、間違いなく最高難易度でしょうね。
何しろ双子入れ替え+死亡時期の未確定人物多い+殺害方法の未確定が多い+ループ記憶+主人公意識失うということで、未確定情報多すぎて無限に可能性が考えられる。 完全に的中させるのは無理でしょうから、一つ一つの事象について、色々と考察していく。考察した内容の半分でも的を射ていれば満足だが、見当はずれだったとしても、楽しいからいいか。

鬼騙し編との共通点は鷹野・富竹がともに失踪している点。
→入江診療所閉鎖によりさと子暴走のトリガーが入っていると思われる

りかちゃまは鷹野のことをはっきり「死んでいる」と断言しているのが気になる。旧作の記憶があるなら、鷹野が死んでないことを知っているはずだが、何か旧作にはない出来事をりかちゃまは知っているのだろうか?

【綿流し編との明らかな違い】
祭具殿侵入時のドタンバタン音を富竹と詩音が聞いていない。
→羽入がいないのか、二人がL3状態にないのかのどちらか。
特に詩音は、魅音が泣いて相談するイベントが発生していないはずなので
L3まで上昇していない可能性が高い。富竹は不明。
それから、この時の詩音が実は魅音である可能性もある。しかもこの可能性も結構あると思っている。理由は、祭具殿に入った詩音の様子だが、綿流し編では詩音は結構怖がっており、圭一から離れようとしなかったが、綿騙し編では怖がっている描写がない。これは、中身が魅音なのであれば説明がつくのではないか?魅音は中に何があるのかだいたい知っているだろうし、詩音よりも精神的にタフなので。

オヤシロ様の右腕は、さとこが昔祭具殿に入った時に誤って壊してしまったというエピソードがあったはずだが、何故か両腕ともついていました。
→過去のさと子の侵入して壊して、りかちゃまが怒られるエピソードがなかったことになっている可能性が高いですね。
そうなると確実にさとこの性格や行動パターンには影響が出てくるでしょうし、当然さとしにも影響はあるし、さとしと詩音の関係性にも違いがあるかもしれません。

祭具殿から出てみんなと合流した時、魅音が綿流しのことを聞いたら圭一は綿流しがどんな祭りなのか知らないからと言った時の魅音のリアクションが驚いているように見えるので、これは中身が詩音で、圭一が綿流しの祭りが初めてであることを知らなかった、あるいは魅音になりすましているのでボロがでそうになって焦ったという可能性はないだろうか?
この時のリアクションが不自然だ。
さらに、別れ際に「詩音と会わなかった?の後に富竹さんと鷹野さんに合わなかった?」と聞くパターンは綿流し編では鷹野さん富竹さんについては聞かなかった。
この時点で失踪事件が魅音の耳に入っているとは思えないが、中身が詩音なら富竹さんと鷹野さんのことを気にしている理由もわかるような気もする。

祭り終了後、大石が圭一の自宅で接触してきます。富竹と鷹野がトラックを奪って失踪したと。さらに詩音から2人が失踪したことを告げる電話が。従来は翌日のはず。展開がかなり速い。
圭一にかかってくる電話をかけているのは詩音の家ではなく園崎家っぽいし詩音の服装をしている。中身が魅音なら何故詩音の恰好を?あと圭一が怒りをぶつけるのは一緒だが、詩音が途中で謝罪をしているところも違う。
あとは、この時の電話で詩音は、まるで富竹と鷹野がオヤシロ様像を落としたような物言いなのも引っかかる。自分が落としたのに?
つまり、中に入った詩音とは別のほうが電話の相手だということは確定だろう。
そしてこの時の詩音は詩音の服装をしているので、中身が魅音だとすると詩音の変装をして詩音として誰かと会っていたことになる。

私の予想では、祭具殿に入ったのは魅音で、祭りの後合流したのと直後に電話してきたのは詩音だと思う。根拠については後述する。

地下祭具殿で魅音?は、拷問道具が使われてないと発言
過去に詩音がさとしの件でケジメとして拷問道具でツメをはいでいるはず。
その事件がまるまるなかったことになるか?
そうなると、詩音はさとしのことを何とも思ってない可能性も高い。

詩音がさとしのことにこだわっていない
→詩音ではなく魅音である可能性、もしくは詩音がループ記憶で克服済、あるいはこの世界では詩音がさとしに恋愛感情がない可能性もある。
上述したように、さとこがオヤシロ様の腕を壊していないと思われるので、さとこが旧作のようににーにに甘えてさとしが壊れてのくだりがない可能性もあり、そうなるとさとしは壊れず、詩音がさとこを恨む理由もなくなる。
もしかしたらさとしと詩音が出会うことすらないかもしれない。
そう考えれば詩音がさとしにこだわらない理由も説明がつくのではないだろうか。
そして、村の御三家、祟りシステムのほうに憎悪を向けているところは注目すべき点だろう。


村長の失踪が一日早い→何かが影響しているのだろう。
祭りの晩は御三家は集まって酒盛りをしているはずなので、村長は魅音か詩音かに何らかの理由で監禁か殺害され、姿を現さない村長を心配して失踪事件が当日騒ぎになったのではないだろうか?


地下で圭一が詩音と会わない→すでに殺されているのか、外で生きているのかすら不明。

・猫さん犬さんのたとえ話を圭一のほうがしている→ループ記憶が一部あることを示唆しているが、りかちゃまは過去のループで自分がしたたとえを嘲笑するのは不自然。ループ記憶があるはずでは?あの赤い目状態のりかちゃまは何かに憑依でもされているのだろうか?口調にも違和感があるし。

・さとこは何故、圭一だけを遊びに誘ったのか?りかちゃまも一緒にいたのに? りかちゃまを一人にさせるのが狙いの可能性も。そうなると詩音あるいは魅音と組んでりかちゃまを殺したという可能性が浮上してくる。
昼休み後にりかちゃま失踪。さとこは先ほど圭一と話していたことを指摘→魅音が作業着姿の人と話していたことを証言。魅音の証言で「作業着姿の男」というのは本当の可能性が高い。嘘をつくならそんな学校で目立つ人物を挙げるとは思えない。

・りかちゃまを捜索する時、さと子はトイレのほうを気にしている様子だった。圭一がトイレの戸を触った直後に魅音が屋根の上!と言って注意をそらしたように見えるが、この時の魅音の口ぶりだとりかちゃまをすでに殺した後とは思えないセリフだ。他の人が屋根の上に登ってそれを見た可能性もあり得る。ただ、さと子にそんな時間があるとは思えない。

・圭一が詩音に拷問されていない→本当に魅音だったのなら圭一を拷問などするわけがないし、詩音だったとしても人形の相談がなかっただろうから圭一への好感度が綿流し編より高いのは確実だろう。


双子の入れ替えについて
・放課後、詩音のことを褒めて照れてた魅音→ほぼ間違いなく詩音(根拠:この時の魅音はこの後バイトだと最初から言ってる、弁当届けたのは魅音で確定しているため、この後バイトなのにあんな豪勢な弁当を用意して圭一の家に持っていけるとは思えないので、これは詩音と言うことになる。また、圭一から褒められたときのリアクションが旧作の魅音とは違って本当にうれしそう。ちが、わた、おじさんと言い直している、レナに紹介したことがあったかどうかも曖昧な返答)
・弁当を届けた→魅音で確定(この時の演出で鏡に映った詩音、まるで2人いるようにも見え、恐らくは魅音と詩音二人の気持ちが圭一に向いていることの暗喩ではないかと)
・弁当箱を返した→届けたのが魅音で確定しているので、こっちは詩音だと思う。もし両方魅音なら、弁当を持って行ったことを詩音が知らない可能性が高いので。まあ、魅音が詩音に話した可能性もあるが。
・不良を追い払った→魅音(根拠は、5年前のことを武勇伝みたいに語るところと大石をにらんでいる、詩音の怒った時のしゃべり方ではない)
・その晩、電話した相手とスイーツフェスタ→詩音で確定
・祭り前日の時→入れ替わりがないと思う。
・綿流しでみんなと一緒にいたほう→魅音?
・祭具殿→魅音だと思う。(理由は祭具殿を怖がっている描写が全くない、オヤシロ様の顔が最初から割れていたことを知っている、詩音なら怖がるはず、ただそのあとおやしろ様の祟りの話をはじめたのは詩音っぽいが)
・綿流し後の電話詩音→祭具殿に入っていないほうなのは確定。根拠は、オヤシロ様の首を落とすという罰当たりというセリフ。落としたのは詩音?のはず。富竹が入ってきたときに扉が開いていたので、恐らく中を見た外にいるほうは、富竹が落としたと勘違いしたんでしょうね。そして祭具殿は恐らく魅音なので、本当に詩音が電話をかけてきたんですよ、これは。もしこれが魅音ならば何故、詩音の服装で電話をしているのかという疑問があるのですが、詩音本人なら何もおかしくありません。そして、詩音のふりをして祭具殿に入って圭一の好感度を下げた魅音に対する怒りがこの時生まれたかも。
・本家で会った魅音→詩音だと思う。 おやしろ様の祟りへの解釈が詩音っぽい。魅音ならこういういい方はしない。

詩音のことを圭一が詩音本人に全力でほめている上、返された弁当を見て綺麗に食べることを褒める(圭一に興味を持っていることがわかる)、デザフェスでオタクから身を挺して守る、これでさらに聡史にホレてないのだとしたら、圭一に本気でホレていても不思議ではない。

綿流し以降、圭一と接触している魅音は詩音な気はするが断定はできない。
圭一を地下にかくまったのは魅音っぽい行動ではあるが、直前の本家での会話内容はどっちかという詩音っぽいので、詩音の可能性が高いとみている。

詩音が暴走するトリガは人形渡さない→魅音が相談→キレるというパターンなので、人形渡していることで回避されている可能性がある。
現に、はしごのシーンでもさとしのことにこだわっていなかったし。(魅音であった可能性もあるが)

圭一を閉じ込めたあとのことが不明だらけだが、
旧作でもそうだが、警察は魅音と詩音を明確に見分けている。
つまり井戸に落ちたのは詩音であり、さと子と一緒に死んでたのは魅音で間違いないはず。

さとこと魅音の死因は頭部への銃弾?
銃が一丁しかないので、二人が撃ち合ったわけではないと思う。
誰かと交戦して二人とも殺されたとみるべきだろうか?

そしてレナ。この編ではレナが全編通して非常に存在感が薄く、全く関わってこないが、地下に閉じ込められて出てきたなんていう圭一を心配しないわけがないのにも関わらず登場しないのが不自然。裏ではリナ・鉄平を殺害し、キレている可能性があるかもしれない。キレているのであれば部活メンバーと距離を置くはずなので関わってこないのも納得がいく。

りかちゃまは学校の便槽だそうですが、これには違和感がある。
雛見沢症候群が悪化しているとは言え、このような不潔な場所に死体を遺棄しようという発想が、そもそも女の子の発想ではないと思うが、考えすぎか?
相当な怨恨があれば話は別だが。
でも山狗の犯行ではないだろうから、犯人は魅音か詩音かさと子だと思う。

りかちゃま殺しの犯人は、魅音あるいは詩音の可能性が高いだろうか?
暴走しているならばレナの可能性もある。レナがもしりかちゃまの豹変を目撃したのならば、疑心暗鬼を悪化させても不思議ではない。

あとはさと子と魅音(あるいは詩音)が共犯の可能性もあるし、双子が共犯の可能性もある。

圭一は牢屋に何度か体当たりして壊していたが、壊れるわけがない。
鍵をかけて閉じ込められたというのは妄想である可能性がある。

山狗が動き回っている理由が不明。鷹野を捜索しているのだとは思うが、殺すためなのか救出するためなのかでだいぶ違う。それとも全く違う理由なのだとしたら推測のしようもない。
銃が一丁しかない上に二人の死因が恐らく一緒であるだろうから、さとこと魅音は山狗に殺された可能性があるが、だとしたら殺害理由も不明だ。
園崎本家に連れ去られたあるいはかくまわれていると思い込んで踏み込むために邪魔だから殺した?それにしては、軽トラで走り去るのを村人が知ってるわけだから行動がおかしい気も。わからん。


【何が起きたのかまとめ】
さて、疑問点が多すぎたので前置きが長くなりましたが、何が起きたのか推理してみました。根拠はあるもののほぼ想像で申し訳ないです。
魅音と詩音の双子入れ替わりのパターンが確定できないため3通り考えました。
どれもあり得る話じゃないかと思うのですが、ひぐらしファンの皆様はどう思われますか?

【パターン1、背景には姉妹の恋愛戦争があり、殺害動機は大好きな圭一を守るために戦った】
人形をもらった魅音は圭一への好意を募らせるも、詩音のいたずらにより
詩音にも人形が渡され、詩音に圭一がとられるのではないかと心配になる。
詩音はさとしへの想いがこの編ではあまり大きくなく、ストレートに好意を向けてきてエンジェルモートで身を挺してかばってくれた圭一に惹かれていた。そのことを魅音は察知し、圭一をとられるんじゃないかという不安から疑心暗鬼を強めていく。
詩音は圭一と仲良くなりたくて、祭りの日に魅音と入れ替わりたいとお願いして入れ替わったが、魅音は富竹と鷹野が祭具殿に潜入しようとしているところを察知し、詩音と圭一の接近を防ぐのも兼ねて出し抜いて詩音になりすましたまま圭一を誘って祭具殿へ、中身が魅音なので鷹野の話に恐怖することはない。一方の詩音は富竹が祭具殿に入っていくところを発見し、圭一の動向を知りたくて詩音や富竹や鷹野と会ったのか聞いた。
富竹鷹野が失踪したことを聞きつけた詩音はすぐに圭一に詩音として電話をし、かまをかけてみたら圭一が憔悴していて事の重大さに気づく。
二人の失踪も含めて祭具殿の件が村人の重役に知られ、4人を責めるような論調になり、村人は別に殺そうとするつもりはなかったが、疑心暗鬼に陥った詩音は、自分と圭一が殺されるのではないかと危機感を募らせる。
詩音は自分と圭一を守るために御三家を全滅させないといけないと思い込み、公由とおりょうをまず殺害、そして翌日りかちゃまを殺害後、圭一を地下祭具殿にかくまった。そのあと、魅音に感づかれ揉めた末に詩音のほうが敗北して死亡。井戸に遺棄される。
さと子は魅音がりかちゃま失踪と関係があると思い、問い詰めに行ったが、そこに山狗がやってきて2人とも殺される。
※このシナリオ案の場合、詩音と魅音の役をいれかえれば流れは変わるが成立はすると思うし、途中まで二人が協力して圭一を守ろうとした可能性も考えられるだろう。ただ、魅音は御三家がそんな絶大な力を持っているわけではないことを知っているはずで、魅音が犯人だとすると、詩音以外の人物を殺す動機が不明だ。よって、おりょう、りかちゃま、公由の3人は詩音が殺害、詩音は魅音が殺害で、さと子は黒幕が殺害だと思う。


【パターン2 詩音が圭一への罪悪感と好意から圭一を守ろうとした】
パターン1とそれほどは変わらないが、祭具殿侵入は詩音で、
詩音は圭一と自分が御三家によって殺されると思い込んでおり、
圭一に対する好感度が綿流し編よりもかなり高いため、圭一は安全なところにかくまって単独で圭一と自分を守るために戦った。
綿騙し編の詩音はさとしへの想いが強いように見えないし暴走するスイッチも入っていなさそうなので、純粋に圭一を巻き込んでしまったという罪悪感が強かったのではないだろうか?
このシナリオの場合、詩音には山狗も御三家の手のものだと見えているだろう。

【パターン3 詩音とさと子がそれぞれ独自に御三家をつぶそうとした】
パターン2と動機が一緒だが、さと子はりかちゃま失踪の謎を追っており、
御三家の仕業だと思ってそれぞれが動いたが、最後に山狗に一緒に始末されたか、仲たがいして殺し合いになった。

とりあえず3パターン考えたが、鬼騙し編以上に色々未確定情報が多すぎるため、無限に可能性は考えられるのが厄介だ。
そもそも単独犯であるという保証は何もない。犠牲者全員が違う人から殺されている可能性も十分にありうるだろうし、魅音さと子が一緒に死亡したかどうかも不明だ。
一番単純に考えたらパターン2だと思うけど、ストレートすぎてひねりがなさすぎるか?

どちらにしても、詩音は圭一に対して好感度がものすごく高そうなことはわかった。そのことは事件の真相と無関係ではないだろう。

とりあえず、圭一とレナは助かったと考えるべきだろうか?
このケースだとりかちゃまが死亡してからかなりの時間が経っているので
滅菌作戦は起こらないはず。

{/netabare}



9話~ 祟り騙し編(考察はまだ途中です祟り騙し編終了後にじっくり時間をかけて考察したいと思います)
{netabare}

【不審な点と考察】
・鉄平の家の匂いが酷いという苦情
→死体がある可能性。 リナか?

・鉄平が頓服薬を服用している
→何のため?鉄平自身の状態が旧作とは違う可能性が高い
 例えばリナを殺してストレスから雛見沢症候群を発症しているなど

・詩音はさと子のねーねー気取りで親しい様子
→少なくともさとしへの異常な傾倒はなさそうである。ループ記憶がある可能性も。

・レナもオヤシロ様が話題に出ても錯乱していない
→レナもループ記憶で克服済なのか?となると、他の編でキレているのは別の要因がある可能性が高い

・野球の助っ人の電話をかけたのはさと子ではなくレナ
→さと子はループ記憶があって圭一を呼ぶ必要がないことを知っているのでは?
 自分が呼ばなければレナが呼ぶことすら知っている可能性も

・甲子園ピッチャーから小細工なしでホームラン打つさと子
→ループ記憶があってどんな球が来るのか知っている?
それでも小学生の筋力でホームラン打つのは無理があるとは思うが
ループ記憶があることの示唆な気がする

・鉄平の脅威が去ったのなら、何故リカのところに戻らないのか?
→一人で北条家に留まらなければならない理由があるのだろう。死体処理とか。

・さと子の入浴シーンがあるが、旧作と違い怪我をしていなさそう
→他にも虐待のシーンがないことから考えても、さと子は虐待などされていないのだろう

・大石は、北条家の状態を児童相談所に見せておきたい、圭一のことを今は華を持たせましょう
 正しいことをしていると思っている、茶番に付き合う、などとかなり意味深なこと言ってる
 たぶん、大石は北条家で虐待が発生していないことを知っていたのでしょうね。
 ただ、それなら何故止めないのか、何故真実を話さないのか不明。

・圭一とさとこの電話。「耐えることが勇気だと思っていた」
 このセリフはりかちゃまがさと子を説得したセリフだったはず。
少なくともループ記憶がある程度あるのは確定でしょう。
大石は前述のとおり、さと子がどういう状態なのか知っているものと思われる。
虐待の痕がないことから考えても、鉄平が暴力をふるわなくなったか、鉄平をさと子が殺したか
どちらかの可能性が高そう。
だが、鉄平がすでに殺されているのならば、大石はさと子から目を離して圭一の様子を見る理由がないので
すでに殺したのならおかしい、鉄平が何らかの理由で大人しくなっていたんじゃないかと推測する。
たぶん、何か別の薬をさと子から盛られていて、廃人みたいになっていたんじゃないですかね?
りかちゃまと同様にループ記憶があるのなら、鉄平に従うふりをして薬を盛るくらいできそう。

・綿流しの時にさと子は旧作も含めて初登場の衣装を着ていた。
→同じ日を繰り返しているはずの雛見沢で今まで登場しなかった衣装を着ているのは
絶対に何か意味があると思うんですよね。例えば鉄平を殺して血がついたから着替えたとか

・学校で圭一に頭なでられて錯乱し、嘔吐した事件
→旧作の祟殺しのさと子はもっと壊れている感があったが、この時のさと子は元気がなさそうには見えるが
 そのあとの嘔吐も含めて、追い詰められている感じがあまりせず、演技の可能性が高い

・綿流しの晩に鉄平が何故、北条家にいたのか
→さと子との電話で圭一がタイホされたと思い込んでいるだけで
 鉄平が逮捕された描写がないので何とも言えない。

・最後、鉄平が圭一をバットで殴る
→冷静に考えれば鉄平は圭一が児童相談所に直談判した件を知らないはずで
圭一を殺す動機などないはず。圭一の妄想と考えるのが自然でしょうね。
つまり、さと子に薬をうたれてL5になったということ。

刑事との病院での話で、圭一はよく覚えていないと証言している。
あれだけ衝撃的なことがあってよく覚えていないのはあり得ないのでは。
また、本当に殺しているにしては警察の態度がただの被害者と接しているようにしか見えないし
殺した動機とか色々聞くのが普通だろう。
部屋が真っ暗だったので仮に本物の鉄平だったとしても、圭一だと思って襲い掛かったとは思えないし、
鉄平も薬でL5症状だった可能性がある。

・りかちゃま演舞を見ずに北条家へご招待
→りかちゃまの演舞は長い棒で布団を叩く動作だったような。
それを見てフラッシュバック記憶で何か思い出したかも
この直後ににーにーがどうのと急に圭一に甘えだした。
思えば鬼騙し編でもさと子はみんなと離れてるんですよね。

・雛見沢大災害の代わりに大石?が銃乱射事件が発生
→大石がそんなことをする動機がないんですよね
レナも大石さんが拳銃を、とは言ったが大石さんがみんなを撃ち殺したとは言ってない。
いくら警察とは言え、大好きな友達を皆殺しにした人をさん付けで呼ぶのは不自然な気はする。
また、さと子は圭一を自宅に連れて行って圭一が昏倒した後、祭り会場に戻って撃たれたことになる。
恐らく圭一に薬を盛ったのだろうから、圭一が暴れるのを見届けた後、祭り会場に戻った。
何故、そんなことをするのだろうか、意味不明だ。

・レナだけ生き残った理由
 鬼騙し編のレナの錯乱は、私は圭一の妄想だと考えている。綿騙し編でも生存しており、
レナは旧作も含めてかなり精神が強いのは間違いない。


さて、このシナリオを見てさと子に対してあった疑惑が強くなり、黒幕の第一候補に躍り出ました。
旧作通り、~騙し編には全編で共通する事柄もあるはずです。さと子は全編共通して怪しいんですよね。
ただ、恐らく黒幕は違うと思います。さと子は何か別の目的のために暗躍していて
真の黒幕とは目的が違うのではないでしょうか。
と言うのも、鬼騙し、綿騙しで山狗が動いているんですよね。
さと子が山狗を動かせるわけがないので、少なくとも東京関係の黒幕はいるでしょうね。

普通に見たら意味不明なシナリオですが、恐らく最後の鉄平が襲い掛かってきたのは圭一の妄想でしょうね
それまで圭一は正常に見えたので、たぶん北条家で圭一が頭痛がすると言っていましたが、
あの時にさと子に例の薬を注射されてL5症状になったのではないかと思っています。
そして鉄平が襲い掛かってきたと思い込んでいた。

その後のレナの報告はだいぶ疑わしい。
レナ自身が錯乱しているし、レナが正気かどうかもわからない。
まあ、レナがキレる原因であるリナはこの編では死んでいる可能性が高いため
レナは恐らくキレてはいないとは思うが、レナだって薬で豹変する可能性はある。
自分が乱射した後、嘘をついていることもないとは言い切れない

さと子は恐らくリカちゃま同様ループ記憶があるのだと思われます。

さと子は圭一との電話で、すべて解決して助かったようなことを言っていたが、
電話で言っているだけなので実際、何が起きているのかわからない。
そもそも虐待などなかったと思われるので、教室で弱り切っていた様子は全部演技の可能性が高い。
過去の記憶がフラッシュバックして一時的にそうなった可能性も否定できないが。

さと子の目的は、恐らく叔父叔母の抹殺あるいは無力化と雛見沢症候群関係でしょうね。
その行動と黒幕の思惑が重なって、意味不明なことになったのではないでしょうか。

黒幕についてはわかりません。まだ手がかりが足らないように思います。



{/netabare}

猫騙し編前半(14・15話)
{netabare}
冒頭でいきなり大石が本当に狂ったことが明かされて衝撃でした。
予想外れましたね。激しく外しました。

注目すべきは大石が血のついたバット持っていたことと、さと子が血を浴びていることでしょうかね。
つまり祟り騙しで圭一を殴ったのは大石?
さと子の行動が不明だが、さと子はループ記憶があると私はにらんでいるので、たぶん目的を失敗してループするためにわざと暴走する大石に殺されに来たんじゃないかと思いました。
ループ記憶あるのなら、普通はわざわざ暴走中の危険人物に接近はしないでしょう。

さらに赤坂や茜や公由など、どういう展開なら暴走するの?って人達も
暴走してリカを殺しに来る。それも途中の過程をすっ飛ばして暴走した後の結果だけを見せてくる。
なるほど、つまり彼らの暴走の過程はどうでもいいということですよね。

まあこれは、十中八九間違いなくL5症状に強制的になる薬の仕業でしょうね。そうとしか考えられません。
彼らの暴走はダイジェストみたいにそうなった経緯を飛ばしているということは、大して真相とは関係がないということです。
となると、ひぐらし業の一連の暴走事件はL5薬を打たれたことが原因である可能性が高くなってきました。
そして、必ずリカが狙われることに変わりはないので、やはりリカが話の中心なんだとは思う。
リカ真犯人説はこれでほぼ否定されたかな。

そしてこの猫騙し編、出題編じゃなくて解答編ですね、恐らくは。
今までの事件の裏側をさりげなく見せてきているので。

なので一つ一つの事件の原因を考察するよりも、物語の核心になる、何故旧作とは違う新たな惨劇が起きているのか?を考察していくことにしたいと思います。


暴走した人は、みんなL5薬のせい(仮)とはいえ、本人の抱いている思いからあまりにかけ離れたことはしていませんでした。
恐らく、その人の根底にある怒りとか悲しみとか憎しみのような負の感情がL5によって増幅され、暴走するのでしょう。
大石は雛見沢の闇、赤坂は寄生虫、公由は祟り、茜は御三家の暗部、みんな正常時にうっすら心に引っかかっていたところが噴出しているのが特徴です。
でも圭一はかゆいかゆいしか言ってなかった。
圭一には元々村への怒りとか負の感情がないんでしょうね。
原作でも圭一が暴走するのは稀なケースだとリカは言っていたし。


{/netabare}

猫騙し(16話)
{netabare}
さと子だけは猫騙し14話・15話で暴走した皆さんとちょっと様子が違った。薬の投与とはちょっと暴走の仕方が違うっていうのもあるし
猫騙しでリカを狙った人はみんなそれぞれ別の脅威と戦っている(という被害妄想を持っている)わけですが、
さと子はリカ本人の文句を言っているところが違う。
つまり、他の人は誰かにL5薬を投与されたうえで「リカが原因だよ」って唆されているのではないか?
だからあんな荒唐無稽なことを言っているわけだが、さと子はリカそのものに不満があったということ。

さと子はリカがオヤシロ様の祟りにあっていると、それは巫女なのに雛見沢から逃げ出したいと思っているのだと指摘。
リカは思い当たるフシがあると言って反省したが、たぶんさとこはそんな内面のことを言っているのではなく、直接不満に思うことがあるんでしょうね。
何しろ、さと子にリカちゃまの心を読む能力などないだろうから、雛見沢から逃げ出したいというのはリカから将来?直接聞いた言葉なんだろうと思う。

そして、なんか参考書が登場しました。さと子は「リカの夢」と言っているので、将来リカちゃまは受験勉強をして雛見沢から遠い高校にでも進学するのでしょうかね?
それを止めようとしている?
わたしは雛見沢でリカと一緒に暮らしたい。それだけでいいと涙を流しながら言っている。
これは薬による暴走には見えないので、さと子の本心なんだと思う。

未来からやってきたさと子が、リカが雛見沢から出ていくのを止めようとしている。これが真相なのだろうか?

でも、それにしては鷹野や東京の動きはさと子がどうこうできるのか?
いくらリカを雛見沢に戻すためとは言え、大切なはずの圭一やレナに暴走させる薬など投与するだろうか?という疑問がある。

さと子が未来からリカを雛見沢に留まらせるために飛んできたというのは一つの真実かもしれないが、それとは別の思惑がありそう。

{/netabare}

17話
{netabare}
リカが己の過ちを認め、雛見沢が大好きだと言って安心したように見えるさと子。
ハッピーエンドかと思いきや、最後にさと子がびっくり箱を知らないはず
なのに知っているそぶりを見せてリカはループ記憶がさと子にあることに
気づく。それを指摘したら銃をリカに向けるさと子。

やっぱり終わりじゃなかったね。
そりゃそうだよ、りかちゃまの内面のことだけでさと子があんな暴走するわけないですからね。

ループ記憶持っていることは祟り騙し編でそうかなと思っていたから意外でもなかったし、リカが雛見沢のことを嫌いって言ったからその言葉を撤回させるためにこんな惨劇を起こしているなんてのが真相のわけないですね。

さて、さと子は何故ループ記憶があるのかという疑問と、
さと子の目的は何なのかということが最大の疑問になりましたね。
あとは、さと子以外に暗躍している人物がいるのかということでしょうか。

{/netabare}

郷壊し編 考察(18話~19話)
{netabare}
さと子とリカちゃまの聖ルーチア学園に受験する話と学園生活が描かれましたね。
なるほど、さと子は学園生活が嫌で、雛見沢で楽しく生活していたあの頃に戻りたいという気持ちが強いということでしょうかね?

しかしリカちゃまがさと子の意思を尊重しない上にさと子の面倒も放置するところもどうかとは思うが、さと子も学園生活に一切溶け込む努力すらしないところもどうなんだろうなって思う。リカが助けてくれる、約束守れ!じゃなくてお前も努力しろよと思う。どっちもどっちだ。

なんかちょっと残念だなこれは、推理とかよりも、さと子とリカがこんなことになったのがとても残念だ。
素直に感想を述べるならそういう感想になる。

だが、恐らく視聴者は騙されている。

18話に出てくる神経衰弱のトランプ。クローバーの6のクローバーがよく見ると7個あるんですよね。
そのことを誰も指摘しないという違和感。
さらに19話のカレンダー。
ずっとやたら日付けやカレンダーを強調してくるので何かあるのかと思いながら注目していると、衝撃の事実が!!
問題のカレンダーは、聖ルーチアの合格発表の日、1987年3月1日。
上側は1987年って書いてあるのに、富田豆腐店と書かれた下側は1983年と書かれているシーンが登場しました。
1983と言えば、原作の舞台、5年目の祟りの年ですね。
ずっと1話からEDアニメでも不自然なくらいに日めくりカレンダーに注目させてきておいて、満を持して出てきたこれがただのミスのはずがない。絶対に何か意味があるんですよ。

では何を意味するのか?
私の考えは、これは現実の出来事ではないですよということの暗示な気がする。夢って、こういう些細な部分のつじつまが合わないこと多いですよね。
これ実は夢なんじゃないでしょうか?

と言うのも、リカの行動がちょっとリカらしくないんですよね。
学園で友達を作ったって言ってもさと子をあまりにも放置しすぎているし、言動も冷たい。さと子も負けず嫌いな性格の割にあっさり授業について行くことをあきらめるところにも違和感がある。
意図的にゆがめられているような感じがして。
なので、たぶんさと子にループする能力与えている存在が見せている幻覚なんじゃないかって思います。

さと子は羽入のような神のような存在に騙されてリカを追い詰める兵隊に仕立て上げられている。
そして業の一連の惨劇は、魔女の先兵にされたさと子が
雛見沢の惨劇メカニズムを完璧にコントロールした結果起きたこと。

これが私の最後の考察になるでしょうか?残り話数も少ないですしね。

{/netabare}

郷壊し編(20話~22話)
{netabare}
やっぱりさと子は魔女によってループ能力与えられていましたね。
まあここはさんざん示唆されてたしそんな驚くようなことではないと思う。

そして受験を止めるためにループするさと子。
しかしうまくいかない。
そして学園に進み、やっぱり落ちこぼれになるさと子。
いやいやいや、ループしているのに何で落ちこぼれるのか?
100年の追体験をさと子もやると言っているが、
100回惨劇繰り返すくらいなら、高校の問題全部暗記して優等生になったほうがはるかに楽なんだが・・・。
何しろループってことは同じ問題しかでないわけだし。
そこまでしてさと子視点で「裏切り者」のリカを雛見沢にしばりつける気持ちがわからん。
もうリカなんぞ知らんって言って自分だけ雛見沢で生活すればいいじゃん。

もしかしたら100年分追体験したっていうのも魔女が見せている幻覚かもなあ。
100年繰り返した割にはさと子の人格がそこまで変わっているようには見えない。

さて、残り2話。どういう結末で終わるのでしょうか?

{/netabare}

第23話
{netabare} さと子とおじさんの話。
祟り騙し編でも周辺住民が臭い臭い言っていたが、やはりリナの死体の匂いだったのだろうか?不明。
ただ、鉄平が飲んでいた薬はどうやらループ記憶で悪夢を見続けた結果精神がやられたのが原因のようですね。
さと子が何か盛っていたのかと思ったが、そんなわけではないようで少し安心しました。
さと子のループの影響で何度もロクでもない最後を体験させられ、心を入れ替えたおじさん。
綺麗な鉄平の誕生である。

さと子としては複雑でしょうけど、個人的にはいいエピソードだと思う。
何しろ、悪人ですらループ記憶の影響で改心させられるというのはリカがずっと苦労してきたことがやっと報われるということだから。

ひぐらし世界の呪い、すべての惨劇が綺麗に一掃されるフラグかもしれない。

しかし、やはりさと子は虐待などされていなかったことが確定しましたね。
あと、恐らくさと子は他の〇騙し編でも鉄平を殺していたわけではないということもわかりましたね。
リカに対してはあんな残酷なことができるのに鉄平に対してやらないのは、恐怖心ゆえだろうか?
でもさと子の目的はリカちゃまを雛見沢から出ていかないようにすることのはず。
惨劇のメカニズムを理解してコントロールしているのだろうとは思うが、さと子が目的のために大石や茜にL5薬を投与するのならまだわかるが、圭一やレナにまでL5薬を注射するとは思えない。
さと子にとって大事なのはリカだけではないはず。

そうなると、さと子とは別の何者かが投与しているわけですが・・・

ここで整理すると、
・鉄平や鷹野はループ記憶により改心済、別ループの自分の悪行を反省しています。リナは出てきていないが、同じかもしれません。
・小此木は鷹野が改心して下りたため自分も下りるようなことを言っていたが、納得できない山狗の誰かが裏で動いているかどうかは不明

正直、全部さと子が裏で何かやったせいとは思えないが、他に黒幕がいるようにも見えない。
鉄平と鷹野が改心した。山狗も下りた。じゃあ誰が?
今さら、おりょうさんが実は悪人だったもあり得ないし、別の誰かも実は魔女に操られていたなんて言われても、そういうそぶりは他のキャラクターにはみられない。


前の話でカレンダーとトランプを根拠にこれは魔女がさと子を洗脳するために見せている夢であって現実の出来事ではないと推測したのだが、ひぐらし業の新章はすべて夢。それがすべての真相なのかもしれない。

ということで私が出した結論は「夢」オチ。
みなさんはどう思われますか?

{/netabare}

最終話(24話)

{netabare}

やっぱりさと子がL5化薬を使って暗躍していたようですね。
もっと複雑な何かが起きていたのだと推測していたので、
L5薬投与したから惨劇が起きたというのが真相のすべてならばあまりにも残念すぎるかも。

正直、さと子が直接手を下している可能性は考慮していたけど、
信じたくなかったな・・・。
挙句の果てに、自分の理想の未来ルートをたどるためなら他のカケラは全部夢なので友達がどれだけ悲惨な目にあっても関係ないとかあまりにも酷い思考に染まるさと子。
さすがにこんなさと子見たくなかった。

ウソだ!!!!!

正にそう叫びたい気分だった。

これ、最終話だけどこれが解答なのか?消化不良じゃないか?
と思いながら視聴していくと、さと子が闇に落ちていく感じがして

あ、これひょっとして業で終わりじゃないのか?続編あるのか?
って思ったら案の定、7月に続編決定のようです。

2クールで終わりだとずっと思ってメタ推理までしていたくらいなので
完全に騙されました。
ひぐらし業で一番騙されたのは2クールで終わりだと思い込んでいたことかも。

まあ、こんなところで終わったらシナリオとしてつまらないうえに
さと子の好感度だけ無駄に下がって終わりだから続編決定は歓迎。

7月からの放送は解答編になるんでしょうかね?

{/netabare}



最後に、旧作ひぐらしのなく頃にを視聴する前、まったくひぐらし知らない状態の時に書いた感想を下に。全く知らないため頓珍漢なこと書いてますが記録として残します。
1話
{netabare}
絵はかなり綺麗。時代設定は1983年か。
街並みは完全に白川郷だけど、白川郷がモデルなのか?
実は去年行ったばかりなので、すごく良く似ていると思う。
1983年の時点でああいう街並みは白川郷しかないのでは?

というか、高いところから村全体を見渡した風景、
白川郷で実際に見られる風景と完全一致しているから、間違いないと思う。
キャラデザは化物語の人ですね。
この人は、口の描き方が気になる。
なんで時々、笑いをこらえているような口するんだろうか?

なんか私服の子がいたり、制服の子がいたりごちゃまぜ。
それどころか年齢もばらつきがあるような?
田舎の学校にある、多学年が一緒に勉強する環境っぽい。
しかも小中一緒?制服も統一されてないのか?よくわからん。
夕方のシーンで本当にひぐらしの鳴き声が入っているのが風情があっていいですね。

レナとかリカの口癖とかは癖が強くてちょっと気になる。


白川郷って、ダム作ってなくなるなんて話あったっけ?
知らないだけか・・・?

レナ怖すぎ。あからさまな凶器持ってケイイチを見てたけど、この後どうなるんだろう?
ゴミ山で死体埋めているところを見られたから、消すつもりなのか?

最後にその様子を眺めるのはリカ?? 眼が怖い。
みんな何かしら隠し事をしていそうですね。

さすがは有名作品。興味の引き方が上手いですね。
来週が楽しみだ。
{/netabare}

2話
{netabare}
冒頭シーンからいきなり神様視点的な世界に。リカは一体何者? 
はにゅう?とリカは神様とかそういう存在なのだろうか。
2人の話を素直に受け止めるのなら、
過去をやり直す能力があって、何度もやり直しているということだろうか?
それともリカちゃんに神様か何かが降臨しているとか?
もしくは妄想っていうせんもあるだろうか。

最初のシーン、レナは何故ナタを振りかぶっていたのか?
殺そうとしたけど気づかれたから誤魔化した?
ただ、それでも振り下ろせば殺せるような気はするが。

ケイイチがナタを持とうか?と聞いたら「大丈夫」と冷たく強めに断るレナ
でも直後にケイイチがナタを持ってケンタ君人形を掘り起こしているから
結局は渡したってことか。拒否したのはなんだったんだ?
たぶん意図的にこういう描写にしているはずだけど、ちょっと意味がわからん。
ケイイチがレナに敵意を持っているとは思えないから渡しても安全だと考えた? でもレナがケイイチを警戒している感じは特にしないが。



そのあとに1話冒頭の残虐シーンが目に浮かぶケイイチ。
ケイイチもリカ同様、何度もやり直しているとか?
そしてやり直している上で記憶喪失?
それとも予知夢の能力があるとかだろうか。
色々可能性は考えられるね。

夜の祭りでリカちゃんがトミタケの頭を撫でたのは何故か?
冒頭でやり直すとか言っているリカがこのような行動、すごく意味深。
この後、不幸なことが起きるとかそういうことだろうか。

2話は「鬼騙し編その2」とあるが、
やっぱり時間ループ系なんでしょうかね?

そして1話にはなかったED、すごい絵が不気味ですね。
3話以降の展開が非常に気になります。


{/netabare}

3話
{netabare}
綿流しの晩、トミタケさんと女性が話していて、ケイイチが邪魔しちゃ悪いかって言って立ち去る様子を木陰から見ていたレナ。
直後に2人が失踪。

レナのあの表情は一体? トミタケのことが実は好きで嫉妬している?
それとも何か良からぬことをたくらんでいるのだろうか?

翌朝、刑事さん登場。岐阜県警の警察手帳を見せる。
やっぱり白川郷がモデルのようですね。

翌日、ケイイチが寝てるふりをしている間に近くでレナとみおんが事件のことを話している。
放課後、刑事とメイド喫茶?へ
毎年祭りの夜に起きる殺人事件と失踪者。

そしてレナの豹変。
ケイイチは隠し事をしていないのは嘘だと断言。
レナはケイイチが隠し事をしているだろ?してないよ→嘘だろ!
って強めに指摘したら急に豹変してケイイチこそ嘘つきだって言い出した。
そのあとなんかよくわからんことを言い出した。
これが有名な「嘘だッ!!」ってやつか。
怖っ!!

様子がちょっとメンヘラ気味ではあるが、ケイイチが嘘をついたのは事実だからなー。どうなんだろ?
ケイイチも嘘ついているのに、お前嘘つきだろって言われたらイラっとするのもわからなくはないからな。
レナは気が短いのか、それとも地雷踏んだのか。

大石との電話。
レナはひなみざわから栃木に引っ越して校舎を破壊して戻ってきた?
かなりヤバいエピソードですな・・・。

ケイイチ部屋で大石刑事と電話でレナの話をしているところをレナに聞かれる?
そのまま声をかけずに帰宅。

この場面だけど、レナはケイイチ父と会った後、上に上がってケイイチに声をかけずに帰宅したわけでしょ。
電話の会話をどれだけ聞いてたかはわからんけど、

ケイイチは「なにをですか? きかせてください レナが転校してきたことは知っています。 レナが? なにがです? 驚いた声 なんで雛見沢に来る前のレナがオヤシロ様なんて レナが雛見沢に」これだけの言葉を発しているので聞かれた可能性がある。

それで、最初のあたりはともかく、ほとんどの言葉はもし耳にしたのであれば黙って帰るか?って思うんですよね。
声をかけなかったってことは、部屋の外でも電話中であることに気づいたわけでしょ。
そうなるとケイイチが気になる言葉を発しているのを聞いている可能性が高い。

ここでレナが何もやましいことがないのなら、電話しているから今日は遠慮しようとかえっていったということ。もしかしたら「レナ」って言葉を聞いちゃって気になったけど我慢して帰ったのかもしれない。

もしレナが何か悪いことをしているのなら、盗聴器でも仕掛けたとか、どこかに潜んでいるってことですよね。
なにか悪意があって電話でなんか話しているのを盗み聞きできる状況で途中で帰る選択肢なんてないはず。父親には見られていて友達と認識されているわけだし立ち聞きの言い訳は可能。帰ると逆に怪しまれるから黙って帰ることは普通しないだろう。

そういうわけで、レナは普通に遊びに来ただけなのか、ケイイチの家に潜伏あるいは盗聴器しかけて帰ったのどっちかだと思う。
そうなると、ケイイチの動向が筒抜けってことかな?
次の話が気になるー!!!

うーん、行方不明者2名にレナの怪しい態度。そして警察。
いよいよ事件が動き出しましたね。

まあ、序盤から露骨に怪しい人は犯人ではないと相場は決まっていますが・・・。
まだ2人が失踪後にどうなったか知らんけど、これでレナが犯人ならあまりにも短絡的すぎるから違うのだろうと思う。

レナの校舎を破壊したエピソードも、犯人と発覚した後ならともかく、まだ失踪した後どうなったのか未確定な段階で怪しい情報だけを刷り込まれると、ミスリード誘っているんじゃないかと疑ってしまう。
何しろここでレナが殺人を犯したっていうのなら、他の登場人物がいる意味は?ってなるよな。
そんな単純な話なわけない。

推理ドラマの傾向だと犯人は、先生、みおん、トミタケ、トミタケと一緒にいた女性の4人のうちの誰かかな。 レナはダミーで。
これでさとこだったら凄いな色々な意味で。

いい意味で予想を裏切ってくれることを期待したい。


{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 49
ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

リメイクかと思いきや、まさかの『続編(完全新作)』

※文章の前半は、24話完走後に書いた初見向けレビューです。

※文章の後半は、視聴中に不定期に書いていた感想です。

【この物語について】
新作発表頃は発信情報が少なく、少なくとも私は旧作のリメイクだと思って観始めましたが、実際は旧作からの『続編(新作)』でした。ひぐらし(無印)、ひぐらし(解)を知らない方は途中から話に着いて行けなくなるので、先に旧作を観ることをおすすめします。

ちなみに、ひぐらし(業)で新たに描かれる世界観を深く理解したい方は、別の作品『{netabare}竜騎士07氏 原作/うみねこのなく頃に{/netabare}』の内容も事前に理解しておくと良いです。ただし、こっちは知らなくても支障はないです。

あと忠告をしておくと、もし旧作を観て『熱い展開に泣いた』『切なくて泣いた』など、特に思い入れの強い方は、もしかしたら ひぐらし(業)は観ない方が良いかもしれません。決してつまらないという意味ではありません。ただ、旧作への思い入れが強い人ほど無事では済まないです(意味深)。

旧作が放送されたのは10年くらい前でしょうか・・・あの頃は『YOU』という ひぐらしのイメージソングに合わせて様々なMADが作られ、私もそれらを見漁ってよく泣いていました。そんな人ほど、業を観て受ける衝撃は大きいです。どういう意味での『衝撃』かは言えません。初見向けレビューで言えるのはここまで。

24話完結時にひぐらし(卒)の放送も発表されましたので、まだどういう結末を迎えるかわかりませんが・・・できればハッピーエンドを迎えて欲しいかな、個人的には。

【キャラデザ、作画、表現規制について】
新作発表頃にWEB上で公開されたPVなどを観て、デフォルメ感が強くなった事をやや心配していましたし、現に視聴開始当初は旧作とのギャップに抵抗を感じましたが、1クール見終わる頃には全く気にならなくなってました。ギャップに関してはあまり心配しなくて良いと思います。

作画は所々 体や顔、髪型のバランスが崩れるシーンはありましたが、普段作画を気にしてない人なら気づかないレベル・・・かな。(私も普段は気がつかない方だとは思うのですが・・・)

あと、グロ表現については現代の規制下で攻められる限界までは攻めていると思います。とはいえ、しっかりがっちり自主規制はかかってますがw 見えていてもグロいですし、見えてなくても音と動きで想像を掻き立てられてグロいです。その上で物足りないと感じるか、満足するかは観る人の好みでしょうかね。私は満足。(グロに満足と言うのもちょっと変ですけどw)

ただ細かい演出に関しては・・・下の方のネタバレ含むレビュー(16話以降)の方に書きます。

【声優さんについて】
旧作と同じ声優さんを起用しているのはやや驚きでした。視聴した感想としては、10年前と同じ声を出すのがちょっぴり辛そうな方もいますが、概ね違和感なくてすごかったです。

【音楽について】
私はどうしてもPCゲーム(原作)時代のdai氏のBGMの印象が強いので、旧作も新作もしっくりこないですね・・・。ただゲームとアニメではシーンごとの尺も違えば演出も違うから、同じ曲を使いづらいというのはあるのでしょう。

もちろん川井憲次さんは大御所の作曲家ですし、アニメの楽曲も良いです。ただ私のように原作のイメージに囚われ続けている人だけ、やや抵抗を感じるのでしょう。これは私の問題。

【キャラについて】
本作では、キャラの評価がそのまま物語の評価に直結すると思うので、ここではノーコメント。下の方の16話以降からのネタバレレビューで触れます。


※以下は、アニメ視聴中に不定期に書いていたレビューです。こっちはネタバレを含みます。(本格的にストーリに対する感想を述べるのは16話以降)

========================================
{netabare}
※5話の時点での初見向けレビュー
{netabare}
アニメの旧作は視聴済みで、そのリメイクのつもりで観始めました。

ところが序盤ですぐに『ん?ストーリーが変わりそうな演出が所々に・・・?』と違和感を感じ、公式HPを見に行ったらまさかの『完 全 新 作』の表記があって驚きました。

よく見たら章題も『鬼隠し編』だと思ってたら『鬼騙し(だまし)編』、『綿流し編』かと思いきや『棉騙し(だまし)編』でした。これは嬉しい誤算w

鬼騙し(だまし)編を観て、なるほど章題の意味を納得。細かくは言えないですが『旧作を知っている人』と『知らない人』とでは、楽しみ方がまったく変わりそうです。

新作からでもひぐらしの世界観を楽しめるとは思いますが、新作の『その展開・その演出の意味』が違って見えると思います。時間がある方は旧作を先に観ることをお勧めします。

今のところ新編ストーリー “は” 期待以上です。(※認識を改めましたので16話時点での見解を下の方に加筆します)

========================================

ただ・・・良いことばかりでもなく、視聴前に感じていた不安も的中。

キャラデザが慣れない。時間に解決してもらうしかないのですが・・・とにかく慣れない。オープニングムービーのキャラデザは格好良く描けていますが、本編中のデザインは慣れるまでに相当時間がかかりそう。

キャラのデフォルメ感が強くなったので、鬼気迫るシーンもあまり怖くは感じませんでした。狂気じみた表情もあまり怖く見えなかったです。

あとキャラデザだけではなく、作画もやや怪しい気が・・・。

例えば圭一の髪型がシーンごとに安定してない時がありますね。あと1話冒頭、朝起きるシーンの圭一の足も違和感が・・・。うまく説明できないのですが、体のバランスがおかしく見えました。
{/netabare}

========================================

※16話時点の感想

【ストーリーについて】
上記で “新作からでも楽しめそう” 的なことを書きましたが、間違っていました。むしろ『旧作を見ていないと訳がわからないだろうな』と感じました。

視聴を続けていて徐々に察しましたが、13〜16話あたりで決定的になりました。『旧作の登場人物や結末を知っている前提』での描き方になっていますので、『続編』だと思って見た方が良いです。

というか旧作を知っていても、展開があまりにも唐突 というか脈絡がなさすぎて、いまいち受け止めきれないです。『{netabare}旧作の展開や結末を書き換える(騙す){/netabare}』というコンセプトにこだわっているのは伝わってきますが・・・所々うまく演出できていない印象を受けました。

【演出について】
{netabare}旧作は『ホラー的な恐怖』と『スプラッター的な衝撃』の両面をしっかり追求していましたが、本作は恐怖は置き去りで 衝撃だけを追求している印象を受けました。

旧作のような “ あぁ怖い・・・やだやだやだ怖い!・・・ぎゃあああああ!!” と、徐々に不気味にし →恐怖心を膨らませ →最大限張り詰めさせてから →大きく破裂させる、という演出ではなく、

目の前までの日常シーンから →ぶつ切りで惨劇シーンに切り替え、 “あははは・・・・え?” みたいに唐突に惨劇を叩きつけられる演出が多く、ゆえに『脈絡(経緯)』が描かれません。恐怖心が膨らむ前に穴が開いてしまう印象。

ジェットコースターのように『上げて上げて上げて落とす』ような恐怖も、上昇時間を省けば恐怖は半減しますし、極端に発車と到着を繋いでしまったら『動いてない』のと同じです。

心が追いつかないので『恐怖』というより『唖然』としました。スプラッター的に衝撃は受けますが、ホラー的な恐怖は今のところは感じていません。(鬼騙し編で少し恐怖を感じたかも?)

特に13〜16話は{netabare}惨劇に至る経緯を一切省き、唐突に『残忍さ』と『グロさ』を押しつけられるばかりで、肝心の『ストーリー』がおざなりに感じました。

恐怖より『何でそうなったの?』とか『これ全部、あの人がそうなるよう そそのかしたの?』という疑問ばかりが先行してしまいました。

察するに 作者 もしくは 演出家としては、そこは『事件が起きたという結果』だけが重要であって 経緯はどうでも良かったのかもしれませんが、観ている私としては『あの人物たちが これだけの事件を起こすのに、そりゃないよ』の連続でした。

(余談)ゆえに13〜16話は、これまで描いてきたキャラごとの『信頼感』を、バーゲンセールで叩き売りしているような印象を受けました。売ったことが悪いのではなく、売り方の問題。ストーリー自体が空白なのか、演出(脚本)で省かれたのかはわかりませんが、キャラの信頼感を裏切るなら『相応のストーリー』を描いて欲しかったです。{/netabare}

『ひぐらし業』は随時コミカライズされているらしいですが、そちらではちゃんと話の経緯を描いてくれるんでしょうかね?あるいは、すでに大量にあるスピンオフ作品のいずれかで細かく描いているんですかね?であれば、そっちも買って読みたいところですが・・・。

いや今のアニメも、もしかしたら旧作と同じように『ひぐらし業・解』がこのあと来るんですかね?そうであればまだ期待はできますが・・・。
{/netabare}

もう少し様子を見て、感想を書き足そうと思います。 

========================================

※20話時点の感想(郷壊し編〜)

物語の大部分は沙都子に同情しますが、{netabare}沙都子と梨花の心が離れていくことになった最初のきっかけは、沙都子が作ったように思います。

沙都子は「梨花が聖ルチーア学園に順応しようとする様」を面白くないと感じ、また、学園のお嬢様たちが梨花に話しかけるのを横目に「その輪に馴染めない」と感じ、自ら距離を置いてしまいました。梨花が沙都子もちゃんと招き入れようとする描写はあったのに・・・。また、梨花が沙都子の成績を心配し勉強の面倒を見ようとする(※)も、沙都子は強がって突っぱねてしまいました。(※恩着せがましくという意味ではなく、そうやって受験を乗り越えてきたからこそ)

19話で沙都子は『ねぇ梨花、あなた言いましたわよね? “私と一緒に学園生活を送りたい” ...そう言いましたわよね?ねぇ梨花、これは・・・どういう事ですの?』と闇落ちしてましたが、梨花が何度か差し伸べてくれた手を、掴もうとしなかったのは沙都子の方でしたよね。

かつて北条鉄平の魔の手から、沙都子を救い出そうとする『圭一たちや雛見沢の村民たちの手』を掴めなかった時のように。かつての『変化を恐れ、このまま自分が耐え忍べば良いんだ』という悪い思考がぶり返したかのよう。

と言っても、沙都子の生い立ちに起因する『臆病な性格』が災いしたせいとも言えるので、おかしな展開ではないですけどね。というか、現実でも割と起こりうる人間関係のトラブルなので、妙な生々しさがありますね。

雛見沢分校で培った『お転婆な性格』や『トラップ芸』も、聖ルチーア学園では裏目に出てしまうというのも災いしてますし。

もし『梨花が沙都子を見捨てた』というストーリーにしたいなら腑に落ちない展開ですが、私は今のところ『沙都子の逆恨み』というストーリーだと解釈しています。

まぁ強いて言うなら、梨花の落ち度は『沙都子を聖ルチーアに誘ったこと』でしょうかね・・・。ただ沙都子を誘わずに雛見沢を出ようとしたら、1つ前のシナリオと同じ展開になったのでしょう。それでも梨花が外の世界に出たいと思うなら、沙都子と一緒に出るしかなかったでしょうし・・・。これでまた惨劇に会うようなら、いよいよ梨花には救いがないのかも・・・?
{/netabare}

さてさて、20話のラストは今までの話に繋がりそうな幕引きだったので、これは次週に期待しちゃますねぇ。いくつか謎のまま終わった章があったので、そこにつながるんでしょうかね?

最後に出てきた人って、もしかして別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』に出てきた『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』に関係してるのかなぁ?・・・それとも羽生の親とか、成長した羽生自身なのかな?

久々に続きが気になる展開でした。

========================================

※21話時点の感想

ストーリー上は狙い通りなのでしょうが、この時点での沙都子の行動原理が理解できません・・・。
{netabare}
20話の感想通り、私は『梨花が差し伸べた手を、沙都子がつかもうとしなかったこと』が原因で起きた悲劇だと解釈しています。また、21話で梨花も私と同じことを言い返していたので、作者自身もこの部分は聞き手にそう聞こえるように描いているはずだと思います。

ならば、沙都子がループ後に再挑戦を決意したのち『なぜ同じ過ちを犯す?』という疑問が拭えません。

再挑戦するということは『一度目とは違う未来』を望んだはず。梨花であれば、自分の望む未来にたどり着く『奇跡』を求め、常に結果を変えようとしてきました。・・・一方、沙都子は?ループ後の再挑戦で『何を変える努力をしたのか??』という重要な部分が描かれませんでしたね。

ですが、再挑戦した世界で梨花が反論した内容からして、沙都子は『一度目と同じ行動(過ち)をとったのではないか』と推測できます。同じ行動を取れば、同じ結果になるのは当然。『やることやってダメだった』ならまだしも、『変わろうとせず、変えようとせずにダメだった』では逆恨み根性にさらに拍車がかかっていますね・・・。
{/netabare}

話は飛びますが、例の謎の女性は予想通り 別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の 『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』でほぼ間違いないですね。本作では別の名前になっていますが、おそらく同一人物ということでしょう。

ちょっと話の方向性がやばいことになりそう・・・嫌な予感がしてきました(汗)


========================================

※24話時点の感想

アニメに現実の感覚を持ち込むのは野暮でしょうが、{netabare}沙都子が聖ルチーア学園の学力や気品に適応できないなら、梨花とは別々の進路を歩むしかないでしょうに。仲の良かった親友と『進路を違えること』なんていくらでもありふれているでしょう。

それにいつかはそれぞれが恋をし、結婚し、それぞれの家庭を持つであろうと想像すれば、必ずどこかで『それぞれの人生を歩み出す日が来る』はずなのに、沙都子はそれすらも拒むのでしょうかね。沙都子の『梨花に対する執着』はいつまで続くのでしょうか。

でも、梨花と別々の人生を歩むことを納得できない理由が沙都子にはあるはずなんですよね?『狂人と化してでも、自らの手で仲間たちを惨劇に陥れてでも、梨花を引き止めたい理由』が。であれば、沙都子がなぜそこまで梨花に固執するのかを続編でしっかり描いて欲しいです。

正直、ここまで沙都子が狂人と化したことはショックです・・・。
{/netabare}

========================================

※完結後、全体を通しての感想

{netabare}旧作で起きた出来事のすべてが『書き換わってしまった』という事実がかなりショックです。

部活で仲間たちと競い合ったり、鉄平の恐怖支配を克服しようと勇気を出したり、山犬を撃退するために戦ったあの純粋な沙都子はもう存在しない....というより『純粋な沙都子なんて初めから存在しない』って事に設定が書き換わったんですよね?

沙都子はエウアの能力を授かったことで、何百年、何千年分という世界のかけらを『観測』できるようになり、そのかけらを『記憶を継承したまま自由に行き来できる存在』になり、その全てのかけらに『干渉』していったんですもんね。『梨花の心を再びくじく』というエゴのために。(この解釈であってますよね?)

となると、必然的に旧作の物語に対する見方も書き変わっちゃいますよね。旧作で立ち回ったあの沙都子は、実は『とんでもないエゴによって 無限ループを繰り返している沙都子』という事に書き換わってしまったんですよね?・・・それがショックです。面白かったは面白かったですけど・・・ショックです。できれば、ひぐらし(卒)でひぐらし(業)の設定を全部打ち消してくれないかな〜・・・なんなら夢オチでリセットしても良いのでw
{/netabare}

そういえば16話時点で私が不満をこぼした点『大量の惨劇の裏側』については、ひぐらし(卒)の放送が発表されたことで ちゃんと描かれる可能性が出てきましたね。実はここ以外にもいろいろ説明不足だなと感じてた箇所はありますが、すでに続編を用意しているから多くは語らないって事だったんでしょうね。おそらく旧作で言うところの解答編という位置付けなのでしょうか。

・・・と言っても23・24話で描かれた鉄平と鷹野のエピソード、それと特に24話のラストシーンで、ほぼ全てのピースが揃ったようなものですけどねw

途中、時系列がわからなくなって混乱しかけたところもありましたが、24話まで見てほぼ全ての話を整理できました。あとは卒の方でどういう描き方をするのかに期待しましょう。


少し脱線しますが、24話のおかげで別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の方の設定の謎も1つ解けそうですね。『{netabare}絶対の魔女(ラムダデルタ){/netabare}』のモデルは沙都子か鷹野三四かで視聴者の意見が分かれていましたが・・・公式に沙都子ということで・・・良いのかな?いやでもどうだろう。『絶対』とか『絶対の意思』というキーワードは二人とも口にしてますしね。まだ断定できないのかな。


さてさて、では3ヶ月後のひぐらし卒(解答編?)を期待して待ちましょう。

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

78.2 5 2020年度の残酷アニメランキング5位
ドロヘドロ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (362)
1591人が棚に入れました
おいでませ、混沌。魔法によって顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男、カイマン。本当の顔と記憶を取り戻すため、相棒のニカイドウと一緒に自分に魔法をかけた魔法使いを探し続ける。いったい自分は何者なのか……。

声優・キャラクター
高木渉、近藤玲奈、堀内賢雄、細谷佳正、小林ゆう、高梨謙吾、富田美憂、江川央生、市来光弘、鵜殿麻由、ソンド、稲田徹、三木眞一郎、郷田ほづみ、勝杏里

とらお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

映像化するとAKIRAになった

漫画マニアでもコアファンにしか読まれない怪作がついにアニメですか
不安&うれしい
不安な理由は、マン☆画太郎とか弐瓶勉みたいな個性ある絵柄という点
そしてカオスな作風なので動かすと表現が弱くなるだろうという点です
期待不安こもごもで見てみると、うわうわ「AKIRA」っぽい
絵が視聴者に媚びてないとはよくやったMAPPA!

さあ「ドロヘドロ」で画像検索しよう
そして、つらつらと画像を眺めてほしい
女キャラ以外は全員が被り物orマスクしてるはず
ダークさを感じる画像群なはずです
女キャラはかわいくないし、ニカイドウしかいない
なのに女性作家の作品というチグハグ感

絵見るとちょっとアレな作者と伝わり、
内容のカオスさもこの絵柄ならなあと感じるかもしれません
どうやったら口の中に男の顔ある漫画書こうと思いつくのか
普通の私達には一生わからんですよね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アシッド アニメ

MAPPA制作。

予期せぬ角度から渾身の右フックだ。
奇抜であることが説得力を生む世界観、
これも1つのアニメの可能性ではなかろうか。

扉の向こうには魔法の世界がある。
{netabare}魔法によって顔を爬虫類にされてしまった、
記憶喪失の男、カイマン。{/netabare}
相棒のニカイドウと共に魔法使いの行方を追う。

まずもって奇々怪々のキャラが良い。
アメコミ風の大友克洋デザインかと目を疑う。
ホールと呼ばれる大気汚染と瓦礫の街は、
オイルの匂いが立ち込め混沌を象徴している。
不思議なもので設定・演出が優れていると、
サイコなキャラもどこか愛嬌が生まれ、
コミカルな演出もほど良いスパイスとなる。

7話視聴追記。
残虐さとバカのさじ加減が抜群に楽しい。
{netabare}まさかの神展開、ベースボールだと!?{/netabare}
この世界観とキャラに於いては、
コメディに振り切った物語も可能なのである。

最終話視聴追記。
アニメとは芸術の一形態であるものだが、
芸術に対するカウンターでもあるのだ。
まさに攻撃こそ最大の防御である。
世界観の軸はぶれず手数の多さに圧倒される。

愛すべき恵比寿とサブカルチャーに、
勝利の凱歌を上げよう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 70
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これ言葉にするのしんどくないすか?

原作未読


はじめに

どうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。
とりあえず“独特な世界観”ということでお茶を濁してそれ以上言うのが難しい。


原作はほぼ20年かけて完結したとのこと。そんな事情は一切知らずタイトル買いした作品。なんか画面から流れてくる溢れんばかりの“底辺”感が素敵です。
そして観てみた第1話。背景美術が美しいですね。制作は“MAPPA”仕事はしっかりしてくれそう。息をのむという美しさとは違う、底辺を這いずる質感、吹き溜まり特有の湿気を感じることができる美術といったらいいかしら。かつてドブネズミみたいに美しくなりたいといったあのセンス。
基本的に気持ち悪いので、初回で合いそうか否かわかる親切設計だとは言えると思います。

魔法によって頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が、自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダーク・ファンタジー作品。
wikiの記述そのまま引っ張ってきましたがこれだけじゃわかりません。端的に“ヴァイオレンス”です。

私がヴァイオレンスに期待するものはズバリ殺す側の所作。
感情の上下がないのが理想。美学の有る無しは問わず鼻をかむくらいの軽さで殺すのが良い。一方で殺す時にドヤ顔決めたり、ビビりながら引き金を引くのは好みではありません。
理想は実写映画の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『パルプ・フィクション』あたりだろうか。この作品『ドロヘドロ』からはそんな名作の波動を感じました。個人的にはこれで充分満足です。
なお、殺す/傷つけるが基本の作風ですがそればかりではありません。キャラ達が自分の意思で動く。たくましく生きる姿は頼もしくもありコミカルで愛らしかったりします。生き生きしてるんですね。


どこか気だるくて陰鬱な空気に覆われてはいるんですけど、生き生きしたキャラクターたちが織り成すカラフルモザイクな世界は居心地の良いものでした。見てお楽しみなEDの仕掛けや背景美術のクオリティの高さがさらに作品を底上げしてます。良作でしょう。


※ネタバレ所感

■飯テロリング

二階堂と恵比寿って共通項は“麦”ってことですかね。ニカイドウ経営中華屋の看板メニューが餃子ということでビールにとても合いそう。
そこにこだわります?って程料理作画に気合入れとりますので深夜空腹に耐えるのがたいへんでした。

{netabare}そもそもOPアニメーションがひたすらニカイドウの餃子仕込み映像という謎っぷり{/netabare}

{netabare}そしてカイマンへ強くコミットしている女性は“友人としての”ニカイドウと“たぶん敵としての”エビスってことなんですかね。餃子とビールコンビに勝てる男性はおそらくいません。{/netabare}

いちおう飯テロネタということでこだわりの謎作画は他にも。

{netabare}焼肉。肉のサシの入り具合や弾力を感じる動画。これも素晴らしい。鳥や豚ならともかく牛は飼育に手間がかかるイメージ。あんな殺伐とした世界でまともな畜産業出来るんかいなというのがよぎり、何の肉なのか気になってしまった。牛ではないのかもしれない。でも美味そう。{/netabare}


■自由人

自由すぎる登場人物は物語の良きアクセントになります。例えば『キルラキル』満艦飾マコ。『ゾンビランドサガ』山田たえみたいな。自由すぎる振る舞いに笑いつつ、時おりハートウォーミングな行動を見せて不意打ちでうっかりこっちが感動しちゃうことがあるような存在です。

{netabare}その点で本作の恵比寿はとてつもない耀きを放ってました。{/netabare}

トップ of 自由人な一名が突出してますが、{netabare}カスカベ博士{/netabare}あたりもたいがいです。そして各々のコミュニティにも馴染んでいて二人とも浮いた存在にはなっておりません。強烈なキャラクターを受け止める側も個性が強烈だから違和感なく見えるのです。


これはちょっと後に引く感じでクセになります。ただこの面白さ文字にすると陳腐に映りますね。
やはりどうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.04.11 初稿
2020.05.04 タイトル修正
2020.10.15 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

76.5 6 2020年度の残酷アニメランキング6位
ID:INVADED イド:インヴェイデッド(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (429)
1539人が棚に入れました
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。

声優・キャラクター
津田健次郎、細谷佳正、M・A・O、ブリドカットセーラ恵美、村治学、近藤隆、岩瀬周平、榎木淳弥、加藤渉、落合福嗣、西凜太朗、遠藤綾、島袋美由利、平川大輔、宮本侑芽、日笠陽子、蓮岳大、佐倉綾音、小林親弘
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

されど空の青さを知ったカエルちゃん

著名アニメーターのオリジナルアニメ


自分は存じ上げなかったのですが名前を聞けば、な監督と脚本さんとのこと。
そんな予備知識があれば心構えができたものをそうでないとちょっとしたトラップにかかるかも。

まず画が軽いです。主役がツダケンさん。軽い絵と渋い声のマッチングに違和感を覚えます。
次いで第2話まで終わってちんぷんかんぷんです。リアタイでは一挙2話放送でギリ踏みとどまりましたが下手すると離れちゃいますね。
トラップといったのは、 ここまでで"しっかり観よう”という意識が吹っ飛んじゃうかもしれんってこと。流し見ダメ、ゼッタイ!集中しないといかん作品でした。
私も何話か流し見てから、いかんいかんと最初からリピートした口です。

ざっと概要を追うと、
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。
頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。そんなクライムサスペンス。
ミステリと呼ぶにはそこにあまり重きを置いてないような感じがしました。犯人は誰だ?の謎解きもあっさりだし、深層心理にダイブした面々の心の機微がよりこちらの興味をひいてきます。
{netabare}※ジョンウオーカー本人以上に仲間の本堂町小春がぶっ飛んでて良い感じなのです。犯人が魅力的でないキャラ設定なのはわざとじゃないかしら。そこじゃないんだよ!というスタッフのこだわり。{/netabare}


視聴を進めていってなんのこっちゃな部分もおありでしょうが、私も一緒。純粋に視聴に求められる偏差値が高いんだと思います。

それでも推したい作品ではあります。茶目っ気というか遊び心というかクスッとさせる演出ありで、そんなのが見え隠れしてる作品に大外れはない印象。ご多分に漏れず本作もそうでした。例えば設定。

主人公酒井戸が“イド”に入った後、謎解きの重要なモチーフとして必ず死体が用意されています。その名を“カエルちゃん”。別のでも他人のでもイドにダイブすれば必ず会えるという皆勤賞ぶり。そこで誰もが思います。

 {netabare}あー『井の中の蛙(かわず)』ですね、と。{/netabare}

そのうち穴井戸だったり聖井戸だったり井戸尽くしの様相を呈してくる物語。

 {netabare}そんなカエルちゃんは大海を知りませんでした。{/netabare}

 {netabare}ついでにカエルちゃん笑ってくれないんですが胸をさすとげは消えないままだったり。{/netabare}

簡単な連想ゲームにクスッとなります。さらに殺人鬼メーカーのジョンウォーカー。

{netabare}ジョニーウォーカーを連想したのは私だけ?
言わずと知れたウイスキーの銘柄。“ウヰスキー”とも書いたりします。ヰと井。
販元の英ディアジオが韓国に工場を置いたためしばらく日本向けジョニーウォーカーやスミノフはmade in KOREAでした。文大統領が税金上げたもんで撤退みたいなニュースありましたが脱線はこのへんで。
ウイスキーは原酒を寝かせてナンボなわけでしてこちらも熟成熟成また熟成。この殺人鬼も用意周到でしたね。ちょっと類似点があります。{/netabare}

{netabare}それで主人公が“酒”井戸。組織は“蔵”。{/netabare}

{netabare}聖井戸さんだけが持つ“御代”という下のお名前。福井の地酒で「聖乃御代」ってのありましたよね?
脚本の舞城王太郎氏は福井の出身です。ウイスキー関係ないけどなんというかそういったところ。{/netabare}


シナリオとは関係ないところで遊んでみてもけっこう楽しめる。で本編のメインシナリオでも作り手が遊んでるんで素直に楽しかったです。
ホント序盤に軽い画を侮らないで真面目に観続ければいいことがあるんじゃないかと思いますよ。

ネタバレなしはここまで。『マイノリティレポート』『羊たちの沈黙』その他ちょっとでも触れると削がれるタイプの作品です。よろしければ現物を確かめてみてください。
端的に作品から受けた印象を申せば、

{netabare}『大海に出ることの叶わない井の中のカエルちゃんが空の青さを知りえて大海にでることを願う物語』{/netabare}

でございました。



※ネタバレ所感

■声優宮本侑芽のお仕事

飛鳥井木記(あすかいきき)の演者さん。代表作は言わずと知れた『SSSS.GRIDMAN』の宝多六花役。
覚えてますかね?新条アカネとのやりとり。

{netabare}諦観した時のやや強がりの入った演技がすこぶる良いんです、この方。{/netabare}

これまたどうでもいい脱線。
木記→キキ→kick it ! とくれば、Beastie Boys の 『Fight For Your Right 』しか考えられませんよね。えぇ私が好きなだけです。

 You gotta fight for your right. To party

ききちゃんが心から笑える日が訪れますように!


■殺意で狂う人間模様

印象的なシーンと置き換えてもいいかもしれない。なんか切ないのよね。

1.{netabare}井波七星{/netabare}

{netabare}“墓掘り”の相方の女です。彼女のイド内にて、森の中で夜に円環列車が走るのを上から収めたカットを最後に映すんですよ。
「資料によれば井波七星の母親は七星が14歳の時に走行中の電車に飛び込んで自殺。どうやらこの酒井戸が乗る電車が実際にその時母親を轢き殺したもののようです」
ループしてる彼女の心理はここまでで充分に説明されてるのに敢えてぶち込んでくるの切なかったです。

穴開きで1,2話。海外帰りの爆弾魔で3話。そして墓掘りエピソードで4,5,6話と中盤を締めくくって後半にブーストかける良い流れでした。{/netabare}


2.{netabare}名探偵の条件{/netabare}

{netabare}殺人者であること。そして自殺も殺人とカウントするってのが最初とっつきづらかったかも。
つまり殺人犯を口八丁で自殺に追い込んでく酒井戸のスタイルもれっきとした殺人ですよ、と。羊たちの沈黙でも囚人を自殺に追い込んでくのがありましたけどレスター博士のサイコな感じとは違うんですよね。切ない事情がありました。

別件で、熟練の松岡刑事が本堂町(=聖井戸)を送る時も哀愁を漂わせてました。
「ただ俺はお前を推薦しながら俺と他の同僚を守っただけだ」
渋めのおっさんは刑事モノには必要です。{/netabare}


3.{netabare}鳴瓢(=酒井戸)というよりツダケンさん{/netabare}

{netabare}10話が切ない。耐えられん。{/netabare}

4.{netabare}局長の声{/netabare}

{netabare}これ全然切なくないやつです。何だろう…アニメ的な発声にずっぷり慣れてしまったのだろうか。
声が軽くてラスボス感が全くしない。それに棒なんじゃないかと思うくらいひどかった気がする。これ減点要素です。{/netabare}


■最後に遊び心の話に戻るんだが…

遊びと言いきると不敬とも取られかねないのですがお手柔らかに。

{netabare}「違うだろ…君らがどこかに行ってしまったんだ!」
「現実にいるんだ。君のいない…椋もいない…現実に…」
「椋…今そこで君らと一緒にいられなくて…本当に悔しいよ…」

イド内イドで妻に娘に鳴瓢が振り絞るように吐いたセリフ。どんな場面かは完走した人は分かるはず。
悔しいと吐露する鳴瓢の心中いかばかりか。{/netabare}


そこで思い出したのが以下、


{netabare}「国の為重きつとめを果し得で矢弾尽き果て、散るぞ悲しき」

硫黄島守備隊の指揮官栗林忠道中将閣下の辞世の電報です。大本営に“悲しき”の部分を“口惜し”に変えられて世間に発表された逸話はご存知の方も多いでしょう。現代語訳すれば「悔しいよ…」ですね。
それから半世紀の時が流れて、1995年。{/netabare}

{netabare}「精根を込め戦ひし人未だ地下に眠りて島は悲しき」{/netabare}

{netabare}慰霊に硫黄島を訪れた現在の上皇陛下が、この"悲しき”という言葉を使われて御製を詠まれています。{/netabare}


序盤私が申し上げた妄想の類ではなくこちらはれっきとした言葉の繋がりを意識されたものです。
それで「聖乃御代」ってことは…絶対にありませんね。すいませんでした。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----
2020.10.10
《配点修正》-0.1 全体バランスを考慮


2020.03.25 初稿
2020.04.29 タイトル修正/修正
2020.10.10 配点修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

メタサイコロジー

監督あおきえい、脚本舞城王太郎。

奇想天外な世界観で魅了する、
舞城ワールド全開なSFミステリー。

殺人衝動を感知するミヅハノメなる、
アイテムを用い犯罪事件を捜査する組織。
{netabare}無意識の世界が推理の舞台となる。{/netabare}
犯人の深層心理に潜る名探偵酒井戸、
彼は井戸に潜り悪の記憶への回路を見つける。

{netabare}彼の過去とカエル殺害事件の真相、
悪意はそこかしこに潜んでいる。
連続殺人鬼ジョンウォーカーとは!?{/netabare}
その影を追い事件は真相へと近づく。

10話視聴追記。
技巧派・舞城ワールド炸裂である。
事件の核心が見えない、絞れない。
{netabare}飛鳥井の悪夢、世界の変容!?
飛鳥井はその力で鳴瓢の記憶を受け取る。
JWは鳴瓢の無意識の投影なのだろうか!?{/netabare}
本堂町が推理の鍵を握る。

最終話視聴追記。
活劇ではなく推理を主体とする犯罪劇では、
極めて良質なサスペンスが堪能出来る。
{netabare}計る者ものの尺度で変わる正義の形、
そして深層心理で繋がる不安定な心の形。
物語は余韻を残し事件は幕を閉じる。{/netabare}

心の病では些細な希望ですら光の道であり、
懸命にもがきながら苦しみが過ぎ去るのを待つ。

〇〇に幸せが訪れますように。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ID-0とは関係ない

2話までの感想{netabare}
ID-0よりリヴィジョンズの続き見たいなぁ(チラッチラッ

でもってこっちはサイコダイブモノ。
あにこれじゃない別の場所で意味が分からないって感想を散見するのだけど、どこが分からないのか分からない。
謎の部分は「ハイここは謎でーす」と明確で、分からないってこととは違うような…多分意味が分からなくなるのは後半になってからだと思うw
で、ひょっとしてだけど、視聴者それぞれの価値観は置いといて、この作品世界では「自殺も人殺しの一種として扱ってる」ってのが分からないと意味不明…かも?と思ったり。
それで本道町は自分のイドを作って「穴開き」の居場所の特定に繋がるヒントを渡した…って部分が意味不明なのかな?
違うのかな?
イドを作る・入るには殺人犯じゃないとダメで、酒井戸をダイブさせてそれが視認したものを外部が観測できる、但しダイブする度に酒井戸は記憶を失くすっぽい(ここ面倒くさそう)。
またイドはそれを形成してる人間(犯人)とリアルタイムでリンクしてる模様。
じゃあ酒井戸は殺人犯?っていうとどうやらそれっぽい、娘を殺されて犯人を殺した?
で、凶悪殺人犯のイドを覗くと共通してジョンウォーカーなるものが居て、同じように「かえるちゃん」も居るがかえるは娘じゃなくて娘と重ねてるだけじゃないかな。
殺意がそれほど特殊だと思ってない人間…例えば“ヴィンランドサガ”のバイキングみたいな奴はシビュラシステムに引っかかるのかどうかは不明。
合ってるかどうかは自分も分からんけど、これだけ分かって意味が分からないってことはあるまい。

その件とは別に、追い詰められた犯人が被害者のフリをして逃亡ってよくあるネタだけど、これだけネタとして扱われると「実際そんなことってあるの?」ってのはちょっと気になる。
とりあえずこれ見てふと思ったのが“ナカノヒトゲノム”もこれくらい冒頭で世界設定説明をしてくれたらまだ見れただろうになぁ、ってことだったり。

現段階では面白そうだけど冒頭でも書いた通り、後半本格的にワケ分からない展開になりそうな予感…哲学とか概念の話になって。
この予感外れて欲しいけど、果たしてどうかな~?{/netabare}

3話感想{netabare}
2話段階ではまだ確定じゃないし言うの控えてたけど、どうやら“羊たちの沈黙”の影響強そう。
前回は被害者になりすまして犯人逃亡がそう思わせたのたけど、今回は「監獄で隣になったヤツを言葉だけで自殺に追い込む」が正にソレ。
羊たち~では「レクターは何を囁いたら自殺にまでできるんだ?」と思ったもんだけど、こっちではそれを具体的にやってくれました。
ってことでパクりではなくオマージュって感じ、悪いということではない。
実際心の奥底、無意識の部分を他人に見られるって首根っこ捕まれるようなモンな気はする、そう考えると平然としてる本道町はかなり頭がイカれてる予感。
…ひょっとしてかえるちゃんはメンガタスズメポジション?
いやでもどうだろう、脚本の人はミステリ作家らしいのでレッドヘリングの可能性も捨てきれない?

それよりも、まさか1話完結=犯人逮捕まで行くとは思わなかった。
イドに入るたびにいちいち記憶失くす設定なので、状況確認するのが面倒そうで(「ここは何処だ?オレは誰だ?」ってのを毎回やられてもクドいよね)もっとダラダラ続く系と予想してたのだけど、結構テンポ良いのかも?
1話の中でよく詰め込んだなぁ、と。
ただ「狙撃手が移動してるんじゃない、塔が回転してるんだ」は“賭ケグルイ”でも見たトリックで目新しさはイマイチ。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
初回2話連続放送で、その段階で「分からない」という意見へ「いやいやまだ分かるっしょ、本格的に分からなくなるのは多分後半」という態度だったのだけど…。
あはは、後半どころか中盤で意味分からなくなっちゃったw

引っかかりを覚えたのは本道町がイカれてるのは元からなのか穴が開いてからなのか分からん所から。
「正義のためなら自分の命なんて関係ねー」って性格なのか「人殺ししたくて警官になりました、凶悪犯居ないかなぁ(ウズウズ」って性格なのか、色々考えてたけどどうでもよくなっちゃった。
次いで5話か、自由落下してるイド。
無重力ってことだったらしいのだけど画面からはそうは感じない、というか見せ方が…意図的なら意地悪、意図的でないなら下手糞。
意図的でないってことはあり得ないと思うので、じゃあなんであんな分かりにくい見せ方したのか、その意図を考え出して…あはは、他のことが頭に入らないw
そして最後、本編で取り上げられてない、「そういうのがあったんだ」と言葉だけでしか説明してない連続殺人事件が他にもあって、それがいきなり本編に絡んで来るのは…どうなんだろう?
これが別媒体に原作が先にあって、アニメ化するに当たり入りきらない・詳しくはそっちを見てネってことなら分かるが、最初から1クールアニメとして作られたものなんだよね?(※)
それが悪いとまでは言わない、もし人気出て続編作ることになったら続きよりもそっちの話やってくれないかな?とさえ思ってる。
けどやっぱり…頭に入ってこないw
真犯人が無意識のウチに7という数字に拘ってたと言われても「ふ~ん」ってだけで「なる程!」には至らなかった。

もう一度最初から見直して、メモ取りながら視聴して理解しながら進めれば面白いのかな?って思わなくもないけど、そこまでの気力は残念ながら起きない。
だって…結局キキは救われないじゃん。
閉め方が良ければもう一回見ようかなとも思うけど、これじゃあちょっと…だったら“pet”をもう一回見るかなぁ、と。
というか単に人に説明するのが下手なだけなんじゃないの?という不信感が…言葉遊びも行き過ぎるとちょっとね。


逆に原作が別媒体で既にあって、それのアニメ化で、原作のほうの情報量が膨大でアニメの話数の中では到底説明し切れなくて、スタッフめっちゃ苦労してそうだと感じるアニメも沢山ありまして。
それに比べりゃ贅沢な立場なのにどうして…とさえ思えたり。

あとキキといったら樹木希林だるるるるぉ!?


追記
穴井戸が死んだのがどうしてか分からんって方が居たので個人的解釈。
イドの中で「名探偵扱いで自分が何者か分かってない状態」は死んでも本体は平気、自分が何者か分かっちゃうと(イドの中で)死ぬと本体は死ぬか昏睡。
記憶を無くして「名探偵扱い」は本体にダメージを与えないようにするガード機能みたいなもんかな?と解釈。
穴井戸は頭の穴のせいでガード機能が働かなかったってことだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

76.5 7 2020年度の残酷アニメランキング7位
アクダマドライブ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (367)
1262人が棚に入れました
遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。その犯罪者を“アクダマ"と呼ぶ――。 本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、梅原裕一郎、武内駿輔、堀江瞬、緒方恵美、木村昴、櫻井孝宏、大塚明夫、花守ゆみり、榊原良子、内田真礼
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

浪花節な古事記

オリジナルアニメ 

“アクダマ”とは作中でいう犯罪者のこと。そう言えばいいのにしてないのはそういう世界だから。
その昔「カントウ」VS「カンサイ」で戦争勃発。カントウが新型爆弾を落として決着。焼け野原になったカンサイの復興を助けたりもしてカンサイ人はカントウに感謝するようになった、とのこと。

メタで馴染み深いものが仕込まれてそうですが、当該世界はオリジナリティあるんじゃないかしら。
2020秋スタート新作の中では第1話の引き込みがぶっちぎりで良かったのがこれ。構成がしっかりしてるとか心情描写が丁寧だとかいうのをいったん置いときまして

 {netabare}作った人の頭ン中を覗いてみたいぜ!{/netabare}

人間の想像力は際限ないなと実感できる“架空の世界”を堪能しちゃえばええじゃないかと思うのです。
“アクダマ”が疾走(ドライブ)する全12話。IF世界の近未来モノ。今年2020年でいえば『ドロヘドロ』と同じくどうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。「1話観て合いそうかわかるよ」死体がゴロゴロ転がります。そこ本筋ではないもののそれ自体が嫌という方には撤退を推奨するくらいでしょうか。

【アクダマ's】
 詐欺師(CV黒沢ともよ)
 運び屋(CV梅原裕一郎)
 喧嘩屋(CV武内駿輔)
 ハッカー(CV堀江瞬)
 医者(CV緒方恵美)
 チンピラ(CV木村昴)
 殺人鬼(CV櫻井孝宏)

愚連隊は黒澤明の時代より七人と決まってるのかどうなのか。
その七人の通り名には当たり前だが意味がある。
そして通して観ると「進むべき道は自分の意志で決める」真っ当なメッセージも伝わってくる。
突拍子ない世界に私達が置き去りにされないのは基本的なお作法を心得ているのもあるやもです。

アニメに求めるものの一つは表現手段として実写ではしょぼくなると思しきものをいい意味で見せつけてもらうことだったりします。それを満たしてくれた良作ですね。

■むしろ…
『ダンガンロンパ』と比較される本作ですが、肝心のネタ元を知らない私です。
むしろ『PSYCHO-PASS』との既視感が強いかしら。アクダマ認定のオートマティックぶり。某執行官ばりに現場で処刑実行できる公務員の存在。そんな世の中に感じる居心地の悪さなんてのもそうです。
{netabare}さらにサイコな殺人鬼役に櫻井孝宏さん。ダメ押しで公機関の女ボス格に榊原良子さん。榊原さんがどーんと鎮座してると悪の組織風味が何倍か増しますよね。{/netabare}



※妄想劇場

■大大阪(だいおおさか)の衰退

大正末期~昭和初期。大阪が東京を凌駕していた時代を指してこう言う。何年か前に通天閣で大大阪展やっててそれで知ってました。約100年前の大阪イケイケどんどんぶりは白眉ものでしたよ。
そして現在…ってことになるわけでして結果は東京への一極集中。いろいろ理由はあるんでしょうが

{netabare}東海道新幹線開通{/netabare}

{netabare}東名高速道路その他インフラ投資が高度成長を後押ししました。導かれるはリアルでの大阪の没落そしてアニメでシンカンセンの神格化。なんとも皮肉が利いてます。
またこれ“財政健全化”“国民の借金いくら”“角栄の頃と違い公共工事に効果はない”と捉えてる層にとっては、公共工事アクダマ論に乗っかり「そんなのを神聖化するなんて…プークスクス」とさらにマウント取れることでしょう。なお私の意見は真逆です。{/netabare}

蛇足で劇団☆新感線も出自が大阪芸術大学だったりするのもなにかの意図を感じます(しません)。


■暗喩なのか妄想なのか

大阪を好きなのか嫌いなのかよくわかりませんが、無関心ではいられないというのは伝わってきます。
く○るのたこ焼きが500円と現在より安価。デフレーションでも起きているのでしょうか。

{netabare}ハンコも消えてない(笑) このハンコで一元化って仕掛けは面白かったですね。きっと文化と認められての発展形をアニメで描いたのでしょう。そんな発展形ハンコのもたらす災厄を描いてたこともあって、マイナンバーみたいに“国民総背番号制”一元管理どうかと思う層には「ほら見たことか」とウケが良かったかもしれない。なお私の意見は真逆です。{/netabare}

作品チュートリアルなウサギくんとサメくんの寸劇は有難かったですね。ウサギとサメの組み合わせで
{netabare}真っ先に思いつくのは“因幡の白うさぎ”だったりします。文章上のワニ=サメと解釈するのが一般的。その寓話の教訓とは?

1.思いやりの心をもっていると、幸せな結末が待っている
2.余計な振る舞いは災いを招く

といったところでしょうか。本作の展開結果に通ずるものがあります。{/netabare}


とここまでの垂れ流しをご容赦をば。
カンサイという近未来大阪風味な街で繰り広げられる大騒動。やや陰惨でディストピアな世界だからこそ他人様の優しさが沁みる。地でいく娘主人公の立ち居振る舞いに心打たれます。

 思いやりの心をもって迎える結末は幸せなのか不幸なのか?
 余計な振る舞いが招いたのは災いなのか未来への光なのか?

各々で捉えようのある結末も好感度高し。

 馬鹿な出会いが利口に化けて よせばいいのになんとやら

人生どう転ぶかわかんないもんですよね。


{netabare}結局のところ“医者”の年齢は不明のまま。おいくつだったのだろう?{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

------


2020.12.30 初稿
2021.09.25 タイトル修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 50
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

エンターテインメントとしては一級品と評価。

一気見した。
過去に映画作品等で似たような作品は確かにあったと思う、しかし、この作品はこの作品として力のある作品と評価。

メインどころとして活躍するキャラクターはそれぞれ、大きな罪を背負った人物たち、所謂アクダマである。
ただ、この割り切りが正解かどうかはわからないが、この作品の中ではそれぞれのキャラクターにハクがついている程度の意味しかない。要はキャラクターの個性を紹介するラベルでしかないという事だ。
確かに過去エピソード紹介等でやったことを事細かに紹介されたりしたら、見方は変わるかもしれないけど。

とにかく、それぞれの特色を持ったプロ(スキルは一般社会では受け入れられないものだけど)が依頼された仕事をプロとして貫徹すると・・・。
そして対立する側もプロとしてアクダマを駆逐しようとする・・・(最終的にはいろいろとゆがみが生じるけどね)。

安易に言えないけど、善悪を横に置いてしまう作品だと思う。
こういう作品は大きな魅力を持つか、圧倒的に受け入れられないかのどちらかになりそうな昨今だけど、私的には「エンターテインメントとして」楽しみたいと思うし、楽しめた。

物語の設定は非常にユニーク。
カットインでウサギとサメが解説してくれているので理解も早い。
あらすじ的なことはいちいち説明するつもりはないのだけれども、設定も作画の雰囲気も強烈な個性を持っているし、世界観もしっかりしている。
それぞれのキーとなるガジェットも個性的で素晴らしい発想だと思う。
物語の流れについても、細かいツッコミをさせないだけの力があると思う。

それにしても、各キャラクターがクセがあって面白い。
前述したように、この手の作品と言うのは洋画で数は少ないが似たものを見たことがあるし、キャラもサンプル数は少ないもののテンプレ的ではあると思う、しかし、それをそう思わせない力があるのだ、
キャラ絵自体も一因ではあるのだけれども、それ以上に声優さんだ。
この作品の声優陣、すごくないっすか。
それがアクダマ側にも処刑課側にも配置され、がっぷり四つに組む。
これは、観ておく価値ぜったいあるっしょ。

あとカントウ潜入後・・・、一体カントウはどうなってんだと思っていましたが、そういう落ちでしたか。
完全予想外とまではいかなかったですが「ほほーん、そう来ましたか」とは思いました。
状態については予想の一つとしてイメージていたものとかすっていましたが、
{netabare} 不老不死の二人を永遠に生き続ける劣化しない量子コンピュータの記憶デバイスとして使おうって発想は無かったです。 {/netabare}

まさか、カントウバトルの決着が、
{netabare} サマーウォーズとZガンダムとは思いませんでしたが(ディスリではないです。単純な感想です。 {/netabare}

そして、最終盤にもう一つどんでん返しがありましたね。
ここも、一工夫あって面白かったです。
一般人が社会をダマす詐欺師へ化けた瞬間ですね。

エンディングは・・・、
多くは語りませんが、それぞれがプロとしての仕事をして、去っていったという事でしょう。
最後の最後のひとかけらに、仕事ではなく、人間の意地というか「思い」が乗っていた気がしたのも良かったと思います(私の主観ですがね)

さて、最後に不遇な境遇を持ったあの二人にはどうなったのでしょうか(どうなるのでしょうか)。
ここら辺の余韻をもった終わり方も、映画的だと思いました。

・・・これって、ハリウッド映画的な何かにもできそうな作品ですよねぇ。
アニメ好きとしては、これで完結していてよいのですが。
この作品に共感して何か起こそうとしてくれるような人があちらにもいると嬉しいなぁ。

この作品は悪は悪でしょ、認められないってタイプの人には向かないと思います。いわゆる情をもって行動をしているのは一般人(詐欺師)だけで、あとは本当に仕事をしているだけです。
だからいいのですが、合わない人もいるでしょう。

でも、観る価値のある作品です。
私的には、機会を見つけてぜひ見てほしい作品です。
この手の荒っぽい作品では、珍しく、ちょっとオススメしたいと思える作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「カンサイ」とはまたザックリな…。(どう見ても大阪ですが何か?)だが、今期ダークホースはこれかも…? → カンサイがあれば当然カントウもありますが、よもやあんな有様とは!

[総評]
最終回のみ、サブタイトルは「アクダマドライブ」で映画のタイトルの引用ではありませんでした。本作のSF的な設定のいくつかは、ありがちといえばありがちな物ではありましたが、アクダマそして処刑課の面々が活躍する舞台装置として良く機能していたと思います。

カンサイのランドマーク的な物は我々のよく知る建造物のアレンジで、なじみがあって良かったです。キュウシュウが健在で生産拠点として機能してたらしいですが、そこの詳細は謎のまま終わりました。

話はちゃんと終わっているので続編的な物は考えにくい最終回ですね。

シリーズが継続するなら観たいですが、最終回の内容からするとキャラクターをそのまま登場させたければエピソード0とか外伝的な物にしかならなそうです。

カントウやカンサイの作中での状態になるまでの前日譚なら興味は持てますけど、無理に続編作ってこの世界の謎を説明してもらわなくてもそれはそれで良いかな…。

なかなか面白かったです。海外の反応も、わりと良かったんじゃないでしょうか。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり] ==
『ダンガンロンパ』の制作陣でお送りする先が読めないオリジナルテレビアニメ、といった趣きの作品で第2話まで観た時点でこのレビューを書いています。

作中ではメインキャラクターでも役職名などで呼ばれていて、固有名詞的な物は公式ホームページでもエンドクレジットでも出てこないようです。これを貫き通すかどうかは謎…。

各話サブタイトルは、第3話予告までの感じだと犯罪やスパイなどが関係する映画のタイトルが採用されているようです。

第1話:『SE7EN(セブン)』
第2話:『RESERVOIR DOGS(レザボア・ドッグス)』
第3話:『MISSION:IMPOSSIBLE(ミッション・インポッシブル)』

背景美術はちょっと映画『ブレードランナー』っぽい感じの色彩豊かな近未来都市といった趣き。「シンカンセン」は知ってる「新幹線」と違う(笑)!

都市景観は現実の大阪が近未来的にアレンジされた感じですが、作中ではっきり「大阪」とは言わない辺りは何かの配慮なのかもしれません。配慮できてない気がするけど(笑)。

キャッシュレス決済が進んでいるっぽい世の中で、頑なに現金払いを要求する第1話のタコ焼き屋のおばちゃんは確かに大阪っぽいかも。

カンサイ(いや、大阪でしょ(笑))は作中での大きな出来事の後、「アクダマ」と呼ばれる凶悪犯罪者が暗躍するような街になっているようで、特にミナミ区とかは治安が悪いらしいです。

第1話では、いろいろとあってアクダマの大暴れに巻き込まれてしまう黒沢ともよ演じる「一般人」とおよそアクダマとは呼べない「チンピラ」を含むメインキャラ7人の顔見せ。

黒沢ともよの演技的には、バンドリの美咲ちゃん(ミッシェルの中の人)のような、「一般人ぶってるけどおまえ本気でそう思っているのか」感が漂ってきていました。(← 個人の感想です)

そして第2話では騒動の黒幕により状況が明かされるのと「敵」キャラクターの存在が明らかになるといった感じでテンポ良くストーリーは進んでいます。

ノーマークでしたが、視聴前からの意外性という意味では2020年秋クールでは本作が一番でしたね。スタジオぴえろをナメていました、ごめんなさい。

とりあえず面白かったので、今後も期待しています。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.12.19追記:
カンサイそして処刑課のボスの行く末は気になりますね。

2020.12.25追記:
作中人物の状態と、EDでのキャストのクレジットのされかたにはこだわりがあって良かったです。

新幹線の高架の残骸が十字架に見えましたが、あれは「救世主」を示唆するなかなか良い演出だったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42

72.7 8 2020年度の残酷アニメランキング8位
攻殻機動隊 SAC_2045(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.7 (144)
621人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー"へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン"と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊"が組織される――。

声優・キャラクター
田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子、潘めぐみ、津田健次郎、林原めぐみ

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

攻殻ブランドの凋落ぶりよ….。

攻殻といえば、言わずとしれた名作SF刑事アニメ!。特にテレビ版1期は、その知性と深みといい、大人な味わいと渋さといい、キャラの魅力にエンタメも備わった歴史的な傑作と言っても過言ではあるまい。


そんなブランド力溢れる作品だが、ソリッドソテイトを最後に神山監督の手を離れてから正直凋落していった感があった。アライズは沖方さんがやると聞いた時は歓喜したもんだなぁ…(遠い目)。しかし、ついに神山監督の手に戻って、お馴染みのメンバーで再アニメ化と聞いて、これは真打ち登場か!と期待せざるをえなかったが…。


ゆ、緩い…。色んな意味でゆるゆる…。ストーリー構成、新キャラ、各話の緊張感、全てが緩い…(藩さんは好きだが、このキャラは攻殻にはねぇだろ)。かつてのメンバーが揃ってるのはファンとしては嬉しいが、テレビ1期から色々進歩したはずなのに肝心の脚本や演出が緩いし温い…。


テーマは興味深い面があるえけど、それ以前になんだこのハリウッドアクション映画的な微妙なノリは…。キャラもなんか違う…。


これはかつてヒットを飛ばした漫画家が、その後に色々やったけどかつてのような成功はなくて、結局凄い久々にかつてのヒット作の続編とかをやってる感じ。この人の中にはもう彼等はいないんだなぁ…というガッカリ感。


まだ話は続くから最終結論ではないが、これなら1期の「タチコマの家出」を見直したほうが有意義。あっちのほうが15年近く前なのに、進んだ内容かつ見事な上手さがあった。攻殻1期のレビューは後で書きます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

NO NOISE、NO LIFE

神山健治&荒牧伸志監督、
士郎正宗原作の傑作サイバーパンク。

2042年、米帝、中国など、
主要先進国はお互いに利益を享受する、
持続可能な戦争を模索していた。
世界はサスティナブルウォーと揶揄される、
産業としての戦争をスタートさせた。
経済行為としての戦争の始まり、
サスティナブル、現代を象徴する言葉である。

結論を先に言おう、強烈に面白い。

顔の表情などに違和感が残るも、
初回で慣れれば、むしろ身体の動きや、
背景・戦闘描写など情報量に圧倒される。
フラットに批評すれば悪くはない。

こうなると攻殻の独断場である。
SACシリーズは物語の強度が群を抜いている。
飛び交う攻殻言語に電脳が零れ落ちそうだ。

相対する相手が魅力的なのも変わらない。
{netabare}ポストヒューマンが描くであろう、
過剰な正義と平穏で静寂な世界では、
どれ程の地平が待っているのか!?
事件の行く末を見逃してはいけない。{/netabare}

ビッグブラザーの登場が待ち遠しい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 44

えれ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

批判の前に。

レビューとは言えないかもしれないけど早めに書いときます。
CG批判、新キャラ批判だとか初心者向けだとか...
ちょっと待って欲しい。神山監督と荒牧監督のインタビューまず読みましたか?
CGは神山作品の適正だから、新キャラは若者に媚びたとでも思ってもらえばいい、未来予測というアプローチをやめようというのがあったetc...
皆さんの疑問には既にヒントが出てますよ。
CGはキャラこそ変ですが、ネット会議シーンなど複数人が集うシチュエーションで効果的だったと思いますよ。背景も悪く無かったです。4話辺りから夜の縁側がちらほら写りますが、SAC1話の時の夜の縁側と見比べてみてください。

SACの強みっていかに作品が高尚なのかばかり語られますけど、まず士郎正宗の原作から「面白く」作り上げた事も重要で、伝わる物を先ず作っているというプロの匙加減は妙だとは思いませんかね。そもそも攻殻という散々やってきたタイトルですしどこまで期待してたかにもよるとは思いますが。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

72.0 9 2020年度の残酷アニメランキング9位
無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (140)
609人が棚に入れました
武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

声優・キャラクター
津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 {netabare}『この奥方は好きにしていい。ただし娘の方には構うな』

平気でこんなこと言っちゃってる世界だったりします。{/netabare}

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:{netabare}憎しみを超えたなにかに挑戦した似非ヒューマニズム{/netabare}

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

{netabare}どこだったかで「こんな(身体)になる前に100人斬ってんだぞ」と言ってたような。不死身の肉体なんて妖(あやかし)ないし化け物扱いです。だから無敵なんだよという目を向けられたのに反して出た万次の一言。人間の頃から強かったんだぞ!と叫んだわけです。
正しくは不死身ではなく死ぬこともある万次さんの肉体に本人はとうに嫌気がさしている。でもどうしようもない。自嘲気味ながら自分の体を呪う手前みたいなスタンスで己に向き合ってたかと思います。そんな諦観めいたある種の達観した境地までいったおっさんのように見えて実はそうでなくて「人間の頃の良かった自分」への憧憬めいた感覚が残っているところが面白い。{/netabare}

{netabare}剣術も最強ではない。おそらく“町(村)レベルで強い!”くらいなもんだったんでしょう。
手練れがわんさか登場する時代劇です。熟練の剣客同士の手に汗握る熱戦を主人公を主語にして展開されればわかりやすかったのかもしれません。
同時に流れるような達人の剣技を作画で魅せてくれれば拍手喝采だったでしょう。

だがそうではありません。最初私はそこが不満でした。気持ちよくない。
しかしながら、そこらへんにいる腕自慢のおっさんがひょんなことから不死を得てしまった悲哀を表わすにはベストな選択だったような気がします。最強剣士が不死になる設定なら不老不死の意義や意味なり目的がわりとはっきり見えやすいとなるはずのところをそうではなくしてるわけです。
死んだと油断させといて不意打ちするみたいなとこあるので、バトルとして見たら消化不良もいいとこですがこれはこれで良し。流麗な剣技は他の人に任せてるところあるのでそっちで満たしましょう。{/netabare}


■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

{netabare}それが何話だったかの“白川郷”。江戸を抜けて金沢へ向かう道中ということで道程も合致する。作品で描かれた白川郷がそれこそ観光で訪れた景色そのまんまでいたく感動しました。なにせ時代劇において今現在見てる景色そのまんまという経験がなかったもので。歴史の縦の糸が繋がったかのような稀有な体験でした。{/netabare}


■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

{netabare}時が流れてましたね。

「土佐で魚釣ってたらアメリカ船に連れてかれ」
「萩で牢に入れられ」
「京都で久々にいっとうりゅうの名を聞く」

ってそのまんま竜馬さんじゃないですか(笑) 投獄されたかは知らんけど萩行ってますしね。吉田松陰に会ったり新撰組連中と親交があったことを伺わせる最終回です。なんか歴史の影に万次あり!みたいな。これ個人的には微妙でした。歴史の本流にはかすりもしないところで徒花のように生きた人達の物語だと思ってたところがあったのでなんとなく腑に落ちなかったです。
※注)ジョン万次郎説もあるとのご指摘あり{/netabare}



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-----

2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

忘れ雪ほどろに

ライデンフィルム制作。

己の大義を掲げ全国に覇を轟かす、
影久率いる剣客集団逸刀流の精鋭たち。
彼らに両親を殺害された少女凜は、
不死の肉体を持つ万次に用心棒を依頼する。
復讐を誓う少女と男の旅路を描く時代活劇。

歴史の表には記されない壮絶な記録だ。
剣客たちの息吹までこちらに伝わる。
私の知る沙村広明はここにあって、
彼のサディスティックな画集は、
常軌の際で書かれたものに違いないだろう。

それぞれが悲しい宿命を背負い、
人の業と血脈に縛られ死闘に明け暮れる。
無念への慟哭が刃を研ぎ澄ませる。
華やかな江戸の文化の影で、
こういった怨恨の世界があったに違いない。

素晴らしいのは長期連載に関わらず、
剣客の力量が僅差であることだ。
ゆえに剣技を極めたもの同士の死闘に、
勝敗の行方が分からず緊迫感が生まれる。

{netabare}罪を償うと決めた万次の決心、
すべてを見届ける凜の胸中、
滅びゆく逸刀流と剣の高みを目指した影久、
そして槇絵と百琳、凶戴人、
そうだ、純粋なものから滅びていくのだ。
泣けてくるよ。{/netabare}

時代に取り残されたものたちの宴は、
ほんのわずかでも何かを変えたのだろうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

滅びゆくものたち

アニメーション制作:ライデンフィルム、
監督:浜崎博嗣、シリーズ構成:深見真
キャラクターデザイン:小木曽伸吾
音楽:石橋英子、原作:沙村広明

単行本が発売されて間もない頃から
20年ほど追いかけてきた。
初めて読んだときは、常識を覆す
大胆なストーリー、仇討ちと剣術に対する
哲学的思考、そして筆を用いたことによる
血なまぐささを感じさせるような
独特なタッチの絵柄に夢中になった。

『波よ聞いてくれ』を観た人なら分かると思うが、
沙村広明の作品は、キャラクターの魅力が秀でている。
主人公の万次はもちろん、天津影久や黒衣鯖人、
凶戴斗、乙橘槇絵、川上新夜、百琳など、
序盤に登場する面子と出会うだけでも気持ちが高ぶる。
カッコ良いし、奥深さを湛えているのだ。
それに加え、尸良や山田浅右衛門吉寛のような
狂気の人物が、読者を心の底から嫌な気持ちにさせる。
それも、また作者の特徴のひとつだ。

作品でいちばん惹かれたのは仇討ちに対して
主人公の浅野凜が何度もその正しさと
どうしようもない恨みの感情によって苦悩するところだった。
映画ファンだった私にとって、
仇討ちは西部劇やカンフーものの影響で常識的な思考。
ところが凜は、その正しさについてずっと自問自答する。
仇討ちを目指すのが万次ではなく、
女性である凛であるからこそ行き着いた
とてもよく分かるストーリー展開だった。
それが明確に表れているのが6幕の川上新夜の話。
敵討ちの連鎖を断ち切るために凜が苦悩するさまは
とても心に残り、普通にはない時代劇を感じさせてくれた。
この頃の物語の繊細さは、藤沢周平が思い浮かぶ。

凜が仇討ちをしようとする相手は逸刀流のメンバー。
彼らにも大義といえる理屈がある。
個人の想いと武術に対する志。
敵も人間であって、自らの信じる道を歩んでいるのだ。

型にこだわらず、本質にのみにこだわる。
それが逸刀流の美学。
武術の重要性が薄れつつある江戸時代において
真の力を追い求める者たちの究極の考え方。
それは人の命よりも重い。
「強さ」以外の理由で後継ぎになれなかった
父を見てきた影久の無念と恨みが滲み出てくる。

信じた道を突き進む天津影久は逸刀流を結成し、
江戸における道場破りを繰り返し、力を誇示していく。
しかし、それによって恨みが連鎖する。
所詮は烏合の衆である者たちゆえに起こる
下衆の行動と蹂躙によって、
被害を受けた者たちは怒りに燃える。
そのひとりが凜なのだが、
自分の追っている逸刀流の危機を目にするたび、
そして党主の天津影久という男を知っていくたび、
凜の心は揺れ動き、自分のやるべきことに
ためらいを感じるのだった。
また凜と話をすることで天津の心にも変化が生じる。

凜に手を貸すのが不死の運命を背負った万次。
旗本の不正を許せなかったことが原因で
100人斬りとして知られるようになった男は、
1000人の悪党を葬ることで罪滅ぼしを目指す。
その思考はとてもシンプルなものだった。

アニメのストーリー展開としては、
{netabare}1~12幕…凜の仇討ち、天津影久との2度目の出会いまで
13~19幕…万次捕縛&不死虐殺実験&救出まで
20~終幕…逸刀流vs. 吐鉤群の六鬼団と
分けることができる。{/netabare}

単行本のことを思い返して、改めてアニメを観た感想としては、
個人的には1~12幕が断然好きだ。
剣士としての矜持や生き様を感じさせてくれる。
しかし、それ以降はただの殺し合いになっていく。
好みの問題なので、そこが好きな人も多いと思うが、
私としては引き延ばしの感があった。

特にいちばんうんざりしたのが、
途中から作者が尸良に思い入れすぎて、
誰のための物語か、焦点がぶれてしまっていること。
また尸良の凄惨な過去がほとんど語られないため、
ただの殺人鬼が好き放題に暴れまわる
展開になっているのが少し残念。
これをやるのなら、尸良の過去をもっと
深く掘り下げ、しっかりと描かなければならない。
また、それは吐鉤群についても同様で、
幕臣である彼が剣士を排して、
平和を求めていたようには感じられない。
何を考えていたのかは、ほとんど見えてこない。

作画については崩れることもあり、
特に瞳阿の絵は安定していなかった印象。
この作品のなかではあまり重視されていなかった。
また最も重要と思われる斬り合いのシーンに
迫力がなかったのもマイナスポイント。
漫画のほうは、かなりこだわっていた部分なので、
そこも物足りなく思えた。
ただ、物語の構成は30巻分もある原作を
2クールでとても上手くまとめていた。
全体のバランス感覚が素晴らしかった。

ほとんどの侍が死滅した世界。
{netabare}万次だけは、江戸時代が終わっても生き永らえている。
滅びゆくものたちを間近で見ていた万次。{/netabare}
その目に映る世界は美しかっただろうか。
(2020年10月24日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36
ページの先頭へ